プジョー XP400 GT は、フランスの自動車メーカー由来のデザイン感性と、現代スクーターに求められる快適性・安全装備を融合したプレミアムモデルです。
“GT”らしくツーリングを見据えた防風性や足回りのしっかり感を重視しつつ、街中での扱いやすさも確保しています。
一方で、価格や重量、国産車と比べた整備体制などがネックとなり、購入後に「ちょっと違った…」と後悔する人もいます。この記事では、評判や評価が割れやすいポイントをわかりやすく整理し、あなたが後悔せずに選べるよう、用途別の向き・不向きや回避策までまとめます。
プジョー XP400 GT のスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | — km/L(使用環境で変動) |
| カタログ燃費 | — km/L(年式・市場で差あり) |
| 排気量 | 400 cc クラス |
| エンジン形式 | 水冷 単気筒 4スト SOHC(中低速トルク重視) |
| 最高出力 | — PS / — rpm(市場仕様で差) |
| 最大トルク | — N・m / — rpm(市場仕様で差) |
| 装備重量 | 200 kg 級 |
| シート高 | やや高め(足つき要確認) |
| 燃料タンク容量 | ツーリング向け容量(長めの航続を想定) |
| 新車価格 | プレミアム帯(年式・地域で変動) |
| 主要装備 | ABS / 先進メーター / スマートキー / 充実スクリーン |
XP400 GT は400ccクラスの水冷単気筒エンジンを採用し、中低速トルクを厚めにして街乗りから郊外ツーリングまでスムーズな加速を狙った設計です。
前後ディスク+ABS、トラクションコントロール相当の介入(市場仕様により差)、スマートキー、フルカラー系メーターやスマホ連携機能(年式差あり)など、装備はプレミアム志向。
装備重量は200kg級でどっしり安定。シート高はやや高めで、前傾すぎない自然なライディングポジションを取りやすいのが特徴です。
燃料タンクはツーリング向けの容量を確保。カタログ燃費/実測燃費は地域・年式でばらつくため、購入前は最新データの確認が大切です。価格は“プレミアム・アドベンチャースクーター”相応のレンジに入ります。
オススメな人
| こんな人にオススメ |
|---|
| フレンチデザインの所有感を重視する人 |
| 通勤+週末ツーリングを1台でこなしたい人 |
| 高速巡航の安定感と防風性を求める人 |
| スマートキーや先進メーターなど装備重視の人 |
| 人と被らない400クラスを探すコスパ志向の人 |
まず、デザインの満足度を重視する人に向いています。フレンチブランドらしい直線と面の使い方、立体的なカウル造形、GTらしい落ち着いた配色は所有感に直結します。
次に、都市部の通勤から週末のプチツーリングまで「1台で幅広く」こなしたい人。400クラスの余裕と高い車体剛性は、高速道路やワインディングでも安心感につながります。
さらに、スクリーンやハンドガード、グリップヒーターなど快適装備を活用したい人、トップケースで積載を拡張して旅バイク的に使いたい人にも好適です。評判を気にしつつも自分の価値基準で評価できる方なら、満足度は高くなります。
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 取り回しの重さ | 200kg級で押し引き・駐輪場で負担を感じやすい |
| 足つき | シート高がやや高めで停車時に不安を覚える場合あり |
| 価格帯 | プレミアム帯で初期費用が大きい |
| 維持体制 | 部品供給・整備ネットワークが地域差で評判が割れる |
| 燃費期待値 | 「想像より伸びない」との評価もあり用途次第で後悔に直結 |
まず重さ。押し引きや駐輪時に「想像より重い」と感じる声があります。足つきも人によっては高く感じ、信号待ちや傾斜路で不安が残る場合があります。
次に価格帯。国産250〜300クラスに比べると初期費用が上がり、保険・消耗品・点検工賃など維持費も輸入車相応に高くなる可能性があります。
加えて、部品供給やサービスネットワークは地域差があり、納期や整備予約で不便を感じるケースも。最後に、燃費は「すごく良い」というより中庸という評価が多く、期待値次第では後悔につながります。用途とコストのバランスを具体的に想定しておくことが重要です。
壊れやすさ
| 症状 | 想定原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 電装の不安定 | 気温差・電圧低下・接点不良 | 納車直後の点検強化、バッテリー管理、診断機チェック |
| 駆動系のジャダー | Vベルト/クラッチの摩耗・粉噛み | 距離管理で予防交換、清掃・面取り |
| ブレーキ/タイヤ摩耗早め | 重量とストップ&ゴーの多さ | 上位グレード採用、空気圧の適正管理 |
| 錆・外装劣化 | 屋外保管・雨天走行 | 屋内/カバー保管、防錆コート、定期洗車 |
致命的な弱点が広く知られているわけではありませんが、電子装備やセンサー周りは、気温差・振動・電圧低下の影響を受けやすいのは輸入スクーター共通の注意点です。
駆動系(Vベルト、クラッチ)や前後ブレーキの消耗は走行条件に比例し、重量級ゆえ摩耗ペースがやや早い印象になりがちです。
対策として、納車直後〜初回点検までの早期点検、バッテリーの健全化、定期的な診断機チェック、消耗品の予防交換を推奨します。屋内保管・防錆ケア・タイヤ空気圧管理も“壊れにくさ”と評価安定に直結します。
カスタムパーツ
| 目的 | 例 |
|---|---|
| 快適性 | ロング/ハイスクリーン、コンフォート/ゲルシート、グリップヒーター |
| 積載 | トップケース(30〜47L)、リアキャリア、サイドバッグステー |
| 視認性 | LED補助灯、明るめのヘッドライトバルブ、反射デカール |
| 安全/制動 | 高性能ブレーキパッド、ステンメッシュホース(適合要確認) |
| 保護 | クラッシュバー、プロテクションフィルム |
快適系では、スクリーンの大型化、ゲル/コンフォートシート、ハンドガード、グリップヒーターが実用的です。積載はリアキャリア+トップケース(30〜47L)、場合によってはサイドバッグステーでロングツーリング仕様に。
安全・視認性では、高性能ブレーキパッド、ステンメッシュホース(適合確認要)、明るめのLEDバルブ、ドラレコやETC2.0の導入が定番です。
外装はクラッシュバーやプロテクションフィルムで傷予防。電装追加は電源取り出しやヒューズ容量に注意し、配線レイアウトの美しさまで含めて“フレンチプレミアム”の評価を損なわないように仕上げるのがコツです。
ライバル比較
| 項目\車種 | プジョー XP400 GT | ヤマハ XMAX300 | ホンダ フォルツァ250 | SYM マキシム400 |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | プレミアム帯 | 約80〜90万円 | 約70〜80万円 | 約90〜100万円 |
| 排気量 | 400ccクラス | 292cc | 249cc | 399cc |
| 出力/トルク | 中低速重視(市場差) | 約28PS/29N・m | 約23PS/24N・m | 約34PS/37N・m |
| 防風/快適性 | 高(GT志向) | 中 | 中 | 中〜高 |
| 重量 | 200kg級 | 約180kg前後 | 約185kg | 約215kg |
| 装備 | ABS/先進メーター/スマートキー等 | ABS/TCS | ABS/スマートキー | ABS/TCS/キーレス |
同セグメントでは、ヤマハ XMAX 300/ホンダ フォルツァ 250(実用&価格)、ベスパ GTS 300(ブランド性&デザイン)、SYM マキシム400/キムコ AK550(コスパやパワー志向)などが候補になります。
XP400 GT は「見た目の満足」「車体の落ち着き」「ツアラー的快適性」で評価されやすい一方、価格や重量はライバルより“重め”。
つまり、通勤主体で軽快さ重視なら国産中排気量、所有感と快適巡航を重視するならXP400 GT、パワー至上なら大排気量スクーターという住み分けです。比較軸(価格・快適性・装備・積載・維持費・取り回し)を明確にすると後悔しにくくなります。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「デザインと質感が高く所有欲が満たされる」 | 「取り回しが重く足つきに不安がある」 |
| 「高速巡航が安定していて疲れにくい」 | 「価格と維持費が高めでコスパ評価が割れる」 |
| 「スクリーンとカウルの防風が効く」 | 「部品納期や適合でストレスを感じた」 |
良い口コミ
- デザインと質感に“フレンチらしさ”があり所有満足が高い。
- 高速巡航の安定感があり、スクリーンやカウルの防風が効く。
- ブレーキの安心感と足回りのしっかり感で長距離も楽。
悪い口コミ
- 取り回しが重い、足つきが高めで緊張する。
- 価格と維持費が国産より高め。
- 部品や用品の適合・納期でストレスになることがある。
実車確認や試乗で自分の体格・用途に合うかを確かめると“評判と実体験のズレ”による後悔を減らせます。
評価
| 項目 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★★ | フレンチらしい造形で高評価 |
| 快適性 | ★★★★☆ | 防風・シート良好、長距離向き |
| 走り | ★★★★☆ | 中低速トルクと安定感 |
| 積載 | ★★★★☆ | トップケース追加で実用域へ |
| 維持費 | ★★★☆☆ | 輸入車相応、体制次第で満足度変動 |
| 総合 | ★★★★☆ | 快適・質感重視なら後悔しにくい |
デザイン:★★★★★(所有感の高さが光る)
快適性 :★★★★☆(防風・シート・姿勢の総合力)
走り :★★★★☆(中低速トルクと安定感。軽快感は控えめ)
積載 :★★★★☆(トップケース前提で実用域へ)
維持費 :★★★☆☆(輸入車相応。計画的メンテで安定)
総合 :★★★★☆(快適・質感重視の人に高評価)
中古市場
| 年式帯/状態 | 相場目安 | 注意点 | 狙い目 |
|---|---|---|---|
| 登録直後〜低走行 | 新車価格に近い帯 | 電装動作・保証の有無 | ディーラー保証+記録簿完備 |
| 数年落ち/中走行 | 装備と状態で価格差大 | 駆動系消耗・足回りガタ | 消耗品交換済み・屋内保管歴 |
| 並行/限定色 | 価格幅が広い | 整備体制・部品供給 | 履歴が明確で付属品充実 |
国内流通は年式・台数ともに限定的で、相場は新車価格に対して下落はするものの、状態や色、装備品で振れ幅が大きい印象です。低走行・屋内保管・記録簿完備は評価が上がりやすく、スクリーンやトップケース等の快適装備付きも人気。
注意点は外装キズ・転倒歴・電装の動作・駆動系消耗・タイヤ製造年週など。並行個体は価格メリットがある代わりに保証/部品供給の確認が必須です。購入前は試乗と点検記録の照合で後悔を回避しましょう。
まとめ
プジョー XP400 GT は、フレンチデザインの所有感と、ツーリングを意識した快適性を兼ね備えた“上質な相棒”です。通勤から週末ロングまで幅広く使える一方、重量・足つき・価格・維持体制は後悔の火種になり得ます。
後悔回避策としては、①試乗で足つき・取り回し・防風を確認、②買う前から整備ショップと部品供給体制を押さえる、③トップケースなど必須装備を初期導入、④保険・消耗品・車検(地域差)まで含めた総コストを試算する、の4点が有効です。これらを満たせば、評判に左右されず自分なりの評価で「選んで良かった」と言える一台になります。




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