シンプルなデザインに惹かれて──思い切って買ってみたX-E4
これまでX-T30やX-S10、X100Vなどを使ってきましたが、「もっと薄くて軽いカメラが欲しい」と思って手にしたのがこのFujifilm X‑E4です。見た瞬間に惚れた、まさに“所有欲を満たすミニマルデザイン”。正直、機能性よりも見た目重視で購入しました。でも、使っていくうちに「このサイズでここまでできるのか…!」と驚かされる場面が多く、今では街歩きや旅行の相棒になっています。
ただ、当然ですがすべての人にとって万能ではありません。今回は、X-E4を実際に使って感じた良い点と気になった点を、包み隠さずレビューしていきます。
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です!!
このカメラの特徴と第一印象
Fujifilm X-E4は、富士フイルムのXシリーズの中でも「最軽量&最薄クラス」のレンジファインダースタイルモデルです。ファインダーは左上に配置され、まるでフィルムカメラのような外観が特徴。シャッター音も控えめで、スナップ撮影にぴったりの空気感を演出してくれます。
初期設定で感じたのは、操作性がやや“割り切られている”ということ。フロントダイヤルやグリップが省略され、シンプルさを優先した設計です。そのぶん、カスタム次第で自分流の操作体系を作る楽しさがあります。
実際に使って良かった点(強み)

• 圧倒的に軽くて薄い(わずか364g)
本体の薄さと軽さは本当に驚異的。小さなバッグやジャケットのポケットにも入るサイズで、どこへでも持ち歩きたくなります。カメラを持ち出すハードルが一気に下がりました。
• 見た目の美しさとミニマルなデザイン
無駄を削ぎ落とした外観は、まるで工芸品のよう。シルバーはクラシカル、ブラックはストリート感があり、どちらも被写体に威圧感を与えません。
• 富士らしい色表現とX-Trans CMOS 4の画質
センサーは上位モデルと同じ。JPEG撮って出しでも“えっこれ加工してないの?”と思えるほど美しい仕上がり。クラシックネガやエテルナの色合いは最高です。
• バリアングル液晶で自撮りも対応
このサイズ感でバリアングル液晶が付いているのは本当にありがたい。旅先のVlog撮影や手持ちでの自撮りでも柔軟に対応できます。
• USB-C対応&ボディ充電が可能
USB-C端子を搭載し、モバイルバッテリーから充電可能。旅先でも電源問題を気にせず撮影が続けられます。
使って気になった点(弱み)

• ボディ内手ブレ補正(IBIS)が非搭載
写真ならある程度対応できますが、動画や暗所撮影ではブレが気になります。XF35mm F1.4など手ブレ補正のないレンズを使うと特に不便。
• グリップが浅く、ホールド性が低い
軽さとのトレードオフですが、長時間の撮影では指が疲れます。別売りのサムレストやグリップがほぼ必須。
• Fnボタンやダイヤル数が少なく、操作が限定的
設定を瞬時に切り替えるには工夫が必要。慣れるまでは撮影中に戸惑うこともありました。
• 連写性能はそこそこ、バッファも小さめ
動体撮影をメインに考えている人には物足りない仕様。連写後の書き込みで一瞬フリーズ感あり。
• EVFの解像度・見やすさは平均的
236万ドットのファインダーは悪くはないですが、最新モデルに比べるとやや物足りなさを感じます。
Fujifilm X‑E4スペック表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センサー | APS-C X-Trans CMOS 4(約2610万画素) |
| 画像処理エンジン | X-Processor 4 |
| 手ブレ補正 | 非搭載(電子式手ブレ補正あり) |
| 液晶モニター | 3.0型 バリアングル 約162万ドット |
| ファインダー | 0.39型 OLED 約236万ドット |
| 動画性能 | 4K30p / FHD240p / F-Log対応 |
| バッテリー | NP-W126S(約380枚) |
| 質量 | 約364g(バッテリー込み) |
| 発売時期 | 2021年3月 |
| 平均価格 | 約10〜12万円(2025年8月時点) |
| 備考 | 現在は生産終了・型落ちモデル |
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です!!
他機種との比較|X-T30 II・X-S20・α6400と比べてどうか?
X-E4は「ミニマル&高画質」というユニークな立ち位置を持つ機種ですが、他の人気APS-C機と比べてどんな特徴があるのかをまとめました。
| 機種名 | デザイン | ボディ内手ブレ補正 | 液晶 | 動画性能 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fujifilm X-E4 | レンジファインダー型 | なし | バリアングル | 4K30p / FHD240p | 約10〜12万円 |
| Fujifilm X-T30 II | クラシカル・一眼レフ風 | なし | チルト | 4K30p / FHD60p | 約9〜10万円 |
| Fujifilm X-S20 | モダン・握りやすい | あり(7.0段) | バリアングル | 6.2K30p / FHD240p | 約15〜17万円 |
| Sony α6400 | コンパクト・ミニマル | なし | チルト(自撮り可) | 4K30p / FHD120p | 約12〜13万円 |
• X-E4 は日常持ち歩きやスナップ、富士フイルムらしい画作りを楽しみたい人に最適。
• X-S20 は動画メインや多機能な万能機が欲しい人向け。
• α6400 はAF性能重視で、YouTube撮影にも◎。
• X-T30 II は「昔ながらのカメラの操作感」を大事にしたい人に。
購入者の口コミまとめ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| とにかく見た目が最高でテンション上がる | グリップが浅くて持ちづらい |
| 軽くて持ち歩きが苦にならない | 手ブレ補正がないのが惜しい |
| 富士の色味が素晴らしい、JPEGでも満足 | 操作ボタンが少なくカスタムが難しい |
| 旅行に最適、レンズを工夫すれば万能機 | 動画撮影には物足りない部分がある |
| ミニマルなデザインが所有欲を満たしてくれる | すでに生産終了で手に入りにくい |
総評|このカメラはこんな人におすすめ!
• デザインや所有感を大事にしたいカメラ好き
• 軽くて小さいカメラを常に持ち歩きたい人
• 写真メイン(特にスナップや日常記録)で使いたい人
• 富士フイルムのフィルムシミュレーションを試してみたい人
• “自分で工夫してカスタムする”ことを楽しめる上級者寄りの人
まとめ|X-E4は“尖った良さ”があるからハマる人はとことんハマる
Fujifilm X-E4は万人受けする万能カメラではありませんが、「見た目」「軽さ」「色味」「撮る楽しさ」といった点で圧倒的に個性を持っています。
一方で、グリップ性や操作性、手ブレ補正などで妥協が必要な部分もあり、“カメラに何を求めるか”がはっきりしている人向けの1台です。
すでに生産終了しており新品は入手困難ですが、中古価格はまだ落ち着いており、状態の良い個体が狙い目です。
「コンデジからステップアップしたいけど、重いカメラはちょっと…」という方や、「普段持ちできる“カメラらしいカメラ”が欲しい」という方には、今でも非常におすすめできます。
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です!!







コメント