カメラ選びで迷いやすいのが「性能」「価格」「使いやすさ」のバランス。
今回比較するのは Fujifilmの人気APS-C機「X-T30 II」「X-S20」「X-T4」 と、ソニーの定番モデル 「α6400」。
どれも高画質・軽量で人気がありますが、それぞれターゲット層や強みが異なります。
本記事ではスペックや実際の使用感を比較し、初心者でも選びやすいように整理しました。
【この記事でわかること】
- 4モデルのスペック・価格の違い
- 各カメラの特徴や第一印象
- 実際に使って感じた「強み」と「弱み」
- 用途別のおすすめモデル
- 購入者の口コミやリアルな評価
- 初心者〜中級者に合う選び方の結論
スペック・価格表
| モデル名 | 発売時期 | 有効画素数 | 手ブレ補正 | 動画性能 | 重さ | 価格帯(新品) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Fujifilm X-T30 II | 2021年10月 | 約2610万画素 | なし | 4K/30p | 約378g | 約11万円 |
| Fujifilm X-S20 | 2023年6月 | 約2610万画素 | あり(最大7段) | 6.2K/30p、4K/60p | 約491g | 約18万円 |
| Fujifilm X-T4 | 2020年4月 | 約2610万画素 | あり(最大6.5段) | DCI 4K/60p、FHD 240p | 約607g | 約20万円 |
| SONY α6400 | 2019年2月 | 約2420万画素 | なし | 4K/30p | 約403g | 約12万円 |
スペックを見ると、X-S20とX-T4は手ブレ補正や高画質動画に強みがあり、映像制作を意識した設計になっています。一方でX-T30 IIとα6400は軽量コンパクトで価格も手頃。持ち歩きやすさを重視する人には後者、本格志向なら前者がおすすめです。
特徴と第一印象
Fujifilm X-T30 II

X-T30 IIは「小型軽量+高画質」を両立したエントリー向けモデル。クラシカルなデザインとシンプルな操作感で、持ち歩きやすさが大きな魅力です。最新のX-Processor 4を搭載し、被写体認識AFやフィルムシミュレーションも充実。ただし手ブレ補正は非搭載のため、動画中心の人にはやや不向きですが、写真メインならコスパ抜群。生産終了モデルですが、中古市場でもまだ人気があります。
Fujifilm X-S20

X-S20は「動画・Vlog対応」が強化された万能機。ボディ内手ブレ補正や長時間撮影に耐えられる大容量バッテリーを搭載し、初心者でも扱いやすいモードが豊富。さらに6.2K動画やVlogモードなど、動画撮影に強い設計が魅力です。グリップも深く、長時間の撮影でも持ちやすい。価格はやや高めですが、オールインワン的に使える安心感があります。
Fujifilm X-T4

X-T4はフジフイルムのAPS-Cフラッグシップ機として登場。強力な手ブレ補正とバリアングル液晶、そして豊富なフィルムシミュレーションで、静止画も動画も妥協なく撮れるモデルです。重量はややあるものの、プロ・ハイアマチュアのサブ機としても十分通用する実力派。後継のX-T5が登場したことで型落ちとなりましたが、依然として根強い人気があります。
SONY α6400

ソニーα6400は2019年発売ながら、今なおロングセラーのAPS-C機。特にAF性能の高さが強みで、動きの速い被写体でもしっかり捉えます。ファインダー搭載ながらコンパクトで、重量も約400gと軽量。動画性能は4K/30p止まりですが、YouTubeや旅行撮影には十分。手ブレ補正非搭載のためレンズ側で補う必要がありますが、価格と性能のバランスは良好です。
実際に使って良かった点
Fujifilm X-T30 II
- 軽量コンパクトで持ち歩きやすい
- 写真画質は上位機種と同等
- 価格が手頃でコスパ良好
→ 写真入門者にぴったりの「持ち歩きスナップカメラ」
Fujifilm X-S20
- 手ブレ補正+長時間バッテリーで安心
- 動画性能が大幅に強化
- 初心者向けVlogモード搭載
→ 写真も動画もバランスよく楽しめる万能機
Fujifilm X-T4
- 強力なIBISとプロ仕様の動画性能
- 豊富なフィルムシミュレーション
- 高耐久シャッターで信頼性あり
→ 本格撮影を目指す人に安心して使えるモデル
SONY α6400
- AF性能が非常に高く失敗が少ない
- コンパクトかつ軽量
- 豊富なレンズ群に対応
→ 動きものに強く、初心者から長く使える安心感
気になった点(弱み)
Fujifilm X-T30 II
- ボディ内手ブレ補正なし
- 長時間動画撮影に不向き
- ファインダー倍率が小さめ
Fujifilm X-S20
- やや重量が増えて携帯性は劣る
- 価格が高め
- デザインは無難で個性薄め
Fujifilm X-T4
- 重量が600g超とAPS-Cにしては重い
- 新モデルX-T5の登場で型落ち感
- 価格はまだやや高め
SONY α6400
- ボディ内手ブレ補正なし
- バッテリー持ちは平均的
- 液晶がバリアングルではなくチルト式
用途別おすすめモデル
| 用途 | おすすめモデル |
|---|---|
| 写真メイン・軽快に楽しみたい | Fujifilm X-T30 II |
| 動画・Vlogも本格的に撮りたい | Fujifilm X-S20 |
| プロ志向・オールラウンド | Fujifilm X-T4 |
| 動きもの・AF重視 | SONY α6400 |
用途別に見ると、それぞれの立ち位置が明確です。旅行や日常のスナップには軽快なX-T30 II、動画やVlogにはX-S20、本格的に作品を残したいならX-T4。そしてスポーツや子ども撮影など動きの速い被写体にはAFが強いα6400が適しています。
購入者の口コミ
| モデル | 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|---|
| X-T30 II | 「軽くて毎日持ち歩ける」 | 「動画撮影には不向き」 |
| X-S20 | 「Vlogに最適、バッテリーも長持ち」 | 「値段が高く感じる」 |
| X-T4 | 「静止画も動画も完璧」 | 「重さがネック」 |
| α6400 | 「AFが優秀で失敗が少ない」 | 「手ブレ補正がなく動画が厳しい」 |
口コミを見ると、どのモデルも「強み」と「弱み」がはっきり分かれています。X-T30 IIは軽快さ、X-S20は動画性能、X-T4は万能性、α6400はAF性能が評価される一方、それぞれ価格や重さ、手ブレ補正の有無に不満の声も見られます。
どんな人におすすめか
| モデル | おすすめの人 |
|---|---|
| X-T30 II | 旅行や日常スナップを気軽に撮りたい初心者 |
| X-S20 | 写真も動画も両立したいクリエイター志向 |
| X-T4 | 本格的に作品撮りをしたい中級〜上級者 |
| α6400 | 動きものを撮りたい・ソニーEマウントを活かしたい人 |
おすすめの人を整理すると、入門者からプロ志向まで幅広い層に対応していることが分かります。軽量モデルで気軽に始めたいならX-T30 II、動画もやるならX-S20、より本格的に追求するならX-T4、動体やレンズ選択肢重視ならα6400と棲み分けが可能です。
まとめ
4機種を比較すると、
- 軽快さならX-T30 II
- 万能性ならX-S20
- 本格派ならX-T4
- 動体撮影ならα6400
という棲み分けがはっきり見えてきます。
価格・性能・用途を見極め、自分の撮影スタイルに合った1台を選ぶのが失敗しないコツです。







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