「小型でサッと取り出せて、スマホよりもワンランク上の画質で撮れるカメラがほしい」──そんな思いでZV-1 IIを手に取りました。これまでαシリーズのミラーレスを使ってきた私にとって、このコンパクトなVlog向けカメラは正直“おもちゃっぽい”という印象もありましたが、使ってみると驚きの連続。特に旅行や日常Vlog、外出先の記録などにおいて、その携帯性と手軽さは代えがたい武器になります。ミラーレスに比べれば劣る部分は確かにありますが、ZV-1 IIは「使わないより絶対に使った方がいい」と思える、そんな相棒的カメラです。
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ZV-1 IIの特徴は？
ZV-1 IIは、Sonyが展開するZVシリーズの中でも、初心者向けかつVlog入門機として最適な1台です。1.0型の大型センサーを搭載し、背景をきれいにぼかした映像表現も可能。レンズは18-50mm相当の広角ズームで、自撮りや風景の両方に対応。F1.8という明るい開放値により、室内でもノイズの少ない映像が撮れます。
また、Vlog向けに設計されているため「商品レビューモード」「背景ぼけ切り替え」など、使い手のニーズに応える直感的な機能も搭載。重量はわずか約292gと、軽量ミラーレスの半分以下。カバンに入れておいても気にならず、スマホ感覚で気軽に取り出して撮影できます。しかもUSB-C充電に対応しており、長時間の外出でもモバイルバッテリーで安心して撮り続けられる点は非常にありがたいです。
実際に使って良かった点（強み）
広角18mmでVlog撮影が超快適
自撮り時でも手を伸ばさずに自分＋背景がしっかり入る。背景に景色や街並みを入れるなら絶対に必要な広角。
背景ぼかし＆商品モードで簡単に印象的な映像に
ワンタッチで背景をぼかせるボタンや、手元の小物にピントを素早く合わせる機能が優秀。レビュー動画が簡単に撮れる。
とにかく軽い＆小さい
ミラーレスの半分以下のサイズ感で、荷物が多い日でもポケットや小さなバッグに収まるレベル。持ち歩かない理由がない。
初心者でも扱いやすいUIと操作性
タッチ操作や直感的なメニューで、カメラに詳しくなくても迷わず設定できる。
USB-C対応で長時間撮影も安心
モバイルバッテリーで充電しながら撮影が可能。旅行先でも電源の心配が減る。
気になった点（弱み）
レンズ交換ができない
焦点距離が固定されているため、望遠や特殊な撮影には不向き。背景ボケにも限界あり。
バッテリーの持ちは良くない
連続撮影すると1時間ほどでバッテリー切れに。長回しの撮影では予備バッテリーが必須。
夜景や暗所はやや苦手
1.0型センサーとはいえ、ミラーレスに比べると暗所でのノイズや手ブレが気になる場面もある。
音声まわりはマイク入力のみ（イヤホン非対応）
モニター用のイヤホン端子がないため、音の確認にはやや工夫が必要。
背面液晶の精細さはやや控えめ
92万ドットと解像度は一般的だが、ピント確認などはやや不安を感じる人もいるかも。
スペック表
| 項目 | Sony ZV-1 II |
|---|---|
| センサー | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー |
| 有効画素数 | 約2010万画素 |
| レンズ | 18-50mm相当（F1.8-4.0）固定レンズ |
| 動画性能 | 4K 30fps / FHD 120fps |
| 手ブレ補正 | 電子式（アクティブモード） |
| モニター | 3.0型 バリアングル液晶（約92万ドット） |
| 音声端子 | マイク入力あり・イヤホンなし |
| 重さ | 約292g（バッテリー含む） |
| バッテリー | NP-BX1（約45～60分連続撮影） |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 平均価格 | 約105,000〜115,000円前後 |
購入時に比較されるカメラ
ZV-1 IIはコンパクトで高性能なVlog向けカメラとして人気ですが、購入を検討する際に以下のような競合モデルと比較されることが多いです。
| 比較対象カメラ | 特徴 | 比較ポイント |
|---|---|---|
| Sony ZV-E10 | APS-Cセンサー搭載でレンズ交換が可能。ZVシリーズの上位機種。 | 画質・ボケ感・拡張性に優れるが、サイズは大きめ。価格差は約2万円。 |
| Panasonic Lumix G100D | 高性能な内蔵マイクを搭載し、音声収録に優れる。 | 音声重視なら有利だが、UIや操作性はやや複雑。 |
| Nikon Z 30 | APS-CセンサーでZマウント採用。動画性能が高い。 | レンズ選びと手ブレ補正の有無が判断材料。価格も近い。 |
| Canon PowerShot V10 | 超小型・縦型設計のVlog特化モデル。シンプルなUI。 | 持ち運びやすさは抜群だが、撮影の自由度はZV-1 IIより限定的。 |
ZV-1 IIは「とにかく軽くて簡単にVlogを撮りたい」という層に刺さるカメラ。一方で、「画質重視」「ボケ感重視」「将来的にステップアップしたい」という人は、ZV-E10やZ 30などのレンズ交換式カメラに流れる傾向があります。
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ZV-1 IIはどんな人におすすめ？
ZV-1 IIは、Vlogを始めたいけれど「大きなカメラは持ちたくない」「設定が難しいのは不安」という人にこそピッタリの1台です。スマホよりも自然なボケやクリアな映像を撮りたい、でも機材は最小限にしたい──そんなライトユーザーにベストマッチ。もちろん、ミラーレスユーザーのサブ機としても十分な性能です。
まとめ（感想と注意点）
ZV-1 IIを使ってみて、「軽いって正義だ」と実感しました。カメラを“使う気になる”って大事なことだと思います。重たいミラーレスを持ち出すのが億劫な日は、このカメラなら迷わずポケットに入れて出かけられます。
ただし、バッテリーの持ちや暗所性能、ズームの限界など、妥協しなければならない点も確かに存在します。重要なのは「このカメラで何を撮りたいか」が明確になっていること。スマホより上、ミラーレスほど大きくない、その絶妙な立ち位置を活かせる人には、ZV-1 IIは間違いなく“買って後悔しない”カメラです。
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