【実測値で比較】国産400ccスクーター最高速が遅いランキングTop10を徹底比較|最高速が控えめな順に10台を解説

【実測値で比較】国産400ccスクーター最高速が遅いランキングTop10を徹底比較|最高速が控えめな順に10台を解説 400cc
【実測値で比較】国産400ccスクーター最高速が遅いランキングTop10を徹底比較|最高速が控えめな順に10台を解説

400ccスクーターは「高速道路も余裕/ビッグスクーター級の快適装備」を備えつつ、リッターバイクほど過激ではないちょうどいい実用性能が魅力です。とくに国産勢は信頼性・整備性に優れ、通勤から長距離ツーリングまで“毎日使える相棒”として高い満足度を誇ります。本記事は、国産(日本メーカー)400ccスクーターを対象に、実測最高速が遅い順=街乗りで扱いやすい順という視点でTop10を作成。現行のバーグマン400を軸に、歴代の名車(マジェスティ400/シルバーウイング400/SW-T400/XMAX 400 など)も交えて比較・解説します。


400ccスクーターのメリット・デメリット

メリット

  • 法定速度域の余裕:250ccより巡航が楽。100〜120km/h帯で静粛&振動少なめ。
  • 快適装備が充実:大型スクリーン/広いシート下/タンデム性/電装の余裕。
  • 扱いやすい出力:過剰な最高速を追わず、中低速トルク型で街も高速も現実的に速い。

デメリット

  • 維持費は250ccより高め(車検あり・タイヤも大型化)。
  • サイズ&重量:取り回しは125/250より重め。保管場所もやや選ぶ。
  • 選択肢が少ない:現行新車で買える国産400は実質バーグマン400のみ(2025年現在)。

最高速が遅いスクーターを選ぶメリット

  • 日常域が使いやすい:低中速重視のセッティング=信号ダッシュや合流がスムーズ。
  • 疲れにくい巡航:ピークパワーを追わないぶん、一定速のトコトコ巡航が快適
  • 燃費・寿命に好影響:実用回転域を多用しやすく、駆動系の負担が減りやすい。
  • 心理的安心感:過剰な速度に振り回されず、法定速度内で“ちょうどいい”

400ccスクーター

以下は実測最高速が遅い順。同系統は世代や仕様で分けて掲載しています。

順位モデルメーカー年式/区分排気量エンジン変速機実測最高速新車価格(当時/現行)中古相場目安ひと口メモ
1スカイウェイブ400(初期K1〜K2)スズキ1998–2002 先祖代399cc水冷単気筒CVT約125〜130km/h20〜45万円重厚+装備シンプルで実用的
2スカイウェイブ400 Type S(中期)スズキ2003–2006 中期399cc水冷単気筒CVT約128〜133km/h25〜55万円足回り&装備強化の人気仕様
3スカイウェイブ400 リミテッドスズキ2004–2007 特別399cc水冷単気筒CVT約130〜135km/h30〜60万円電装/快適装備を拡充
4バーグマン400(L7〜現行)スズキ2017–2025 現行系399cc水冷単気筒DOHCCVT約128〜132km/h約80〜95万円45〜90万円国内現行新車。巡航快適の本命
5バーグマン400(K7〜L6)スズキ2007–2016 後期399cc水冷単気筒CVT約130〜135km/h30〜70万円完成度が高い定番世代
6マジェスティ400(YP400)ヤマハ2004–2017(主に海外)395cc水冷単気筒CVT約138〜145km/h35〜80万円伸びより実用域が得意
7SW-T400ホンダ2009–2013(海外)399cc水冷並列2気筒CVT約140〜148km/h45〜95万円ツインの余裕。巡航強い
8シルバーウイング400(FJS400)ホンダ2001–2008(海外)398cc水冷並列2気筒CVT約145〜150km/h40〜90万円上質GT。二人乗り快適
9XMAX 400ヤマハ2013–2022(海外)395cc水冷単気筒CVT約145〜152km/h65〜120万円欧州発の実用スポーティ
10バーグマン400(欧州フルパワー)スズキ年式幅あり399cc水冷単気筒CVT約145〜155km/h相場年式依存仕様差で最高速が高め

各バイクの紹介

1位:スカイウェイブ400(初期K1〜K2)

モデル名スカイウェイブ400(初期K1〜K2)
メーカースズキ
年式1998〜2002年
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約125〜130km/h
新車価格(当時)約69万円
中古価格目安約20〜45万円
特徴初代らしい重厚感と素朴な装備。街乗りで扱いやすい設計

初期のスカイウェイブ400は、現代基準では重厚な作りと素朴な装備が特徴。出力は控えめで、実測最高速は125〜130km/h前後と穏やか。そのぶん低中速域の扱いやすさは良好で、街中のストップ&ゴーや通勤使用にぴったりです。重量感のあるシャーシは直進安定性に寄与し、80〜100km/hの定速巡航では落ち着いたフィーリング。装備はシンプルですが、シート下収納や足を投げ出せる着座姿勢など実用性は十分。中古市場では個体差が大きいため、駆動系(ベルト/ローラー)や冷却系、足回りの状態を重視して選ぶと安心。最高速よりも“ゆったり走る快適さ”を求める人に向く古き良き一台です。

2位:スカイウェイブ400 Type S(中期)

モデル名スカイウェイブ400 Type S(中期)
メーカースズキ
年式2003〜2006年
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約128〜133km/h
新車価格(当時)約72万円
中古価格目安約25〜55万円
特徴改良版。ブレーキや装備が充実し快適性アップ

中期型のType Sは、足回りや装備を強化しながらも基本設計は実直。実測最高速は128〜133km/h程度で、初期型よりわずかに上乗せされるものの、依然として“街と郊外に強い”キャラクターです。改良されたブレーキやサスペンションは素性がよく、積載・居住性も申し分なし。巡航域では振動・騒音とも低く、タンデムでも疲れにくいのが美点です。中古は比較的タマ数が多く、程度の良い個体を選びやすいのもメリット。通勤・通学に加え、週末のミドルツーリングまでを一台でこなしたい人に最適。最新装備こそないものの、実用主義で堅実にまとめられた完成度の高い世代と言えるでしょう。

3位:スカイウェイブ400 リミテッド

モデル名スカイウェイブ400 リミテッド
メーカースズキ
年式2004〜2007年
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約130〜135km/h
新車価格(当時)約76万円
中古価格目安約30〜60万円
特徴快適装備を追加した特別仕様。ツーリング志向の一台

“リミテッド”は、電装や快適装備(グリップヒーターや特別シートなど)を拡充した上級仕様。追加装備による重量増の影響もあり、実測最高速は130〜135km/h程度に留まりますが、80〜100km/h域の巡航安定性は上々。防風性や着座快適性が高く、季節を問わず使える万能感が魅力です。タンデムでのホールド感も上質で、荷物を積んだ状態でも落ち着きは変わりません。中古流通はやや少なめですが、装備目当てで指名買いされることも多いグレード。長期保有を見据えるなら、電装系の作動確認と充電系の点検を入念に。快適装備重視のユーザーに刺さる“通年実用”の一台です。

4位:バーグマン400(L7〜現行)

モデル名バーグマン400(L7〜現行)
メーカースズキ
年式2017年〜現行
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・DOHC単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約128〜132km/h
新車価格(現行)約80〜95万円
中古価格目安約45〜90万円
特徴現行国内唯一の400スクーター。快適装備と高速安定性が魅力

2017年の大刷新以降、現行まで続くバーグマン400は、シャープなスタイルと引き締まったハンドリングが魅力。実測最高速は128〜132km/h程度で、伸びは控えめながら100〜110km/h巡航の快適さはクラス上位です。DOHC単気筒は低中速トルクが厚く、合流・追い越しの実用加速がスムーズ。45L級のシート下や電装の余裕、ABS/TCS(装着年式あり)など快適・安全装備も充実します。現行新車で確実に買える“国産400スクーター”という唯一無二の立ち位置もポイント。長距離ツーリングや通年通勤に強く、法定速度域に最適化されたバランスのよさが光ります。

5位:バーグマン400(K7〜L6)

モデル名バーグマン400(K7〜L6)
メーカースズキ
年式2007〜2016年
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約130〜135km/h
新車価格(当時)約77万円
中古価格目安約30〜70万円
特徴完成度が高い円熟期モデル。街乗りもツーリングも万能

K7〜L6の世代は、従来のビッグスクーター像を踏襲しつつ完成度を高めた“円熟期”。実測最高速は130〜135km/h前後。最新ほどシャープではない反面、ゆったりとしたポジションや柔らかめのサスが疲労を軽減し、ツーリングへの適性も高いと評価されます。中古ではタマ数が豊富で価格レンジも広く、予算や状態に応じた選択がしやすいのも魅力。選定時は駆動系消耗やフロント周りのガタ、ブレーキの引きずりなど定番ポイントのチェックを。“王道の快適さ”をお手頃に手に入れたい層にハマる世代です。

6位:マジェスティ400(YP400)

モデル名マジェスティ400(YP400)
メーカーヤマハ
年式2004〜2017年(海外中心)
排気量395cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約138〜145km/h
新車価格(当時)約72万円
中古価格目安約35〜80万円
特徴欧州で人気。実用域重視で扱いやすい特性

マジェスティ400は欧州を中心に展開された国産メーカーの400スクーター。実測最高速は138〜145km/hと必要十分で、出力の盛り上がりは控えめながら中間加速の扱いやすさに定評があります。シャシーの素性がよく、ワインディングでも穏やかな操縦性。収納や快適装備も充実し、ツーリング派の定番モデルでした。並行輸入で国内流通する個体もあり、整備性の良さから長期保有ユーザーも多い印象。中古購入では年式なりの樹脂劣化や冷却系の整備履歴を確認したいところ。**“速すぎない余裕”**を求めるライダーに向く実直な一台です。

7位:SW-T400

モデル名SW-T400
メーカーホンダ
年式2009〜2013年
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・並列2気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約140〜148km/h
新車価格(当時)約80万円
中古価格目安約45〜95万円
特徴2気筒の余裕で静粛性高い。二人乗り・長距離向き

ホンダの“ツイン”スクーター。399cc並列2気筒はスムーズで振動が少なく、二人乗り+高速巡航で真価を発揮します。実測最高速は140〜148km/h程度で、ピークは控えめでも厚いトルクにより合流や上り坂で粘る特性。大型スクリーンとしっかりした車体剛性で直進安定性が高く、ロングツーリングの相棒として人気を博しました。並行個体ではETCやグリップヒーターなど快適装備の有無に差が出るため、装備条件も価格に反映しがち。**“静かで疲れにくい”**という二気筒ならではの美点が光ります。

8位:シルバーウイング400(FJS400)

モデル名シルバーウイング400(FJS400)
メーカーホンダ
年式2001〜2008年
排気量398cc
エンジン形式水冷・4スト・並列2気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約145〜150km/h
新車価格(当時)約82万円
中古価格目安約40〜90万円
特徴豪華GT志向。大柄で長距離快適

FJS400はシルバーウイングの400版として欧州で展開。並列2気筒の滑らかさと十分な装備で、豪華GTスクーターの草分け的存在です。実測最高速は145〜150km/h程度と本ランキングでは高めですが、性格はやはり巡航寄り。ゆったりとしたポジション、大型スクリーン、広いシート下が長距離で大きなアドバンテージになります。中古は年式相応の個体が中心で、樹脂や電装、駆動系のメンテ履歴が重要。今なお“優雅に移動する”価値を提供する一台で、最高速より移動品質を求めるライダーにマッチします。

9位:XMAX 400

モデル名XMAX 400
メーカーヤマハ
年式2013〜2022年(海外)
排気量395cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約145〜152km/h
新車価格(当時)約85万円
中古価格目安約65〜120万円
特徴欧州発のスポーティ系。ABS/TCS装備で安定性◎

XMAXシリーズの400版。単気筒ながらしっかりした車体と足回りで、都市〜郊外を軽快にこなす実用スポーティ。実測最高速は145〜152km/h程度で、伸びよりも中間のパンチを重視した味付けです。装備や仕上がりは欧州クオリティで、TCSやABS、LED灯火、スマートキーなど必要装備が揃う個体が多め。中古では走行少なめの上玉は相応に高値傾向。**“キビキビ+快適”**を両取りしたい人に妙味があります。

10位:バーグマン400(欧州フルパワー)

モデル名バーグマン400(欧州フルパワー仕様)
メーカースズキ
年式年式幅あり(並行輸入)
排気量399cc
エンジン形式水冷・4スト・単気筒
変速機CVT
カタログ最高速非公表
実測最高速約145〜155km/h
新車価格(当時)約85万円
中古価格目安約50〜100万円
特徴フルパワー仕様で最高速が高め。高速巡航の余裕が増す

同じバーグマンでも、欧州向け“フルパワー”仕様は伸びがよく、実測145〜155km/hに達する個体も。とはいえ性格はあくまで実用巡航重視で、法定速度域からの再加速の素直さや、風防・シート・積載の総合力の高さこそが魅力です。国内で選ぶ場合は並行輸入個体が中心となるため、整備履歴と保証のチェックは入念に。ハイスピード志向ではなく“ゆったり速い”バーグマンの美点を保ったまま、余裕を少し上乗せしたい人に向きます。


まとめ

  • 国産400ccスクーターは最高速を追いすぎない=実用域で使いやすい設計が中心。
  • スズキ・バーグマン400が現行新車で買える定番。歴代スカイウェイブは“ゆったり快適”派に刺さる。
  • ヤマハ/ホンダの歴代400(マジェスティ400/SW-T400/シルバーウイング400)やXMAX400は、実測の伸びより巡航品質で勝負
  • 選ぶ基準は「日常の速度域での快適さ・積載・タンデム」。最高速は“出せる”より“出さなくて済む”のが理想です。

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