Honda CB400Xは、400ccクラスで長年愛されてきたクロスオーバータイプのアドベンチャーツアラーです。街乗り・通勤から週末のワインディングやツーリングまで幅広く対応できる万能モデルとして高い評価を得ています。アップライトなポジション、適度な足つき性、安定感のある走行性能が魅力ですが、一方で「重さ」「パワー不足」「価格帯」によって後悔するライダーもいます。本記事ではCB400Xのスペックや特徴、口コミや評判をまとめ、後悔しない選び方を整理します。
CB400Xのスペック
| 項目 | CB400X（目安） |
|---|---|
| 実測燃費（参考） | 25〜30 km/L |
| カタログ燃費（WMTC等） | 約28 km/L |
| 排気量 | 399 cc |
| エンジン形式 | 水冷 並列2気筒 DOHC |
| 最高出力 | 約46 PS / 8,500–9,000 rpm |
| 最大トルク | 約38 Nm / 7,000–7,500 rpm |
| トランスミッション | 6速 |
| 装備重量 | 約198〜201 kg |
| シート高 | 約800 mm |
| タイヤ（F/R） | 110/80R19 ・ 160/60R17（年式により） |
| 燃料タンク容量 | 約17 L |
| 電子制御/装備 | ABS / スリッパークラッチ（年式差） / 可倒式レバー 等 |
| 新車価格（目安） | 約90〜95万円 |
| 中古相場（目安） | 約60〜80万円 |
CB400Xは、399cc水冷並列2気筒エンジンを搭載し、最高出力は約46PS／最大トルク約38Nm。低回転域から扱いやすい特性で、初心者やリターンライダーにも適しています。装備重量は約199kg、シート高は800mm前後で、アドベンチャー系としては比較的低めの設計です。燃料タンク容量は17Lとツアラーらしい余裕があり、実測燃費は25〜30km/L程度。高速巡航やロングツーリングでも安心できる仕様です。
オススメな人
| こんな人にオススメ | 理由 |
|---|---|
| 通勤〜週末ツーリングを1台でまとめたい人 | 燃費・積載・防風性のバランスが良く万能という評価です。 |
| 足つき良好なアドベンチャーが欲しい人 | シート高が比較的低く、取り回しで後悔しにくいからです。 |
| 初めて中排気量に乗り換える人 | 低中速トルクが扱いやすく、疲れにくいと評判です。 |
| ロングツーリングを快適に走りたい人 | 17Lタンクと防風装備で航続と快適性に優れます。 |
CB400Xは以下のような人におすすめです：
- 通勤からツーリングまで1台でこなしたい人
- 足つきの良いアドベンチャーモデルを探している人
- 初めて中型〜大型ステップに挑戦する人
- 長距離や高速道路を使う機会が多い人
万能性の高さから「1台で全てをカバーしたい人」に特に評判が良いモデルです。
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 具体例／回避策 |
|---|---|
| 取り回しの重さ | 約200kg級で押し歩きが負担。駐輪動線の確保とUターン練習で軽減。 |
| 高速追い越しの余裕感 | 2気筒400の限界。ギヤ選択とスクリーン強化で疲労を緩和。 |
| 価格が250ccより高い | 総予算で保険・消耗品も“まとめて”試算し、後悔を防止。 |
| 鼓動感は控えめ | 大型やVツインの味を求めると物足りない。期待値調整が大切です。 |
一方で、後悔につながりやすい点は：
- 重量が200kg前後あり、取り回しで重さを感じる
- 並列2気筒のため、鼓動感や余裕感では大型アドベンチャーに劣る
- 高速道路での追い越し加速は物足りないと感じることも
- 新車価格が約90〜95万円クラスで、250ccモデルとの価格差が大きい
これらの要素を理解して購入すれば、後悔は避けやすいです。
壊れやすさ
| 部位/項目 | 傾向 | メンテのコツ |
|---|---|---|
| エンジン/冷却 | ホンダらしく高信頼 | オイル/冷却水の規定管理、夏場は熱対策を意識。 |
| 駆動/チェーン | ロングで消耗早め | 清掃・注油サイクル短縮とテンション管理で良好維持。 |
| ブレーキ/タイヤ | 巡航主体なら寿命長め | 空気圧・残量・熱ダレの定期チェック。 |
| 電装/灯火 | 大きな弱点は少ない | 端子防水とバッテリー管理でトラブル予防。 |
ホンダらしく耐久性は非常に高く「壊れにくい」という評判が多いです。消耗品の寿命も長めで、定期メンテを行えば大きな故障はほぼありません。注意点としては、長距離ツーリングで酷使する場合のチェーン・タイヤ・ブレーキの消耗が早まる程度です。電子制御が少なくシンプルな設計なので、安心して長期所有できます。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 代表例 | 効果 |
|---|---|---|
| 防風/快適 | ハイスクリーン/ハンドガード/グリップヒーター | 高速や冬季の疲労を軽減し、満足度の評価が向上。 |
| 積載/実用 | トップケース/サイドパニア/USB | 旅装備を“まとめて”積載、通勤〜ロングまで万能化。 |
| 足つき/姿勢 | ローダウン/シート加工/バーライザー | 停車時の安心感アップで後悔しにくい。 |
| 走行性能 | サスセッティング/ブレーキパッド | 路面追従と制動力を底上げし安心感が増します。 |
CB400Xのカスタムは快適性と積載性を高める方向が人気です：
- スクリーンやハンドガード（防風・防寒対策）
- パニアケースやトップケース（積載強化）
- ローダウンキット（足つき改善）
- サスペンションやマフラー（走行性能アップ）
アドベンチャー系らしくツーリング快適性を伸ばすカスタムが王道です。
ライバル比較
| 項目 | CB400X | Kawasaki Versys-X 250 | Suzuki V-Strom 250 | KTM 390 Adventure | Suzuki V-Strom 650 |
|---|---|---|---|---|---|
| キャラクター | 万能ツアラー | 軽快入門ADV | 実用寄りADV | 軽快スポーツADV | 余裕の本格ツアラー |
| 出力/余裕感 | 中庸で十分 | 低中速寄り | 低中速寄り | 高回転寄りで元気 | 余裕◎ |
| 装備重量（目安） | 約200 kg | 約175 kg | 約190〜200 kg | 約172 kg | 約215〜220 kg |
| 高速巡航 | ◎（17Lで安心） | △〜◯ | △〜◯ | ◯ | ◎ |
| 取り回し | ◯ | ◎（軽い） | ◯ | ◎（軽い） | △（重い） |
| 価格感（新車） | 中 | 低〜中 | 低〜中 | 中 | 中〜高 |
ライバルにはKawasaki Versys-X 250やSuzuki V-Strom 250/650があります。
- Versys-X 250：軽量で扱いやすいが、高速余力は少なめ
- V-Strom 250：燃費・実用性は良好だが車重がやや重め
- V-Strom 650：パワーとツアラー性能は圧倒的だが、車体価格や維持費が上がる
CB400Xは「万能性」と「扱いやすさ」のバランスで中間に位置し、幅広い層におすすめできます。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「どこでも使える万能感」「燃費と航続が優秀」「足つきが良く安心」 | 「取り回しが重い」「高速の追い越しで余裕が欲しい」「価格が250と比べ高い」 |
良い口コミ：
「街でもツーリングでも使いやすい万能モデル」「燃費が良くロングも安心」「足つきが良く女性でも扱いやすい」
悪い口コミ：
「高速での余裕がやや物足りない」「重量が200kgあり取り回しが重い」「250ccと比べて価格差が大きい」
評価
| 評価項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| ツーリング快適性 | ★★★★★ | 防風と航続でロングが楽です。 |
| 街乗り取り回し | ★★★☆☆ | 重量感は慣れが必要です。 |
| コスパ | ★★★★☆ | 維持費と装備のバランスが良好。 |
| 信頼性/耐久性 | ★★★★★ | 壊れにくい評価が多く安心です。 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 万能指向なら後悔の少ない一台です。 |
総合評価は「★★★★☆」です。日常からロングツーリングまで幅広く対応できる万能性で高評価ですが、走行性能やパワー感を求めるライダーにはやや物足りなく映る可能性があります。
中古市場
| 年式帯 | 価格目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 〜2019 | 約60〜70万円 | 価格こなれ・選択肢多め | 外装/ステム/足回りのガタや電装劣化を確認。 |
| 2020〜2022 | 約65〜78万円 | 熟成・装備充実 | タイヤ/ブレーキ/チェーンの消耗を要チェック。 |
| 2023〜 | 約75〜85万円 | 低走行・保証継承が魅力 | 人気色は高値傾向。点検記録の有無を重視。 |
CB400Xは中古市場でも人気が高く、相場は60〜80万円程度。状態の良い低走行車は高値安定しています。年式によって外装や電子装備が異なるため、希望に合った仕様を確認しましょう。保証付きやメンテ記録がある個体がおすすめです。
まとめ
Honda CB400Xは「万能性と扱いやすさ」を兼ね備えたアドベンチャーツアラーとして、初心者からベテランまで幅広いライダーにおすすめできる一台です。街乗り・ツーリングの両方をこなせる点が最大の評価ポイントであり、一方で「パワー不足」や「重量感」に納得できるかどうかが後悔回避の鍵です。ライディングスタイルを整理して選べば、後悔の少ない満足度の高い相棒となるでしょう。
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