Triumph Rocket 3 R(ロケット 3 R)は、「市販最強クラス」の排気量とトルクを持つパワークルーザーです。約2,458ccの巨大な3気筒エンジンを搭載し、デザイン・走りともに迫力が圧倒的で、他にはない存在感を放ちます。一方で、巨大なエンジンと重量ゆえに、公道用途や維持コストで後悔することも少なくありません。本記事では、Rocket 3 Rのスペック、魅力・オススメな人、後悔ポイント、評価などを評判を含めてまとめてお伝えします。購入検討時に役立ててください。
Rocket 3 Rのスペック
| 項目 | Rocket 3 R(目安) |
|---|---|
| 実測燃費(参考) | 14〜18 km/L |
| カタログ燃費(WMTC等) | 約16〜17 km/L |
| 排気量 | 2,458 cc |
| エンジン形式 | 水冷 並列3気筒(DOHC) |
| 最高出力 | 約180 PS / 7,000 rpm(年式差あり) |
| 最大トルク | 約225 Nm / 4,000 rpm 前後 |
| トランスミッション | 6速 |
| 装備重量 | 約317〜320 kg |
| シート高 | 約773 mm |
| タイヤ(F/R) | 150/80 R17 ・ 240/50 R16 |
| 電子制御 | ライディングモード/TC/コーナリングABS/クルコン 等 |
| タンク容量 | 約18 L |
| 新車価格(目安) | 約270〜340万円 |
| 中古相場(目安) | 約190〜280万円 |
Rocket 3 Rは水冷インライン3気筒(DOHC)エンジンを搭載し、排気量は2,458ccです。最新モデル(“Storm R”等)では、約180馬力/7,000rpm、トルクは約166 lb-ft(約225 Nm)/4,000rpmを発生します。前後サスペンションはShowa製で調整可能、ブレーキはBremboの高性能キャリパーを備え、コーナリングABSなど電子制御も充実しています。重さ(車両重量)は約317〜320kgと非常に重く、シート高は773mm(Rモデル)と標準クルーザーよりやや高めです。タイヤサイズは前150/80-17、後240/50-16と極太を履いており、走行安定性が重視されています。燃料タンク容量は18Lなどです。
オススメな人
| こんな人にオススメ | 理由 |
|---|---|
| 圧倒的トルクと存在感を求める人 | 2.5L級3気筒の加速は唯一無二で、所有満足の評価が非常に高いからです。 |
| 高速巡航やワイドコーナーを気持ちよく走りたい人 | 極太タイヤと長いホイールベースで直進安定が強く評判です。 |
| プレミアム装備の大型クルーザーが好みの人 | ブレンボや電子制御が充実し、総合的な満足度が高い“まとめ”方ができます。 |
| 唯一無二の見た目で差別化したい人 | 他車にないデザインとスケール感で所有感が抜群です。 |
Rocket 3 R は以下のような人に特に向いており、高い評判を受けています:
- 圧倒的な存在感/トルクを楽しみたい人
- 高速巡航やワインディングの直進・加速を存分に味わいたい人
- 見た目重視で“他とは違う”大型クルーザーを所有したい人
- 電子制御・快適装備も含めガッチリ装備されたプレミアムモデルを好む人
このような用途/好みを持っていれば、Rocket 3 R は評価・評判ともに非常に高く、所有満足も大きくなるバイクです。
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 具体例/回避策 |
|---|---|
| 取り回しの重さ | Uターンや傾斜駐車で負担大。駐輪動線の確保・取り回し練習・スロープ活用で軽減。 |
| 発熱の体感 | 夏場や渋滞で右脚に熱。耐熱パンツ/ヒートシールド追加・走行ルートの工夫で緩和。 |
| 燃費と消耗品コスト | 極太タイヤ/ブレーキ/クラッチが減りやすい。走り方と銘柄選びで維持費を最適化。 |
| 車体幅と取り回しスペース | 狭路・狭小駐輪に不向き。事前に保管環境とアプローチを“まとめて”設計。 |
一方で、Rocket 3 Rを選んだことで後悔する可能性のある点は以下です:
- 車両重量が非常に重く、低速での取り回しやUターン、駐車時などで力・慣れが必要
- 熱の影響が大きく、特に夏場や渋滞で右脚または脛付近が熱くなるという評判が多い
- 燃費が良くない。常にアクセルを開けるような使い方をすると燃料消費が激しいので維持費が掛かる
- 車体が大きく幅があり、狭い道路・駐輪場には不向きという声あり
- 足つき性が低め、もしくは脚を伸ばすポジションでないと不安な人もいる
壊れやすさ
| 部位/項目 | 傾向 | メンテのコツ |
|---|---|---|
| エンジン/冷却 | 基本は高耐久 | オイル/冷却水の管理を厳密に。渋滞時は無理せずクールダウン。 |
| 電子制御・配線 | 熱・振動で稀に不調 | 洗車時の防水・端子チェック。診断で早期発見。 |
| ブレーキ/タイヤ | 重量・トルク由来で消耗早め | 空気圧・残量・温度管理。ロング前に必ず点検。 |
| 駆動系 | 高トルクで負荷大 | チェーン/スプロケの清掃・給油サイクル短縮と早期交換。 |
Rocket 3 Rの壊れやすさに関しては、評価・評判ともに「耐久性は悪くない」がベースですが、注意が必要な点があります:
- 電子制御・センサー系・配線部でのトラブルが、過負荷や熱によって発生しやすいという報告あり
- 重量とトルクの大きさゆえに、クラッチ・駆動系・タイヤ・ブレーキなど消耗品の摩耗が早い
- メンテナンス費用やパーツ価格が国産に比べて高め、メーカー/ディーラーによるサポート体制の確認が重要
カスタムパーツ
| カテゴリ | 代表例 | 効果 |
|---|---|---|
| 排気系 | スリップオン/フルエキ | 軽量化・音質/レスポンス向上(保安基準に留意)。 |
| 快適/防風 | スクリーン/ハンドル/グリップヒーター | 姿勢最適化と疲労軽減、ツーリング快適性UP。 |
| 防御/安心 | エンジンガード/スライダー | 立ちゴケ時の損傷を低減し後悔を防止。 |
| 足まわり | パッド/ローター/サス調整 | 制動力と路面追従性を底上げ、重量級を安心運用。 |
Rocket 3 R のカスタムは主に以下のような方向性で人気があります:
- 排気系(マフラー交換)でサウンドと軽量化を狙うカスタム
- スクリーンやハンドル変更によるポジション調整で疲労軽減
- 外装パーツ(フェンダー、ライトガード等)で見た目の迫力アップ
- 足回り調整(サスペンション調整/ブレーキパッドのグレードアップ)で乗り味の向上
- 車体の保護系パーツ(ガード類)や熱対策パーツ(エキパイヒートシールド等)
ライバル比較
Rocket 3 R の主なライバルと比較してみると以下のようになります:
| 項目 | Rocket 3 R | Ducati Diavel V4 | Harley-Davidson CVO/他大型クルーザー |
|---|---|---|---|
| 排気量/トルク | 極太(約2,458cc/約225Nm前後) | 小排気量だがV4でパワフル | 多くがVツインでトルク重視、排気量は近いものもあり |
| 重量・サイズ | 重量級・幅もあり、存在感◎ | Diavelはより軽くて取り回しが少し楽なことが多い | クルーザー系は比較的街中で重さを感じやすい |
| 電子制御装備 | 多機能(モード・ABS・トラクション・クルコンなど) | 装備・電子系は近年豪華なモデルが多い | 装備による差が大きい |
| 快適性/ツーリング性 | 長距離巡航性能あり、疲れを軽減する装備も充実 | Diavelなどは快適寄りとスポーツ性のバランスが強い | クルーザーモデルは快適性重視が多い |
| コスパ/維持費 | 高い初期費用と維持コストあり | 高価格帯なので差は小さいがパーツ供給・サポート次第で差が出る | ブランドと部品価格の差でコストのばらつきが大きい |
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「とにかくトルクが凄い」 「直進安定が高く高速が快適」 「存在感が圧倒的で所有満足が高い」 | 「重くてUターンや取り回しが怖い」 「夏場の熱が気になる」 「燃費・消耗品・保険など維持費が高い」 |
良い口コミ
- 「見た目が圧倒的」「トルクの塊でアクセルひねるだけで気持ちいい」「存在感が群を抜いている」などの声が多数
- 「高速やワインディングでの直進安定性が高く、安心感がある」との評判
- 電子制御がしっかりしていて、走りの定番として“満足度高い”との評価も多い
悪い口コミ
- 「重すぎて駐車やUターンが怖い」「熱が足に回る設計ゆえの不快感」「幅があるため狭い道で気を使う」
- 「燃費が悪い」「維持費が高くつく」「足つきにやや不安あり」という声も多い
評価
| 評価項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 加速/トルク体験 | ★★★★★ | 唯一無二の押し出しで“後悔知らず”の爽快感です。 |
| 直進/高速安定 | ★★★★★ | 極太タイヤと車体設計で安定性が高評価。 |
| 街乗り取り回し | ★★☆☆☆ | 重量と幅がネック。環境で大きく評価が変わります。 |
| 維持費/実用 | ★★★☆☆ | 燃費と消耗品コストは大。予算設計が鍵です。 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 用途が合えば唯一無二。合わないと後悔要因が顕在化します。 |
総合的には「★★★★★に近い★★★★☆」くらいの評価が一般的です。存在感・加速・直進安定性・装備の充実で高得点ですが、重量・扱いやすさ・維持コストの面でマイナスポイントがあるため満点には届かないという声もあります。
中古市場
| 年式帯 | 価格目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 2020〜2021 | 約190〜230万円 | 初期型で装備充実・価格こなれ | 熱対策・電装の状態、リコール/サービス履歴を確認。 |
| 2022〜2023 | 約220〜260万円 | 熟成進行・上玉が多い | 極太タイヤの残量/製造年とブレーキ消耗を要チェック。 |
| 2024〜2025(Storm等) | 約260〜300+万円 | 出力UPやカラー等の最新仕様 | 人気色はプレミア傾向。保証/延長保証の有無を重視。 |
Rocket 3 Rの中古市場は、新車価格が高額ゆえに中古でも価格落ち幅は小さめな傾向があります。走行距離が短く状態良好なものはプレミアム価格がつくことが多く、販売台数が少ない地域では価格が安定しています。購入時にはメンテナンス履歴や保証内容、部品供給の状況をしっかり確認することが重要です。
まとめ
Triumph Rocket 3 Rは、「排気量・トルク・存在感」という点で、他のバイクでは味わえない体験を提供する怪物クルーザーです。走り・装備・直進安定性に関しては非常に高い評価を受けており、多くのライダーにとって所有満足度が高いモデルと言えます。ただし、重量感・扱いやすさ・維持コストなど、公道での用途を想定した時に“後悔”するポイントも明確です。購入を検討する際は、自分がどの道で・どのように・何のために乗るのかをはっきりさせることが “後悔回避” の鍵となります。




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