Honda CB400SF(NC31)は、1992年に登場したネイキッドの定番モデルです。400ccクラスの中でも扱いやすさと耐久性の高さから、長年にわたり教習車や街乗り・ツーリング用として幅広く愛されてきました。初期型のNC31は、直列4気筒エンジンを搭載しながらも過激すぎず、初心者からベテランまで安心して楽しめる一台です。シンプルかつ普遍的なデザインは今見ても古さを感じさせず、「最初の一台」として選ばれることも多いモデルです。本記事では、CB400SF初期型のスペック、評判、評価、後悔ポイントをまとめます。
CB400SF(NC31)のスペック
| 項目 | CB400SF(NC31)目安 |
|---|---|
| 年式 | 1992〜1994年頃 |
| 排気量 | 399 cc |
| エンジン形式 | 水冷 直列4気筒 DOHC 16バルブ(キャブ) |
| 最高出力 | 約53 PS / 11,000 rpm(公称・仕様差あり) |
| 最大トルク | 約38 Nm / 9,500 rpm(目安) |
| トランスミッション | 6速 |
| 装備重量 | 約190〜195 kg(仕様・個体差) |
| シート高 | 約760〜770 mm |
| 燃料タンク容量 | 約18 L |
| 実測燃費(参考) | 16〜22 km/L(整備状態・走り方で変動) |
| ブレーキ | 前ダブル/後シングル |
| 現行中古相場 | 約30〜60万円前後(状態・履歴で大幅変動) |
初期型CB400SFは水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載し、最高出力は53PS/最大トルクは約38Nm。装備重量は約192kgと取り回しやすく、街乗りでも安心感があります。燃料タンク容量は18Lと大きめで、ツーリングでの航続距離も十分。実測燃費は16〜22km/L程度と安定しており、初心者でも維持しやすい性能バランスを備えています。
オススメな人
| こんな人にオススメ | 理由 |
|---|---|
| 初めての中型ネイキッドを安心して楽しみたい人 | 扱いやすい出力特性で評価が安定し、後悔しにくいからです。 |
| 通勤〜週末ツーリングを一台でこなしたい人 | 18Lタンク&直4の滑らかさで実用面の評判が良好です。 |
| 普遍的デザインを長く楽しみたい人 | 飽きにくい王道スタイルで所有満足の評価が高いです。 |
| 整備や軽いカスタムを楽しみたい人 | 部品情報が多く、手を入れる楽しさが後悔防止につながります。 |
- 初めての中型バイクに悩んでいる人
- ネイキッドらしいシンプルなスタイルを求める人
- 通勤や街乗りを快適にこなしつつ、ツーリングも楽しみたい人
- 旧車の雰囲気を味わいつつも、扱いやすさを重視する人
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 具体例/回避策 |
|---|---|
| 最新車と比べると装備が控えめ | ABSや電子制御なし。タイヤ・ブレーキ・サスの刷新で体感を底上げします。 |
| 重量感がある | 取り回しで重さを感じることあり。ハンドル幅や足つきを調整して緩和。 |
| 年式ゆえの劣化 | 電装・ホース類が要交換。購入時に整備費を“まとめて”見積もり後悔を回避。 |
| パワーを強く求めると物足りない | 期待値を調整し、キャブ同調や点火系整備でフィーリング改善。 |
- 最新のバイクと比べると出力・装備は控えめ
- 車重がやや重く、取り回しに慣れが必要
- 年式が古いため部品供給に不安がある
- パワーを求めすぎると物足りなさを感じる
壊れやすさ
| 部位/項目 | 傾向 | メンテのコツ |
|---|---|---|
| 電装(レギュ/ハーネス/カプラ) | 経年劣化が定番 | 電圧監視・端子清掃/防水・強化レギュ採用で安定します。 |
| 燃料/吸気(キャブ/負圧系) | 詰まり・二次エア | O/H・同調・ホース/ガスケット更新で始動性・吹け改善。 |
| 足回り(Fフォーク/リアサス) | オイル漏れ・ヘタリ | 定期O/Hとスプリング/ダンパー見直しで本来性能へ。 |
| 冷却/シール類 | 滲み・漏れ | ホース・クランプ・ポンプ点検と早期交換が有効です。 |
CB400SF初期型は基本設計が丈夫で信頼性が高いですが、30年以上経過しているため以下に注意が必要です:
- 電装系(レギュレーターやハーネス)
- キャブレターの詰まり
- サスペンションのヘタリ
- ゴム類(ホース・シール)の劣化
カスタムパーツ
| カテゴリ | 代表例 | 効果 |
|---|---|---|
| 制動強化 | ステンメッシュホース/高性能パッド/社外マスター | 初期制動とコントロール性が向上し、後悔ポイントを抑制します。 |
| 足まわり刷新 | FフォークO/H・社外リアサス/リンク整備 | 路面追従性UPでワインディングの評価が向上します。 |
| 快適・実用 | ハンドル/バーエンド/USB/小型スクリーン | 通勤・ツーリングの実用性が上がり評判も安定します。 |
| サウンド/軽量化 | 4-1集合管(保安基準順守) | 直4らしい伸びを引き出し所有満足の評価を強化します。 |
人気のカスタムは以下の通りです:
- 社外マフラー(4-1集合管など)
- ブレーキホースのメッシュ化
- サスペンションのオーバーホール/社外品交換
- ハンドルやシートのカスタム
ライバル比較
| 項目 | CB400SF(NC31) | CB-1(NC27) | Zephyr 400 | XJR400 | GSX400 インパルス |
|---|---|---|---|---|---|
| キャラクター | 王道万能 | 軽快コンパクト | クラシック志向 | トルクフル直4 | スポーティ直4 |
| 装備重量(目安) | 190–195 kg | 180–186 kg | 185–195 kg | 195–200 kg | 185–195 kg |
| 街乗り取り回し | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ツーリング適性 | ◯(18Lで有利) | △〜◯(タンク小) | ◯ | ◯ | ◯ |
| 中古流通/パーツ | 多 | 少〜中 | 中 | 中 | 中 |
- Yamaha XJR400:よりトルクフルな特性
- Kawasaki Zephyr 400:クラシカルな雰囲気
- Suzuki GSX400インパルス:スポーティな直4ネイキッド
- Honda CB-1(NC27):軽快でコンパクト
CB400SFは「万能型ネイキッド」として最もバランスが良い評価を得ています。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「扱いやすく安心」 「通勤からツーリングまで万能」 「デザインが普遍的で飽きない」 | 「最新車に比べると古い」 「パワー不足を感じる」 「年式相応の整備費がかかる」 |
良い口コミ:
「扱いやすい」「教習車で馴染みがあり安心」「デザインが普遍的で飽きない」
悪い口コミ:
「古さを感じる」「パワー不足を感じる」「部品が高い/少ない」
評価
| 評価項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 街乗り/通勤 | ★★★★★ | 直4の滑らかさと安心感で高評価です。 |
| ワインディング | ★★★★☆ | 足まわりを整えると満足度がさらに上がります。 |
| 高速ツーリング | ★★★☆☆ | 防風面は工夫が必要ですが18Lタンクで安心です。 |
| 維持/整備性 | ★★★★☆ | 情報・流通が多く、予防整備で後悔を抑えられます。 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 王道の万能性で“まとめて”満足しやすい一台です。 |
- 街乗り性能:★★★★★
- ワインディング性能:★★★★☆
- 高速ツーリング適性:★★★☆☆
- 維持性・信頼性:★★★★☆
- 総合評価:★★★★☆
中古市場
| 状態/仕様 | 価格目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フルノーマル・上質 | 約50〜60万円超 | オリジナル度が高く将来価値も期待 | 外装経年・書類/刻印の整合を厳密に確認します。 |
| 軽カスタム・良好 | 約40〜50万円 | 実用性と価格のバランス良好 | 保安基準適合・純正戻し可否を要確認です。 |
| 要整備/距離多め | 約30〜40万円 | 整備前提で割安 | キャブ/電装/足回り/冷却のO/H費用を“まとめて”見積ります。 |
中古市場では30〜60万円前後が相場。フルノーマルや状態の良い個体は高値が付きやすいです。整備済みや消耗品交換歴のある個体を選ぶことで後悔を防ぎやすくなります。
まとめ
Honda CB400SF(NC31)は「400ネイキッドの王道」として、初心者からベテランまで幅広くおすすめできるモデルです。最新モデルに比べれば性能や装備で見劣りする点もありますが、安心感のある乗り味と普遍的なデザインは大きな魅力です。後悔しないためには、用途を整理し、年式なりのメンテナンスを楽しむ姿勢が必要です。




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