結論から言うと、LUMIX G100Dは「G100を現代的にアップデートした改良版」です。最大の違いは USB-C充電/給電対応 と EVFの方式変更(LCD→OLED)。静止画・動画の基本性能はほぼ共通ですが、快適さや将来性を考えるとG100Dが安心。反対に価格を重視するならG100はまだまだ有力候補です。どちらも「軽量コンパクト+OZO Audio内蔵」でVlogやスナップに最適。ただし4K撮影はクロップと10分制限があるため注意が必要です。
【この記事でわかること】
- G100とG100Dのスペック・価格の違い
- 初心者が押さえておきたい「動画制限」の注意点
- それぞれの特徴や第一印象(300字以上解説)
- 実際の強み・弱みを比較表で理解
- 用途別おすすめモデルと選び方の結論
スペック・価格表
| 項目 | LUMIX G100 | LUMIX G100D |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2020年 | 2024年 |
| 有効画素 | 約2030万画素 Live MOS(マイクロフォーサーズ) | |
| AF方式 | コントラストAF(DFD対応)顔・瞳認識あり | |
| EVF | 0.39型 LCD・368万ドット相当 | 0.39型 OLED・236万ドット |
| 背面モニター | 3.0型・184万ドット・バリアングル・タッチ対応 | |
| 動画仕様 | 4K/30p、FHD/60p、V-Log Lプリインストール | |
| 動画記録時間 | 4K:最大10分、FHD:最大29分59秒 | |
| 端子 | Micro USB(充電対応) | USB-C(充電・給電対応) |
| 重量 | 約345g | 約346g |
| 価格目安 | 7万円前後〜(中古・アウトレット豊富) | 9〜11万円前後(新品中心) |
特徴と第一印象
LUMIX G100

小型軽量で「持ち歩きやすさ」を重視したミラーレス。368万ドット相当の高精細LCDファインダーは、同クラスでは珍しく、屋外でも構図確認が快適。写真主体の方には特に満足度が高いです。動画は4K/30pに対応し、V-Log Lを標準搭載。編集時に色調整の自由度が広い点も魅力。ただし4K撮影はクロップと10分制限があるため、本格的な動画用途では制約を感じやすい一方、旅行や日常のVlogには十分。価格も安くなってきているので、「コスパで選びたい入門者」には今でも狙い目の一台です。
LUMIX G100D

G100をベースに「今どきの使いやすさ」を追加したモデル。USB-Cに対応したことで充電・給電が楽になり、モバイルバッテリーでの運用も安心。EVFはOLED方式に変更され、色の見え方が自然で屋外でも確認しやすいのが特徴。基本性能は変わらないものの、USB-C化によってアクセサリー資産を共用しやすく、長期的に使うならこちらを選ぶ方が安心です。Vlogや配信利用でも、OZO Audioによる音声品質の高さはそのまま活きています。
強み(メリット)

LUMIX G100の強み
- 高精細EVFによる快適な撮影
368万ドット相当のLCDビューファインダーは、入門機としては破格。強い日差しの下でも見やすく、写真撮影を快適にしてくれます。 - 軽量コンパクトで持ち運びやすい
約345gの軽さは旅行や日常スナップに最適。小さなバッグにも入り、気軽に持ち歩けるのが魅力です。 - OZO Audioによる高音質録音
内蔵マイクでも環境に応じて音声を自動調整。自撮りや会話収録でも外部マイク不要で十分な音質を得られます。 - V-Log L標準搭載
カラー編集の自由度が高く、初心者が動画編集を学ぶ際に有用。ワンランク上の映像表現に挑戦できます。 - コストパフォーマンスが良い
中古やアウトレットで手に入りやすく、少ない予算で本格的なミラーレスを導入可能。
LUMIX G100Dの強み
- USB-C対応による利便性向上
充電や給電が格段にしやすくなり、モバイルバッテリーからの長時間撮影も安心。 - OLED EVFの自然な色再現
発色が良く、コントラストもはっきりしており、色の確認がしやすい。数字上の解像度低下を実用面で補っています。 - OZO Audioの自動指向切り替え
被写体の位置に合わせて音声が最適化され、Vlogやインタビュー収録で非常に便利。 - 最新モデルならではの安心感
発売が新しいためサポートも長く、今後も安定した運用が期待できます。 - G100同等のサイズ感
改良されてもほぼ同じ大きさ・重量を維持。軽量コンパクトさはそのまま。
気になった点(弱み)

LUMIX G100の弱み
- 4K撮影の強いクロップ
1.26倍のクロップにより画角が狭く、広角撮影では不便。 - 記録時間の短さ
4Kは最大10分、FHDでも29分59秒と制限が厳しく、長回しには不向き。 - AFの追従が弱い
コントラストAF方式のため、動画撮影中に被写体を追うとピントが迷いやすい。 - Micro USB端子の不便さ
現在主流のUSB-Cに非対応で、ケーブルの共用性や給電のしやすさに欠ける。 - 手ブレ補正の限界
電子式補正が主体で、歩きながらの撮影では揺れを抑えきれない。 - 型落ちモデル
発売から時間が経ち、新品の流通は少なく、今後は中古中心になる可能性が高い。
LUMIX G100Dの弱み
- 基本性能は据え置き
センサーやAF方式はG100と同じで、劇的な進化はない。 - EVF解像度が低下
OLED化したものの236万ドットで、G100の368万ドット相当より劣る。 - 価格が高め
新品で9〜11万円前後と、入門機としてはやや割高。 - 動画制限は改善されず
4Kのクロップと10分制限はG100と同じ。 - PDAF非搭載
最新の像面位相差AFに比べると、動画時の追従は劣る。 - 新機能は限定的
主な進化点はUSB-CとEVFのみで、革新的な新要素は少ない。
用途別おすすめ
| 用途 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 日常スナップ・旅行 | G100 | 軽量+高精細EVFで写真が快適。価格も抑えやすい。 |
| 短尺Vlog・YouTube撮影 | G100D | USB-C給電&OZO Audioで快適。外部マイク不要でも音声良好。 |
| 写真中心+コスパ重視 | G100 | 中古・アウトレットで価格が安い。入門機に最適。 |
| ライブ配信・長時間利用 | G100D | USB-C給電で安心。FHD運用なら実用的。 |
写真主体+価格重視 → G100
高精細EVFとコスパの良さが魅力。中古・アウトレットを含めれば予算を抑えて入門可能。
Vlog・短尺動画主体 → G100D
USB-C給電で安心して撮影でき、OZO Audioの性能も活きる。
ライブ配信や長時間利用 → G100D
モバイルバッテリー運用で安定。長く使うならこちら。
とにかく安く始めたい → G100
最初の一台を低予算で揃えたい人には最適。
まとめ
- 最新で安心して使いたいなら → G100D
USB-C充電で運用がしやすく、OLED EVFで色確認も快適。長期利用向き。 - コスパ重視・写真メインなら → G100
高精細EVFと低価格で、今でもスナップ用として非常に優秀。 - 両機に共通する注意点
4Kは強いクロップと10分制限あり。長時間動画撮影には不向き。





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