ミラーレス一眼を選ぶとき、「高画質・機動力・デザイン性・操作性」のバランスで悩む人は多いでしょう。今回は人気の中級機4モデル OM SYSTEM OM-5、OM-D E-M5 Mark III、Nikon Z fc、Sony α6400 を徹底比較します。OM-5は最新の万能機、E-M5 Mark IIIは型落ちながらコスパ良好、Z fcはデザイン重視、α6400は動画性能に強みがあります。この記事を読めば、自分に最適な1台が見えてくるはずです。
【この記事でわかること】
- 4機種のスペック・価格の違い
- 各モデルの特徴や第一印象
- 実際に使って感じた強みと弱み
- 用途別のおすすめモデル
- 購入者の口コミまとめ
スペック・価格表
| モデル名 | 発売年 | 有効画素数 | 手ぶれ補正 | 重量 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| OM SYSTEM OM-5 | 2022年 | 約2037万画素(MFT) | 5軸7.5段 | 約414g | 約15万円前後 |
| OM-D E-M5 Mark III | 2019年 | 約2037万画素(MFT) | 5軸6.5段 | 約414g | 約11万円前後(型落ち) |
| Nikon Z fc | 2021年 | 約2088万画素(APS-C) | 電子手ぶれ補正(動画のみ) | 約445g | 約13万円前後 |
| Sony α6400 | 2019年 | 約2420万画素(APS-C) | なし(レンズ依存) | 約403g | 約12万円前後 |
4機種のスペックを比較すると、OM-5が最新機能を備えた万能機、E-M5 Mark IIIがコスパの高さ、Z fcがデザイン性、α6400が動画性能に強みを持つことがわかります。価格差は用途に直結し、最新性能を求めるならOM-5、費用を抑えたいならE-M5 Mark IIIといった選び方がおすすめです。
特徴と第一印象
OM SYSTEM OM-5

OM-5は「軽量・防塵防滴・高性能手ぶれ補正」の三拍子が揃った万能機です。小型ボディながら堅牢性が高く、アウトドアや旅行で気軽に持ち出せるのが魅力。最新の画像処理エンジンにより高感度性能が向上し、夜景や星空撮影にも強みがあります。実際に使うと操作系はシンプルで、初心者でもすぐに慣れる一方、RAW現像やハイレゾショットなど上級者向け機能も搭載。長く愛用できるモデルという印象です。
OM-D E-M5 Mark III

E-M5 Mark IIIは2019年発売のモデルで、現行のOM-5の前身にあたります。スペックは大きく変わらず、画素数・手ぶれ補正も優秀。型落ちゆえ価格が下がっているため、コスパを重視する人には非常に狙い目です。プラスチック外装がややチープに感じられるものの、軽量さには大きく貢献。最新機能は不要で、基本性能を抑えたうえで安く手に入れたい人にはおすすめできます。
Nikon Z fc

Z fcは「デザインで選ばれるカメラ」と言っても過言ではありません。クラシカルなフィルムカメラ風の外観に、最新のZマウントシステムを搭載。APS-Cセンサーならではの画質の良さに加え、直感的なダイヤル操作が楽しく、写真を撮るモチベーションを上げてくれます。ただしボディ内手ぶれ補正がないため、レンズ選びは慎重に。写真を趣味として「スタイル」も楽しみたい人に向いています。
Sony α6400

α6400は「静止画も動画も両方こなせる万能APS-C」として長く支持されています。特に動画撮影においては瞳AFやリアルタイムトラッキングが優秀で、YouTubeやVlog用途でも定番モデル。コンパクトながら連写性能も高く、動体撮影にも対応可能。ただし手ぶれ補正がないため、動画撮影ではジンバルやレンズ補正が必須になることも。価格を抑えつつ幅広いシーンで使えるバランスの良い一台です。
実際に使って良かった点(強み)
OM SYSTEM OM-5
・高性能手ぶれ補正で夜景や望遠でも安心
実際に夜景や星空を撮ってみると、三脚を使わなくてもブレを抑えて鮮明に記録できます。手持ちでの星空撮影や望遠レンズ使用時にも効果を感じやすく、旅行や登山で荷物を軽くしたい人にとって大きな武器になります。
・防塵防滴でアウトドア撮影に最適
雨の日や雪山などの厳しい環境でも安心して使え、アウトドア派の信頼できる相棒になります。
・小型軽量で旅行にも便利
414gという軽さは一眼として非常に優秀で、長時間首から下げても負担にならないのが魅力です。
OM-D E-M5 Mark III
・型落ちゆえの価格の安さ
性能的にはOM-5と大きな差がないにも関わらず、価格は数万円安いのが最大の魅力。コストパフォーマンスは非常に高いです。
・OM-5に近い基本性能を持つ
画質・手ぶれ補正・防滴性能はほぼ同等で、初心者からステップアップする際の1台に最適です。
・軽くて持ち歩きやすい
外装に樹脂を使用しているため軽量で、長時間の撮影や旅行でも体力的な負担が少ない点が好印象です。
Nikon Z fc
・レトロデザインで所有欲を満たす
フィルムカメラを思わせるデザインは撮影の楽しさを倍増させ、持っているだけで気分が上がります。
・APS-Cセンサーらしい高画質
色再現が自然で解像感も高く、ポートレートから風景まで幅広く対応。特にJPEG撮って出しの仕上がりが美しいと評価されています。
・直感的なダイヤル操作が楽しい
シャッタースピードやISO感度を物理ダイヤルで設定でき、撮影そのものを「楽しむ」感覚が強まります。
Sony α6400
・動画撮影に強い瞳AFと追従性能
人物や動物の目をしっかりと捉え、動いてもピントが外れにくい点は動画クリエイターにとって安心材料。
・静止画も動画もバランス良く撮影可能
連写性能や画質も優秀で、静止画から動画まで一台で完結できます。特にハイブリッドに使いたい人に向いています。
・レンズラインナップが豊富
ソニーEマウントは選択肢が多く、初心者用の手頃なレンズからプロ仕様まで揃っており、表現の幅を広げやすいです。
気になった点(弱み)
OM SYSTEM OM-5
・価格がやや高め
最新モデルということもあり、型落ちのE-M5 Mark IIIと比べるとコスト面では不利です。
・センサーサイズがMFT
APS-Cやフルサイズと比較すると高感度性能には限界があり、暗所撮影ではノイズが目立つ場面があります。
・UIがやや古く感じる部分もあり
メニュー構成が直感的でないと感じるユーザーもおり、慣れるまで少し時間がかかります。
OM-D E-M5 Mark III
・外装が樹脂で高級感に欠ける
軽さのメリットと引き換えに、質感面では上位機に劣ります。
・バッテリー持ちが短め
長時間撮影や動画用途では、予備バッテリー必携となる点は不便です。
・最新機能に劣る部分がある
処理速度やAF性能などでOM-5に劣り、ハイレゾショットやAI的な便利機能が少ないのは弱点です。
Nikon Z fc
・ボディ内手ぶれ補正がない
静止画ではシャッタースピードに制限が出やすく、暗所撮影では手ブレリスクが高まります。
・グリップが浅く長時間は疲れやすい
デザイン重視ゆえに握り心地が犠牲になっており、大きめレンズ使用時は持ちにくさを感じます。
・動画性能は控えめ
4Kは撮れるものの連続撮影制限や機能不足があり、動画をメインに考えるユーザーには物足りない部分があります。
Sony α6400
・ボディ内手ぶれ補正なし
手ブレに弱いため、動画ではジンバルやレンズ内補正に頼る必要があります。
・タッチ操作が限定的
メニュー操作がタッチ対応しておらず、スマホ世代にはやや不便に感じられることがあります。
・発売から時間が経ちやや古さを感じる
2019年モデルのため、最新モデルと比べるとUIや機能面で時代遅れの部分が見られます。
用途別おすすめモデル
| 用途 | おすすめモデル |
|---|---|
| 旅行・アウトドア | OM SYSTEM OM-5 |
| コスパ重視 | OM-D E-M5 Mark III |
| デザイン性・所有欲 | Nikon Z fc |
| 動画・Vlog | Sony α6400 |
旅行やアウトドア用途では防塵防滴性能と手ぶれ補正に優れるOM-5が最適。価格を抑えたい人はE-M5 Mark IIIが賢い選択です。デザインを楽しみながら趣味で撮影したいならNikon Z fcが映えます。動画をメインに考えるなら、瞳AFが優秀で編集者からも支持されるSony α6400がおすすめです。
購入者の口コミ
| モデル名 | 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|---|
| OM-5 | 「軽いのに性能が高く、登山で重宝しています」 | 「価格がもう少し安ければ最高」 |
| E-M5 Mark III | 「OM-5と同等性能を安く買えて満足」 | 「外装の質感が安っぽい」 |
| Nikon Z fc | 「デザインに惹かれて購入、持つだけで楽しい」 | 「ボディ内手ぶれ補正がなく不便」 |
| Sony α6400 | 「動画撮影が驚くほどスムーズ」 | 「手ぶれ補正がなく、ジンバル必須」 |
実際の購入者の声をみると、それぞれの特徴がよく表れています。OM-5やE-M5 Mark IIIは「小型軽量で持ち運びやすい」という意見が多く、Z fcはデザインに惹かれる人が多数。α6400は動画撮影で高評価ですが、手ぶれ補正の弱さが指摘されがちです。実体験に基づく口コミは選ぶ際に大いに参考になります。
どんな人におすすめか
| モデル名 | おすすめの人 |
|---|---|
| OM-5 | 旅行や登山で軽量かつ信頼性あるカメラを求める人 |
| E-M5 Mark III | コスパ重視で入門から中級に進みたい人 |
| Nikon Z fc | クラシカルデザインが好きで写真を楽しみたい人 |
| Sony α6400 | 動画と静止画を両立したいVloggerやクリエイター |
どのカメラも初心者〜中級者向けに十分対応できますが、重視するポイントでおすすめが変わります。旅行や登山なら軽量堅牢なOM-5、コスパならE-M5 Mark III、趣味として所有感を大切にするならZ fc、動画やVlogならα6400がベストです。自分が「何を優先したいか」を整理することで、納得のいく選択ができるでしょう。
まとめ
4機種を比較すると、万能性のOM-5、コスパのE-M5 Mark III、デザイン重視のZ fc、動画に強いα6400 という構図が見えてきます。どのモデルも初心者から中級者におすすめできますが、「旅行」「価格」「デザイン」「動画」と、自分が重視するポイントによって最適な選択肢は変わります。迷ったら、用途を明確にしてから選ぶと後悔のないカメラ選びができるでしょう。







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