初めてLeica CLを手にした瞬間、他のカメラとは違う特別な存在感に圧倒されました。これまでにSONY、Fujifilm、Canon、Nikonなど様々なカメラを使ってきましたが、Leicaの持つ“道具以上の価値”は別格です。金属のひんやりとした質感、シャッターを切ったときの静かな音、そしてシンプルなのに本格的な操作感。
私は旅行やスナップ撮影が好きで、コンパクトながらも本格的な画質を求めてきましたが、このLeica CLはまさにその理想形でした。実際に数週間使ってみて、撮影体験そのものが楽しくなるカメラだと実感しています。
特徴と第一印象
Leica CLはAPS-Cセンサーを搭載したミラーレスで、デザインは非常にミニマル。外観はクラシックなレンジファインダースタイルを継承しつつ、最新のデジタル性能を備えています。初期設定時の印象はとてもシンプルで、余計な機能が少なく、撮影に集中できる環境が整っているという感じでした。
ダイヤル操作も直感的で、ISO・シャッタースピード・絞りをすぐに切り替えられます。ファインダーは内蔵式で視認性が良く、屋外での撮影も快適。まさに「必要なものだけがそこにある」カメラという第一印象でした。
実際に使って良かった点(強み)

圧倒的な質感とデザイン:金属外装の高級感は他社製APS-C機とは一線を画す
シンプルな操作系:必要最低限のボタンとダイヤルで迷わず撮影できる
高精細な描写:APS-Cながらも色乗りや解像感が素晴らしい
内蔵EVFの視認性:屋外の強い日差しでもしっかり被写体を確認可能
コンパクト&軽量:街歩きや旅行に最適な携帯性
使って気になった点(弱み)

価格が高い:APS-C機としてはかなり高価
ボディ内手ブレ補正なし:低速シャッター時は注意が必要
AF性能は中堅レベル:動体追従は最新ミラーレスに劣る
動画性能は控えめ:4K撮影は可能だが本格動画向けではない
レンズ選びが難しい:Lマウント対応レンズは高価で選択肢が限られる
Leica CLスペック表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センサー | APS-C CMOSセンサー(約2,424万画素) |
| 動画性能 | 4K30p / FHD60p |
| 手ブレ補正 | なし(レンズ側で対応) |
| 重さ | 約403g(バッテリー込) |
| バッテリー | BP-DC12、約220枚撮影 |
| 平均価格 | 約30〜35万円(2025年8月時点・新品) |
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他機種との比較(Leica Q2・Fujifilm X-Pro3・α6600)
| 機種 | センサー/画素 | レンズ/マウント | 手ブレ補正 | ファインダー | 背面モニター | AF方式・特徴 | 動画 | 重量 | 実勢価格(2025年8月目安) | ひとことで |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Leica CL | APS-C 24MP | Lマウント(交換式) | なし(レンズ側依存) | EVF 236万ドット | 3.0型 約104万ドット(固定) | コントラストAF/シンプル操作 | 4K30p / FHD60p | 約403g | 約30〜35万円(新品流通少) | クラシック外観の軽量スナップ機 |
| Leica Q2 | フルサイズ 47.3MP | 28mm F1.7 固定レンズ | レンズ内手ブレ補正 | EVF 368万ドット | 3.0型 約104万ドット(固定) | コントラストAF/マクロ切替あり | 4K30p / FHD120p | 約734g | 約85〜95万円 | 単焦点×超高解像の作品志向 |
| Fujifilm X-Pro3 | APS-C 26MP(X-Trans) | Xマウント(交換式) | なし | ハイブリッドOVF/EVF(約369万ドット) | 3.0型 約162万ドット(下開きチルト・隠しLCD) | 位相差+コントラスト/顔・瞳AF | 4K30p / FHD120p | 約497g | 約20〜22万円(中古中心) | レンジファインダー体験と色表現 |
| Sony α6600 | APS-C 24.2MP | Eマウント(交換式) | ボディ内5軸(約5段) | EVF 236万ドット | 3.0型 約92万ドット(上方向チルト/自撮り) | 位相差AF(リアルタイムトラッキング・瞳AF) | 4K30p(6Kオーバーサンプリング)/ FHD120p | 約503g | 約10〜12万円(中古中心) | 小型軽量でAF強い万能APS-C |
※数値は目安。販売状況やファーム更新により仕様・価格は変動します。
購入者の口コミまとめ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 見た目と質感が最高で所有欲を満たす | 価格が高くコスパは低い |
| シンプルで直感的な操作系 | AFが最新機種より遅い |
| 描写が素晴らしく色が自然 | 手ブレ補正がない |
このカメラはこんな人におすすめ!
デザイン性と所有感を重視する人 街歩きや旅行で軽快に撮影したい人 シンプル操作で写真に集中したい人 Leicaの世界観を手軽に体験したい人 高級コンパクトの代替を探している人
まとめ
Leica CLは、最新スペック競争の真っただ中にあるミラーレス市場で、あえてシンプルな操作性と質感に全振りした稀有な存在です。確かに価格や機能面では競合に劣る部分もありますが、それ以上に「持つ喜び」「撮る楽しさ」を感じさせてくれるカメラです。
購入を検討する際は、コストパフォーマンスよりも“感性に合うかどうか”を基準に判断することをおすすめします。



