ロイヤルエンフィールド ヒマラヤン(Himalayan) は、その名の通りヒマラヤ山脈での走行を想定して開発されたアドベンチャーバイクです。インド市場で鍛えられた耐久性とシンプルな構造が特徴で、「どこでも行ける相棒」として世界中で人気を集めています。
一方で、パワーや高速道路での快適性には課題があり、「街乗り・ツーリングの想定が違った」と後悔する声もあります。本記事では、ヒマラヤンのスペックや評判を整理し、評価と後悔回避のポイントをまとめました。
ロイヤルエンフィールド ヒマラヤンのスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | — km/L(使用環境で変動) |
| カタログ燃費 | — km/L(年式・市場で差あり) |
| 排気量 | 411 cc |
| エンジン形式 | 空冷 単気筒 SOHC |
| 最高出力 | 約24 PS / 6,500 rpm(目安) |
| 最大トルク | 約32 N・m / 4,500 rpm(目安) |
| 装備重量 | 約199 kg |
| シート高 | 約800 mm |
| 燃料タンク容量 | 約15 L |
| 新車価格 | 約700,000〜800,000 円(参考) |
| 主要装備 | ABS / ウインドスクリーン / リアキャリア台座 / メーターバイザー |
ヒマラヤンは 411cc 空冷単気筒 SOHC エンジンを搭載。最高出力は約24PS/6,500rpm、最大トルクは32N·m/4,500rpmと、トルク重視の設計で低速域に強い特性を持ちます。
装備重量は約199kg、シート高は800mm前後とアドベンチャーとしては低めで、足つき性は良好。燃料タンクは15Lで航続距離は約400kmを確保します。
新車価格は約70〜80万円とアドベンチャー系としては手頃で、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
オススメな人
| こんな人にオススメ |
|---|
| 林道や未舗装路をゆったり楽しみたい人 |
| 高速より下道ツーリングを重視する人 |
| シンプル構造でセルフメンテを楽しみたい人 |
| 過度な電子制御より素朴な乗り味を評価する人 |
| コスパ重視で“旅バイク感”を求める人 |
- 林道や未舗装路を気軽に走りたい人
- 高速道路よりもトコトコとしたツーリングを楽しみたい人
- シンプルで自分で整備しやすいバイクを探している人
- 過度な電子制御よりアナログ感を楽しみたい人
- コスパ重視でアドベンチャー感を味わいたい人
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 高速性能 | 加速・最高速は控えめで高速巡航は不得手 |
| 重量 | 約200kgでオフ走行時の取り回しに注意 |
| 仕上げ | 細部の作りは国産より粗いと感じる場合あり |
| 電装小トラブル | メーターや配線の接触不良が報告されることも |
| 部品供給 | 改善傾向だが国産比で時間がかかる場合あり |
- 最高速・加速力は弱めで高速道路では物足りない
- 車重が約200kgあり、オフロードでは取り回しに注意が必要
- 細かい振動や仕上げの粗さが気になることも
- 部品供給は改善傾向だが、国産車に比べて遅れる場合あり
- メーターや電装系で小トラブルが報告される
壊れやすさ
| 症状 | 想定原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 電装の接触不良 | 振動・コネクタ緩み | 定期点検・接点復活剤・配線固定の見直し |
| ボルトの緩み | 振動・締付トルク管理不足 | 増し締めルーチン化・ねじロック剤使用 |
| ライト/メータ不調 | 振動・水侵入 | シール強化・防水処理・定期チェック |
| サビ発生 | 屋外保管・雨天走行後の放置 | 洗浄・防錆ケア・屋内/カバー保管 |
- 機械的には頑丈だが、細部の仕上げ精度は国産に劣る
- ボルトや電装の緩み・接触不良が起きやすい
- 振動による配線・ライトの不具合報告あり
- 定期的な増し締め・電装チェックでトラブルは予防可能
カスタムパーツ
| 目的 | 例 |
|---|---|
| 積載拡張 | サイドパニア、トップケース、タンクバッグ |
| 保護強化 | エンジンガード、クラッシュバー、スキッドプレート |
| 快適性 | スクリーン延長、コンフォートシート、グリップヒーター |
| 走破性 | オフロードタイヤ、強化スプリング、ハンドガード |
| 視認性/記録 | LED補助灯、ドラレコ、USB電源 |
- 積載系:サイドパニア、トップケース、タンクバッグ
- 保護系:エンジンガード、クラッシュバー、スキッドプレート
- 快適性:ウインドスクリーン延長、コンフォートシート、グリップヒーター
- 性能系:オフロードタイヤ、サスペンション強化スプリング、社外マフラー
ライバル比較
| 項目\車種 | RE ヒマラヤン | ホンダ CRF250L | カワサキ Versys-X 250 | KTM 390 Adventure |
|---|---|---|---|---|
| 排気量 | 411cc | 249cc | 249cc | 373cc |
| 出力 | 約24PS | 約24PS | 約33PS | 約44PS |
| 車重 | 約199kg | 約140kg | 約175kg | 約172kg |
| シート高 | 約800mm | 約830mm | 約815mm | 約855mm |
| 航続距離 | 約400km | 約300km | 約350km | 約350km |
| 価格帯 | 約70〜80万円 | 約65万円 | 約70万円 | 約80〜90万円 |
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「足つき良好で林道デビューに最適」 | 「高速は加速不足で疲れる」 |
| 「価格が手頃で旅の相棒として最強」 | 「細部の仕上げが粗く振動も気になる」 |
| 「シンプルで自分で整備できるのが楽しい」 | 「電装やボルト緩みなど小トラブルが出る」 |
良い口コミ
- 「足つきが良く、初心者でも安心して林道に入れる」
- 「価格が手頃でアドベンチャー感が味わえる」
- 「トコトコ走る楽しさがあり旅感が強い」
悪い口コミ
- 「高速道路では加速不足」
- 「仕上げの粗さが目立つ」
- 「振動や電装トラブルが気になる」
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | レトロで冒険心をくすぐる外観 |
| 快適性 | ★★★☆☆ | 長距離は良いが高速域は苦手 |
| 走り | ★★★★☆ | 低速トルク重視で林道に強い |
| 積載 | ★★★★☆ | パニア対応でキャンプも可能 |
| 維持費 | ★★★★☆ | 燃費良好で維持費は安め |
| 総合 | ★★★★☆ | コスパ良好なアドベンチャー入門機 |
中古市場
| 年式帯/状態 | 相場目安 | 注意点 | 狙い目 |
|---|---|---|---|
| 登録直後〜低走行 | 新車近辺〜やや安 | 電装動作・ボルト増し締め | 保証付・記録簿完備 |
| 数年落ち/中走行 | 約60〜70万円台 | 配線・振動由来の不具合有無 | 整備履歴が明確・屋内保管 |
| カスタム多数 | 価格幅大 | 純正部品有無・適合法 | 必要装備のみ搭載の良個体 |
中古は流通が少なく、相場は新車と大きく変わらず70〜75万円程度。外装カスタム付きの個体も多いですが、電装チェックやボルト緩みなど基本点検は必須です。
まとめ
ロイヤルエンフィールド ヒマラヤンは、豪快なスピードではなく「じっくり走る楽しみ」を与えてくれるバイクです。価格も手頃で維持費も安く、林道ツーリングやキャンプツーリングの相棒に最適。ただし、高速性能や仕上げの質を国産並みに期待すると後悔する可能性があります。
後悔回避策としては、高速道路より林道や下道ツーリングをメインにすること、納車後に増し締めや電装点検をこまめに行うことがポイントです。冒険心を優先するライダーにとって、ヒマラヤンは高評価につながる一台になるでしょう。




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