【LUMIX G100レビュー】Panasonic LUMIX G100は後悔する?|LUMIX G100とLUMIX G100Dの違いを徹底解説

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Panasonic LUMIX G100は2020年に登場した「Vlog特化」のミラーレスカメラです。私自身、普段はLUMIX S5やGHシリーズを使ってきましたが、「もっと軽快に動画撮影を楽しみたい」と思いG100を導入しました。実際に数日間使ってみると、そのコンパクトさと直感的な操作性に驚かされました。重量は約412gと軽量で、街歩きや旅行の際に首から下げても疲れにくい。さらにOZO Audioによる高性能マイクを内蔵しており、外付けマイクなしでも自然な収録が可能でした。まさに「動画初心者がすぐに使えるカメラ」という印象です。

LUMIX G100 と G100D の主な違い

ポイントLUMIX G100LUMIX G100D
発売の位置づけ元モデル(Vlog入門向け)小改良モデル(G100のマイナーチェンジ)
EVF(ファインダー)約368万ドット相当のLCD約236万ドットのOLED(見え方が自然でコントラスト良)
USB端子Micro-USBUSB-C(充電や接続が今風で便利)
電池もち(CIPA)約270枚(背面液晶時)約270枚(液晶)/約280枚(EVF時)
中身(画質・動画)基本は同等(20MPセンサー/4K30p/OZO Audio内蔵マイク など)

何が変わった?

いちばんの違いはファインダーと端子。G100DはEVFがLCD→OLEDになって見やすさが向上、端子もUSB-Cになって充電や接続がラクです。その他の画質や動画機能は基本そのままなので、写りはほぼ同じだと考えてOK。

ファインダーの見え方

元のG100は「約368万ドット相当のLCD」。G100Dは「約236万ドットのOLED」で、色やコントラストが自然に見え、目当てのピント面が確認しやすくなりました。数字上はドット数が少なく見えても、OLEDの見やすさメリットが大きいです。

USB端子の違い

G100はMicro-USBですが、G100DはUSB-C。スマホや最新ノートPCと同じ規格なのでケーブルの共用がしやすく、持ち物が減ります。

電池もち

公称はどちらも同程度ですが、G100DはEVF使用時がわずかに伸びる表記。大差ではないものの、EVF主体で撮る人には小さな安心材料です。


特徴と第一印象

G100を初めて触ったときに感じたのは「小型でありながら必要なものは揃っている」ということ。デザインは一眼ライクで持ちやすく、グリップも深めなので安定感があります。液晶はバリアングル式で、自撮りやVlog撮影に最適。さらにUIがわかりやすく、初期設定からすぐに撮影を始められるのも好印象でした。動画撮影に特化した機能として、背景ぼかしをワンタッチで設定できたり、OZO Audioによる音声自動調整が便利。実際に街中で撮影した動画を確認すると、環境音と声のバランスが自然で、外部マイクを持たなくても十分使える完成度を実感しました。


実際に使って良かった点(強み)

コンパクトで軽量

LUMIX G100の大きな魅力は、わずか約412gという軽量さです。一般的なフルサイズ機はもちろん、APS-C機と比べてもかなり軽く、旅行や街歩きの撮影に気軽に持ち出せます。小さなバッグにも収まるため、常に持ち歩ける“デイリーカメラ”として活躍。手に持った感触も軽快で、首から下げて一日歩いても疲れにくいので、初心者や女性ユーザーにも優しい設計といえます。

高音質マイク搭載(OZO Audio)

内蔵マイクにはNokiaのOZO Audio技術が採用されており、3つのマイクが環境音を分析して声をクリアに拾ってくれます。実際に屋外で話しながら撮影しても、風切り音や周囲の雑音を抑えつつ、声が自然に録音されました。外部マイクなしでも十分な音質を確保できるのは、荷物を減らしたいVloggerにとって大きなメリットです。

わかりやすい操作性

UIは直感的で、動画初心者でも迷わず操作できます。ダイヤルやメニュー配置がシンプルで、背景ぼかしやサウンド収録の設定がワンタッチで可能。初期設定から数分で撮影を始められるほど分かりやすい仕様になっており、スマホからのステップアップにも最適。撮影に集中できるのは大きな強みです。

バリアングル液晶の便利さ

自撮りやVlog撮影ではバリアングル液晶が大活躍します。画面を自由に動かせるため、縦撮影・ローアングル・ハイアングルも自在。実際にVlog撮影で試しましたが、フレーミングを確認しながら話せる安心感は大きく、撮影の自由度が格段に広がりました。

価格の手頃さとコスパ

発売から時間が経ったことで、2025年時点では6〜7万円前後と手頃な価格帯に落ち着いています。動画撮影に必要な機能をしっかり備え、さらに軽量コンパクトという特徴を持ちながらこの価格は非常に魅力的。動画初心者が最初に手にするカメラとして“ちょうどいい”存在です。


4. 実際に使って気になった点(弱み)

手ブレ補正が電子式のみ

G100にはボディ内手ブレ補正が搭載されていないため、動画撮影時には電子式の補正のみ。静止画ではそれほど気にならないものの、歩き撮影や移動しながらの撮影ではブレが目立つことがあります。ジンバルを使うか、撮影スタイルを工夫する必要がある点はマイナス要素です。

暗所性能の弱さ

マイクロフォーサーズセンサーの特性上、ISOを上げるとノイズが目立ちやすく、暗所撮影にはやや不向きです。夜の街や室内での動画撮影では画質が落ちやすく、照明を追加したり明るいレンズを使う工夫が求められます。

バッテリー持ちが短い

撮影可能枚数は約270枚程度で、動画撮影中心だとさらに短くなります。実際に半日程度のVlog撮影を行った際、バッテリーが途中で切れてしまい、予備を必ず持つ必要があると感じました。旅行や長時間イベントの記録には心許ない性能です。

連写性能が控えめ

静止画撮影での連写は最大約5コマ/秒程度と、動きの速い被写体を狙うには不足。子どもやペットの決定的瞬間を撮ろうとしても、ピントやタイミングが外れやすい印象があります。動体撮影を重視する人には不向きです。

成長後に物足りなくなる

初心者には十分な性能ですが、動画制作を本格的に行うようになると性能不足を感じやすいのも事実。4Kは30pまで、スローモーションはFHD60p止まりなど制限が多く、映像制作を仕事にしたい人には不向きです。


LUMIX G100のスペック表

項目内容
発売日2020年7月
センサーマイクロフォーサーズ Live MOS
有効画素数約2030万画素
動画性能4K30p / FHD60p
マイクOZO Audio 3マイク内蔵
重量約412g(バッテリー込)
価格約6〜7万円(2025年時点)

LUMIX G100のスペックはシンプルですが、初心者向けとして必要な機能は十分に備わっています。特にOZO Audio内蔵マイクの音質は優秀で、外部マイクがなくても自然な録音が可能。軽量設計とわかりやすい操作性で、初めてのVlog用カメラに最適です。

他機種との比較

モデル画素数重量動画性能特徴価格目安
LUMIX G1002030万画素412g4K30pVlog特化、OZO Audioマイク約7万円
LUMIX GH5 II2030万画素727g4K60p / 10bit映像制作向けの本格機約15万円
Sony ZV-E102420万画素343g4K30pAPS-Cセンサー、初心者向け約9万円
Canon EOS M50 Mark II2410万画素387g4K24pエントリー向けで価格が安い約6万円

比較表からも分かるように、LUMIX G100は「気軽に動画を始めたい人」に向いたモデルです。上位機に比べると機能は抑えめですが、そのぶん価格と携帯性で大きなメリットがあります。これから動画を撮り始める人にとって、最初の一台として安心できる選択肢です。

購入者の口コミ

良い口コミ悪い口コミ
軽くてVlog用に持ち運びやすい手ブレ補正が弱く歩き撮影には不安
マイク性能が高く外部マイクなしでも十分使える暗所撮影はノイズが目立ちやすい
UIがわかりやすく初心者でも安心バッテリー持ちが短く長時間は不向き

口コミでは「軽い」「持ち運びやすい」「音声収録が優秀」といった高評価が多く寄せられています。一方で「暗所に弱い」「バッテリーが短い」という声もあります。日常や旅行のVlog中心なら満足度が高く、コスパの良さが際立つカメラだと言えるでしょう。

総評

Panasonic LUMIX G100は「初めてVlogを始めたい人」に最適な一台です。コンパクトで軽く、OZO Audioマイクにより音声収録の手間を大幅に減らせる点が魅力。静止画性能は必要十分で、動画をメインに気軽に楽しむ人におすすめです。ただし手ブレ補正や暗所性能は弱いため、本格的な映像制作を目指す人はGHシリーズやフルサイズ機を検討するとよいでしょう。

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