動画撮影に強いLUMIX GHシリーズ、シネマ志向のSony FX30、そしてフラッグシップのNikon Z9。どのモデルも個性が際立ちますが、用途や予算によって選び方は大きく変わります。本記事では、動画中心で選ぶべきか、静止画も重視するか、それぞれのモデルの強みと弱みを徹底比較。初心者~中級者でもわかりやすいように解説していきます。
【この記事でわかること】
- GH6・GH5 II・FX30・Z9のスペックと価格の違い
- 各モデルの特徴と第一印象
- 実際の使用感から見た強みと弱み
- 用途別のおすすめモデル
- 口コミや購入前に知っておきたいポイント
スペック・価格表
| モデル | センサー | 有効画素数 | 動画性能 | 重量 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| LUMIX GH6 | 4/3型 Live MOS | 約2521万画素 | 5.7K 60p / 4K 120p | 約823g | 30万円前後 |
| LUMIX GH5 II | 4/3型 Live MOS | 約2033万画素 | 4K 60p | 約727g | 20万円前後 |
| Sony FX30 | APS-C CMOS | 約2010万画素 | 4K 120p (6Kオーバーサンプリング) | 約646g | 30万円前後 |
| Nikon Z9 | フルサイズ CMOS | 約4571万画素 | 8K 30p / 4K 120p | 約1340g | 70万円前後 |
この4モデルは、センサーサイズや価格帯に大きな差があります。GH6は動画特化で最新性能を求める人向け、GH5 IIは型落ちですがコスパが高く、動画学習に最適。FX30は映画志向の映像制作用に設計され、Z9は静止画・動画両方を最高水準でこなすフラッグシップ。用途を明確にすれば選びやすいラインナップです。
特徴と第一印象
LUMIX GH6

GH6はPanasonicのフラッグシップMFT機で、動画機能が突出しています。5.7K 60pやProRes収録対応など、映像クリエイターに嬉しい機能が豊富。発熱対策も強化され、長時間撮影にも安心です。サイズは大きめですが操作性が高く、動画制作のメイン機として信頼できます。静止画も十分ですが、やはり動画志向の人向け。
LUMIX GH5 II(型落ち)

GH5 IIはGH6の一世代前モデルで、2023年に生産終了しています。4K 60pやV-LogL標準搭載など、当時の名機として人気を博しました。価格も落ち着いてきており、中古市場では手頃に入手可能。最新性能には及びませんが、コスパ重視で動画を始めたい人にはまだ魅力的な選択肢です。
Sony FX30

FX30はシネマラインに属するAPS-C機で、映画制作の入門機とも呼ばれます。シンプルな外観ながら、動画向けのメニュー体系や10bit 4:2:2収録、6Kオーバーサンプリングによる高画質が魅力。写真機能は最小限ですが、映像クリエイターに特化した潔さが特徴です。軽量で扱いやすく、機動力も抜群。
Nikon Z9

Z9はNikonのフラッグシップ機で、動画・静止画の両方で妥協のない性能を誇ります。メカシャッターレスの高速連写、8K内部収録、強力なAF性能など、プロ仕様にふさわしい装備。重量は1kg超えと重めですが、堅牢性や信頼性は抜群。価格も高めですが、最高クラスを求めるなら選んで後悔のないモデルです。
実際に使って良かった点
- LUMIX GH6:動画性能が圧倒的/長時間撮影に強い/多彩な収録フォーマット
- LUMIX GH5 II:価格が安定しておりコスパ抜群/4K 60p対応/中古で入手しやすい
- Sony FX30:映画制作志向のメニュー/軽量コンパクト/高画質なオーバーサンプリング
- Nikon Z9:静止画・動画の両立性能/AFが非常に優秀/フルサイズ8K対応
気になった点
- LUMIX GH6:重量がやや重い/価格が高め/静止画性能はフルサイズに劣る
- LUMIX GH5 II:型落ちで最新機能がない/AF性能が物足りない/中古以外の入手が難しい
- Sony FX30:静止画機能が弱い/バッテリー持ちが短め/専用レンズの追加投資が必要
- Nikon Z9:重量級で持ち運びに不向き/価格が非常に高い/初心者には扱いが難しい
用途別おすすめモデル
| 用途 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 動画制作を本格的に | LUMIX GH6 | 高解像度かつ多彩な収録方式で映像クリエイター向け |
| コスパ重視で動画を学びたい | LUMIX GH5 II | 中古で安価に手に入り、4K撮影も十分対応 |
| シネマカメラ入門 | Sony FX30 | APS-Cながらシネマライクな表現が可能 |
| 最高峰の性能を求める | Nikon Z9 | 静止画も動画もプロ仕様で妥協なし |
動画を本格的に撮りたいならGH6、まずは安く始めたいならGH5 IIが良い選択肢です。映像作品づくりを目指すならFX30が最適で、究極の静止画・動画性能を求めるならZ9一択。予算や目的を基準に考えることで、自分に合う最良のモデルを選ぶことができます。
購入者の口コミ
| モデル | 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|---|
| LUMIX GH6 | 「映像の自由度が高くプロ用途でも十分」 | 「サイズが大きく持ち運びに不便」 |
| LUMIX GH5 II | 「コスパ最強で動画入門に最適」 | 「AFが遅く動体撮影は厳しい」 |
| Sony FX30 | 「映画のような色味で撮影できる」 | 「写真用途には全く向かない」 |
| Nikon Z9 | 「AFと画質が圧倒的、プロ機材そのもの」 | 「重すぎて旅行用には不向き」 |
ユーザーの口コミを見ると、性能面ではどのモデルも高評価ですが、弱点も明確に指摘されています。GH6は性能は高いが重さがネック、GH5 IIは価格は魅力だがAF性能が弱め。FX30は映像美が評価される一方で静止画には不向き、Z9は性能面で絶賛されるものの重量と価格が大きなハードルになっています。
どんな人におすすめか
| モデル | おすすめの人 |
|---|---|
| LUMIX GH6 | 映像制作を本格的に行いたいクリエイター |
| LUMIX GH5 II | コスパ重視で動画入門したい人 |
| Sony FX30 | 映画や短編作品を撮りたい映像志向の人 |
| Nikon Z9 | 静止画も動画も最高峰を求めるプロ志向の人 |
おすすめの対象者を整理すると、GH6は動画制作を仕事レベルで行いたい人、GH5 IIは安く始めたい初心者、FX30は映画的な映像を撮りたい人、Z9はプロとして静止画・動画を極めたい人向けです。各モデルの立ち位置が明確なので、自分の将来像に合った選び方が大切です。
まとめ
GH6は動画メインで最新機能を使いたい人向け、GH5 IIはコスパで学びたい人に最適。FX30は映画制作志向、Z9は最高性能を求めるプロ仕様。どのカメラも方向性がはっきりしているため、自分が「動画重視」か「静止画も含めた万能機」かを基準に選ぶと失敗しません。







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