【2025年版】国内現行125ccスクーター燃費ワーストランキングTOP10を実測値で徹底比較

国内現行125ccスクーター燃費ワーストランキング バイク
国内現行125ccスクーター燃費ワーストランキング

125ccスクーターは「通勤・通学の最強の足」「燃費が良くて経済的」というイメージが強いですが、すべてのモデルが必ずしも“低燃費”とは限りません。実際には、重量級モデルや快適装備を重視したモデル、スポーティな走りを重視したモデルは、燃費性能よりも他の要素を優先して設計されているため、思ったほど燃費が伸びないことがあります。

また、スクーター特有の**CVT(無段変速機)**は発進加速でエンジン回転数を高く保つ傾向があり、ストップ&ゴーの多い市街地走行では燃費が落ちやすいのが特徴です。さらに、125ccは小排気量であるがゆえに、高速道路や登坂などではエンジンを回し気味に使うことが多く、燃費効率が悪化する場面も多々あります。

この記事では、**国内で現行販売されている125ccスクーター(国産・輸入含む)**を対象に、実測燃費データを重視して「燃費が悪い」とされるモデルをランキング形式で紹介します。燃費が劣ることは必ずしも“欠点”ではなく、パワーや快適性、装備の充実度とトレードオフであることを理解して選ぶことが大切です。

国内現行125ccスクーター燃費ワーストランキング一覧

モデル名メーカー新車価格(税込)実測燃費カタログ燃費タンク容量エンジン形式最高出力車両重量
NMAX 125ヤマハ約396,000〜440,000円30〜37 km/L約43.6 km/L約7.1 L水冷 単SOHC(VVA)約9〜11 kW約131 kg
PCX125ホンダ約360,000〜420,000円35〜42 km/L50 km/L台約8.1 L水冷 単SOHC(eSP+)約9〜11 kW約130 kg
アドレス125スズキ約250,000〜280,000円38〜45 km/L約50 km/L約5.0 L空冷 単SOHC約6〜6.5 kW約110〜112 kg
シグナス グリファスSYM(台湾)約360,000〜420,000円35〜42 km/L40〜50 km/L台約6.1 L水冷 単SOHC約9〜10 kW約125〜130 kg
リード125ホンダ約330,000〜360,000円40〜47 km/L50 km/L台約6.0 L水冷 単SOHC(eSP+)約8〜9 kW約114 kg
アクシスZヤマハ約269,500円42〜50 km/L50〜55 km/L約5.5 L空冷 単SOHC Blue Core約6〜6.5 kW約100台後半 kg
Racing S 125KYMCO約330,000〜380,000円38〜45 km/L40〜50 km/L台約6.0 L空/水冷 単SOHC約7〜9 kW約122〜130 kg
Dio110(※110cc)ホンダ約248,000〜270,000円45〜55 km/L50〜58 km/L約4.9 L空冷 単SOHC約6〜6.5 kW約100〜103 kg
アヴェニス125スズキ約284,900円40〜48 km/L50 km/L台約5.2 L空冷 単SOHC SEP約6.4 kW約107〜109 kg
SYM Jet 125SYM約300,000〜360,000円42〜50 km/L45〜55 km/L約6.0 L空/水冷 単SOHC約8〜10 kW約120〜130 kg

1位:Yamaha NMAX 125

モデル名Yamaha NMAX 125
メーカーヤマハ
新車価格(税込)約 396,000〜440,000 円
実測燃費30〜37 km/L
カタログ燃費約 43.6 km/L(WMTC)
タンク容量7.1 L 前後
エンジン形式水冷 4スト 単気筒 SOHC(VVA)
最高出力約 9〜11 kW(12〜15 PS)/ 8,000 rpm 付近
車両重量約 131 kg

実測燃費:30〜37km/L(市街地では30km台前半が多い)

ヤマハのNMAXは、125ccながら**VVA(可変バルブ機構)**を搭載した高性能スクーター。見た目も大型スクーターに近く、安定感と快適性は抜群です。しかしその分、重量は約131kgとこのクラスでは重め。さらに発進時の加速が力強いため、街乗り中心ではエンジンが高回転に張り付きやすく、燃費は30km/L台前半に落ち込むことも珍しくありません。WMTC値は43.6km/Lとされていますが、実際に日常利用するユーザーの声を集めると、リッター35km前後が現実的です。

  • おすすめの人:燃費よりも「加速力」「安定感」「高級感」を重視する人。高速道路を走れる軽二輪登録版(NMAX155)と共通した質感を求める人にも合います。
  • 燃費改善方法:急加速を避け、早めに巡航速度に乗せることでリッター40km台に届く場合もあります。

2位:Honda PCX125

モデル名Honda PCX125
メーカーホンダ
新車価格(税込)約 360,000〜420,000 円
実測燃費35〜42 km/L
カタログ燃費50 km/L台(WMTC 参考)
タンク容量8.1 L 前後
エンジン形式水冷 4スト 単気筒 SOHC(eSP+)
最高出力約 9〜11 kW(12〜15 PS)
車両重量約 130 kg

実測燃費:35〜42km/L(平均は38km/L前後)

国内で圧倒的な人気を誇るベストセラーモデル。上質なデザイン、アイドリングストップ機能、大型スクーター並みの快適装備が魅力です。しかし、車重は130kg近くとやや重めで、装備を優先した結果、燃費は必ずしも突出して良いわけではありません。カタログ燃費では50km/L超えを謳いますが、実際の街乗り燃費は35〜40km/Lが現実的。ユーザーからは「思ったより伸びない」という声も少なくありません。

  • おすすめの人:燃費よりもデザイン性・快適性・装備を重視するライダー。特に都市部の通勤・通学に最適。
  • 燃費改善方法:アイドリングストップを積極的に活用し、スロットルを滑らかに扱うことが燃費改善に直結します。

3位:Suzuki アドレス125

モデル名Suzuki アドレス125
メーカースズキ
新車価格(税込)約 250,000〜280,000 円
実測燃費38〜45 km/L
カタログ燃費約 50 km/L(WMTC)
タンク容量5.0 L 前後
エンジン形式空冷 4スト 単気筒 SOHC
最高出力約 6〜6.5 kW(8〜9 PS)
車両重量約 110〜112 kg

実測燃費:38〜45km/L(街乗りでは40km/Lを下回ることも)

アドレスシリーズは“燃費の良さ”で知られてきましたが、現行アドレス125は先代V125シリーズよりも車体が大柄化し、結果として燃費効率が低下しました。WMTC値は50km/L前後ですが、実測ではリッター40kmを割るケースも。街中で小回りが効き、積載性も高い便利なモデルですが、かつての「最強燃費スクーター」のイメージで買うと物足りなさを感じるかもしれません。

  • おすすめの人:燃費よりも取り回しの良さや実用性を重視する人。
  • 燃費改善方法:発進時にスロットルを一気に開けず、じわりと回すことで燃費は改善。

第4位:SYM シグナス グリファス(台湾ヤマハ)

モデル名SYM シグナス グリファス
メーカーSYM(台湾ヤマハ生産系統)
新車価格(税込)約 360,000〜420,000 円(並行・取扱店による)
実測燃費35〜42 km/L
カタログ燃費40〜50 km/L台(参考)
タンク容量約 6.1 L
エンジン形式水冷 4スト 単気筒 SOHC
最高出力約 9〜10 kW(12〜14 PS)
車両重量約 125〜130 kg

実測燃費:35〜42km/L

台湾ヤマハが製造する水冷スクーター。スポーティなデザインと走行性能が魅力ですが、燃費は国内メーカーの軽量モデルよりも劣ります。街乗りではリッター35km前後、高速巡航では40km/L程度が目安。パワフルさを重視したセッティングであることから、燃費性能は二の次という印象です。

  • おすすめの人スポーティな走りや高級感を重視する人。国産スクーターとの差別化を求めるライダーに最適。
  • 燃費改善方法:高回転を避け、巡航ペースを早めに作ることがポイント。

第5位:Honda リード125

モデル名Honda リード125
メーカーホンダ
新車価格(税込)約 330,000〜360,000 円
実測燃費40〜47 km/L
カタログ燃費50 km/L台(WMTC 参考)
タンク容量6.0 L 前後
エンジン形式水冷 4スト 単気筒 SOHC(eSP+)
最高出力約 8〜9 kW(11〜12 PS)
車両重量約 114 kg

実測燃費:40〜47km/L

通勤快速として定評のあるリード125。シート下に大容量スペースを備え、日常使いの利便性は抜群。ただし、重量は114kgと軽量ながら、都市部で頻繁に発進停止を繰り返すと燃費は40km/L台前半に落ち着きます。WMTC値は50km/Lを超えるものの、ユーザー実測では45km/L前後が多い傾向です。

  • おすすめの人積載力や通勤・通学の利便性を最優先する人。
  • 燃費改善方法:アイドリングストップを活用し、スムーズな走りを意識すること。

第6位:Yamaha アクシスZ

モデル名Yamaha アクシスZ
メーカーヤマハ
新車価格(税込)約 269,500 円 前後
実測燃費42〜50 km/L
カタログ燃費50〜55 km/L(WMTC 参考)
タンク容量5.5 L 前後
エンジン形式空冷 4スト 単気筒 SOHC Blue Core
最高出力約 6〜6.5 kW(8〜9 PS)
車両重量約 100台後半 kg

実測燃費:42〜50km/L

軽量ボディとシンプル設計でコスパに優れるアクシスZ。ただし車重は100kgを超え、発進時は燃料を消費しやすい特性を持ちます。実測では45km/L前後が多く、軽量モデルの割には「飛び抜けて良い」とは言いにくい数値です。

  • おすすめの人:低価格・シンプル・経済性を重視する通勤ユーザー。
  • 燃費改善方法:荷物の積み過ぎを避け、発進をスムーズに。

第7位:KYMCO Racing S 125

モデル名KYMCO Racing S 125
メーカーKYMCO
新車価格(税込)約 330,000〜380,000 円(取扱店差)
実測燃費38〜45 km/L
カタログ燃費40〜50 km/L台(参考)
タンク容量約 6.0 L
エンジン形式空冷/水冷 4スト 単気筒(年式差)
最高出力約 7〜9 kW(10〜12 PS)
車両重量約 122〜130 kg

実測燃費:38〜45km/L

台湾メーカーKYMCOのスポーツスクーター。欧州デザインのようなシャープな外観と力強い加速が魅力ですが、燃費は40km/L前後にとどまります。国内の軽量シティ派モデルと比べるとやや不利。

  • おすすめの人:燃費よりもデザインや走りの個性を重視する人。
  • 燃費改善方法:発進加速を控えめにすれば45km/L前後まで改善可能。

第8位:Honda Dio110

モデル名Honda Dio110
メーカーホンダ
新車価格(税込)約 248,000〜270,000 円
実測燃費45〜55 km/L
カタログ燃費50〜58 km/L(WMTC 参考)
タンク容量4.9 L 前後
エンジン形式空冷 4スト 単気筒 SOHC
最高出力約 6〜6.5 kW(8〜9 PS)
車両重量約 100〜103 kg

実測燃費:45〜55km/L

国内で定番の通勤用スクーター。軽量かつシンプルで実用性が高いですが、燃費は45〜50km/L台と平均的。軽量な割に数値が伸びないのは、街乗り環境でのストップ&ゴーの影響が大きいからです。

  • おすすめの人:シンプルで経済的な通勤用スクーターを探している人。
  • 燃費改善方法:信号の先読みやスロットルの丁寧な操作で数km/L改善可能。

第9位:Suzuki アヴェニス125

モデル名Suzuki アヴェニス125
メーカースズキ
新車価格(税込)約 284,900 円 前後
実測燃費40〜48 km/L
カタログ燃費50 km/L台(WMTC 参考)
タンク容量5.2 L 前後
エンジン形式空冷 4スト 単気筒 SOHC SEP
最高出力約 6.4 kW(8.7 PS)
車両重量約 107〜109 kg

実測燃費:40〜48km/L

スポーティなデザインを持つ新型スクーター。軽快な走りと独自のスタイリングが特徴ですが、燃費は40km台前半が多く、軽量な外観の割に伸びません。利便性よりもデザインや個性を優先するモデルと言えます。

  • おすすめの人デザイン重視派で、燃費にはそこまでこだわらない人。
  • 燃費改善方法:無駄な急加速を避け、巡航主体の走行を意識。

第10位:SYM Jet 125

モデル名SYM Jet 125
メーカーSYM
新車価格(税込)約 300,000〜360,000 円(取扱店差)
実測燃費42〜50 km/L
カタログ燃費45〜55 km/L(参考)
タンク容量約 6.0 L
エンジン形式空冷/水冷 4スト 単気筒(年式差)
最高出力約 8〜10 kW(11〜14 PS)
車両重量約 120〜130 kg

実測燃費:42〜50km/L

台湾SYMのスポーツスクーター。走りの安定性は高いものの、燃費は42〜45km/L前後が多く、国内メーカーの軽量モデルには及びません。輸入車らしい個性と引き換えに燃費は控えめです。

  • おすすめの人:人と違うスクーターに乗りたい人、デザインや走りの質感を重視する人。
  • 燃費改善方法:ラフな操作を避け、スムーズな巡航を意識。

まとめ

125ccスクーターの燃費ワーストランキングを振り返ると、NMAXやPCXといった高性能・重量級モデルが上位を占める一方、SYMやKYMCOといった輸入スクーターも燃費効率では国産軽量モデルに及ばないことが分かります。

  • 燃費重視なら軽量モデル(アクシスZ・Dio110)
  • 走りや快適性を求めるなら重量級(PCX・NMAX)
  • 個性やデザイン重視なら輸入スクーター(SYM・KYMCO)

燃費は重要な指標ですが、それ以上に「快適さ・デザイン・走行性能」という燃費では測れない価値を得られるのがスクーター選びの醍醐味です。自分のライフスタイルに合った一台を選べば、多少の燃費差は気にならない満足感を得られるでしょう。

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