E-M5 Mark IIIからの買い替えで選んだ理由
これまでにFUJIFILMやSONYのミラーレスをいくつか使ってきましたが、「コンパクトでどこでも持ち歩ける」「山でも安心して使える防塵防滴仕様」が決め手で、今回OM SYSTEM OM‑5を購入しました。
特にアウトドア撮影が多い私にとっては、軽量かつ耐久性があるミラーレス機はありがたい存在。前に使っていたOM-D E-M5 Mark IIIも気に入っていましたが、操作性や処理速度に若干の不満があったんです。
そんな中登場したOM-5。「E-M5 Mark IIIの正統進化」として評価されるこのモデルを、実際に数ヶ月使ってみて感じた良し悪しを本音でレビューしていきます。
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このカメラの特徴と第一印象
まず手に取って感じたのは、「あれ、思ったよりE-M5 Mark IIIと変わらない？」という印象。見た目も質感もそっくりです。
ただ、手に持ったときの剛性感や、ダイヤルの回し心地などは微妙に改善されていて、触っていて気持ちいいカメラです。
電源を入れると、UIの反応速度が上がっているのを実感。
とはいえ、センサーやエンジンはE-M5 Mark IIIと同じなので、劇的な性能アップ感はなし。あくまで細かい操作性や安定性の強化という印象です。
あと地味に嬉しいのがUSB-C対応。撮影中に給電しながら使えるのは、アウトドアや動画収録で重宝しています。
実際に使って良かった点（強み）
• 抜群の携帯性と防塵防滴性能
重さは約414g。マイクロフォーサーズだからこそ実現できるサイズ感で、リュックの隙間にもスッと入る。雨天や登山でも安心して使える防塵防滴性能も魅力的。
• 手ブレ補正が強力すぎる
5軸ボディ内手ブレ補正は、最大6.5段分。望遠レンズや手持ち夜景でもブレないのが驚異的。OM SYSTEMのIBISは本当に信頼できる。
• ライブND機能が便利
動きのある被写体（川、雲など）に対してNDフィルターなしでスローシャッター風の写真が撮れる。ND8〜ND64相当まで対応していて、動画にも応用可。
• ハイレゾショットが超高画質
三脚を使えば、5,000万画素相当の高解像度写真が撮れる。風景撮影などでディテールを追求したいときに◎。
• USB-C給電＆小型バッテリー
USB-C対応になったことで、モバイルバッテリー給電が可能に。屋外での長時間撮影が快適になった。バッテリーも小型軽量で予備を持ち運びやすい。
使って気になった点（弱み）
• 基本スペックは旧モデルと大差なし
正直、センサーや画質、処理エンジンはE-M5 Mark IIIと変わっておらず、「中身が同じなのに新製品感」が薄い。買い替えユーザーには少し物足りないかも。
• 価格に対するスペック感は微妙
登場時価格が約16万円前後とやや高め。性能面で明確な進化がない分、コスパ的には割高に感じることも。
• ファインダーの解像度がやや物足りない
236万ドットのEVFは、今となってはやや低め。風景撮影で細部を追いたいときにピントが掴みづらく感じた場面も。
• 連写やAF性能はα6400などに劣る
連写は最大約10コマ/秒。動体撮影ではソニーのα6400やフジのX-S20に後れを取る印象。スポーツ用途には少し不向き。
• ダイヤルが小さくて操作しづらい
本体がコンパクトすぎるゆえに、ダイヤルやボタンが小さく、手の大きい人にはやや扱いにくいと感じることもあった。
OM SYSTEM OM‑5スペック表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センサー | マイクロフォーサーズ Live MOSセンサー（有効2037万画素） |
| 手ブレ補正 | 5軸ボディ内手ブレ補正（最大6.5段） |
| 動画性能 | 4K30p（クロップなし） / FHD60p / OM-Log400対応 |
| ISO感度 | ISO 200～25600（拡張ISO LOW 80） |
| 連写性能 | 最大10コマ/秒（メカシャッター） |
| ファインダー | 約236万ドット OLED（倍率約1.23倍） |
| 液晶モニター | 3.0型バリアングル 約104万ドット タッチ対応 |
| 重さ | 約414g（バッテリー・SDカード含む） |
| USB端子 | USB Type-C（充電・給電対応） |
| バッテリー | BLS-50（撮影枚数：約310枚） |
| 発売日 | 2022年11月 |
| 実勢価格 | 約14〜16万円（2025年8月時点） |
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他機種との比較｜OM-D E-M5 Mark III・Z fc・α6400とどう違う？
| モデル | 主な特徴 | おすすめユーザー |
|---|---|---|
| OM SYSTEM OM‑5 | 小型・軽量、防塵防滴、高性能IBISとライブND搭載 | 登山・旅行・風景撮影好きなユーザー |
| OM-D E-M5 Mark III | OM-5の前モデル。性能は近いがUSB-Cや処理速度で劣る | 中古でコスパ良くマイクロフォーサーズを始めたい人 |
| Nikon Z fc | クラシックデザインで人気、APS-Cセンサー、高画質だがIBISなし | 見た目重視、静止画メイン、Zマウントに興味ある人 |
| Sony α6400 | AF性能に優れ、動画やVlogにも強い。ボディ内手ブレ補正なし | 動体撮影や動画メインの初心者・中級者 |
購入者の口コミまとめ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| コンパクトで持ち運びが楽。登山に最適。 | 見た目も中身もE-M5 Mark IIIと大差なし。 |
| 手ブレ補正が本当に優秀で、手持ち夜景もブレない。 | ファインダーがやや粗く、細部が見づらい。 |
| ライブND機能が面白い。動画や風景写真で使える。 | 価格が高め。処理エンジンが新しくないのが残念。 |
このカメラはこんな人におすすめ！
• 軽くてコンパクトなカメラを探している人
• 雨の日やアウトドアでも安心して使いたい人
• 手ブレ補正を重視する人（動画・夜景撮影など）
• Vlogや風景撮影を趣味にしているミラーレス初心者
• 高画質よりも機動力を優先したいトラベルフォトグラファー
まとめ｜OM‑5は“買い替え”ではなく“新規導入”向け
OM SYSTEM OM‑5は、見た目も機能もE-M5 Mark IIIと非常に似ています。正直なところ、買い替えユーザーにとっては物足りない進化かもしれません。
ですが、「初めてマイクロフォーサーズを使う人」や「軽くて安心して持ち出せる1台」を求めている人にとっては非常に完成度の高いカメラです。
特にアウトドアや旅行など、機動力を重視する撮影スタイルにはベストマッチ。ファームウェアアップデートで今後さらに進化する余地もあり、長く付き合える1台になりそうです。
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