セダンは静粛性と快適性が魅力ですが、その中には「走りに全振り」したモデルも多く存在します。
ハイブリッドが主流になった今でも、あえて大排気量やターボエンジンを搭載する車は、ドライバーの感性に響く特別な存在です。
しかし当然ながら、燃費は犠牲になりがち。
「リッター10kmも走らない…」「維持費が想像以上」といった口コミも少なくありません。
この記事では、2025年時点で燃費が悪い=パワー優先型セダンをランキング化。
走りの満足度は高いが、後悔しないために知っておくべきポイントも合わせて紹介します。
燃費が悪いセダンを選ぶときのポイント
| 項目 | 解説 | 後悔回避ポイント |
|---|---|---|
| パワーと燃費のトレードオフ | 高出力エンジンやAWDは走りが魅力だが燃費は不利。 | 用途(街乗り/高速/ワインディング)を明確にして優先度を決める。 |
| 維持費の全体像 | 燃料費だけでなく税金・保険・タイヤ/ブレーキも高額化しがち。 | 年間走行距離から月あたりの総コストを試算しておく。 |
| 実燃費の確認 | WLTCより厳しい条件(渋滞・寒冷地)ではさらに悪化。 | オーナー口コミで街乗り/高速の実燃費を複数チェック。 |
| 快適性と安全性 | 静粛性・乗り心地・先進安全装備が満足度に直結。 | 短距離+長距離の2パターンで試乗し、疲労感を確認。 |
| リセールバリュー | 限定グレードや人気色は値落ちが緩やか。 | 人気グレード/カラーを狙い、カスタムは控えめに。 |
① 走りの質と燃費のバランスを見極める
高出力エンジンは燃費を犠牲にしますが、加速感やレスポンスは格別。
「走りを楽しみたいか」「経済性を重視するか」で選び方が変わります。
② 維持費を計算しておく
燃料費だけでなく、自動車税やタイヤ交換費用も高額になりがち。
維持費の全体像を把握しておきましょう。
③ 燃費を補う技術も注目
最近は可変バルブ制御や10速ATなど、省燃費技術が進化。
“燃費が悪い車=非効率”とは限りません。
燃費が悪いセダンランキングTOP10
| 順位 | 車種 | 価格帯(万円) | WLTC燃費(km/L) | パワートレーン |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ GRカローラセダン | 480〜530 | 約11.5 | 1.6L 直3ターボ+4WD |
| 2位 | BMW M340i | 920〜1030 | 約11.0 | 3.0L 直6ターボ+48VマイルドHV |
| 3位 | レクサス IS500 | 880〜950 | 約9.6 | 5.0L V8 NA |
| 4位 | 日産 スカイライン 400R | 570〜650 | 約10.0 | 3.0L V6 ツインターボ |
| 5位 | トヨタ クラウン(2.4ターボ) | 620〜720 | 約11.7 | 2.4L ターボHEV |
| 6位 | メルセデスAMG C43 4MATIC | 1100〜1250 | 約10.8 | 2.0L 直4ターボ+ISG |
| 7位 | マツダ6 2.5ガソリン | 320〜380 | 約12.0 | 2.5L ガソリン |
| 8位 | ホンダ シビックタイプR | 499〜545 | 約12.2 | 2.0L 直4ターボ |
| 9位 | スバル WRX S4 | 480〜520 | 約11.4 | 2.4L ターボ+AWD |
| 10位 | アルファロメオ ジュリア 2.0ターボ | 650〜780 | 約11.8 | 2.0L ターボ |
各車の解説(TOP10)
🥇 トヨタ GRカローラセダン

| トヨタ GRカローラ セダン | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約11.5 km/L |
| パワートレーン | 1.6L 直3ターボ+4WD |
| 価格帯 | 480〜530万円前後 |
| 特徴 | 鋭いレスポンスと高いコーナリング性能。街乗りでは燃費が伸びにくいが、走る楽しさの満足度は極めて高い。 |
ハイパフォーマンスな1.6L直3ターボを搭載し、最高出力304psを誇るモンスターマシン。
燃費は約11km/Lと控えめですが、レスポンスとトラクションの鋭さは圧倒的。
「街乗りよりも走りを楽しみたい人向け」。
口コミでも「燃費を犠牲にしてでも運転が楽しい」と評判です。
🥈 BMW M340i

| BMW M340i | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約11.0 km/L |
| パワートレーン | 3.0L 直6ターボ+48VマイルドHV |
| 価格帯 | 920〜1030万円前後 |
| 特徴 | 官能的な直6と高い高速安定性。市街地中心では燃費は二桁前半に留まりやすい。 |
3.0L直列6気筒+マイルドハイブリッドの組み合わせで、パワフルかつスムーズな加速が魅力。
燃費は約11km/Lながら、高速巡航では比較的安定。
「燃費より官能性を求める人」にピッタリのプレミアムセダンです。
🥉 レクサス IS500

| レクサス IS500 | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約9.6 km/L |
| パワートレーン | 5.0L V8 自然吸気 |
| 価格帯 | 880〜950万円前後 |
| 特徴 | V8 NAならではの音と伸び。希少性の高さも魅力だが、燃費は最も厳しい部類。 |
V8・5.0L自然吸気を積んだ唯一無二のセダン。
9km/L台と燃費は悪いですが、サウンドと伸びのある加速は唯一無二。
「これが最後のV8セダンかも」と言われる希少モデルで、評価は非常に高い。
第4位:日産 スカイライン 400R

| 日産 スカイライン 400R | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約10.0 km/L |
| パワートレーン | 3.0L V6 ツインターボ |
| 価格帯 | 570〜650万円前後 |
| 特徴 | 400psの余裕ある加速。踏み方次第で燃費差が大きく、都心渋滞では厳しい。 |
伝統のスカイラインに400馬力の3.0Lツインターボを搭載。
燃費は約10km/Lだが、踏み込むほどに応える加速が魅力。
評判は「維持費は高いが運転が楽しい」で一致。
第5位:トヨタ クラウン

| トヨタ クラウン(2.4ターボHEV) | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約11.7 km/L |
| パワートレーン | 2.4L ターボハイブリッド |
| 価格帯 | 620〜720万円前後 |
| 特徴 | モーター加勢で力強さ抜群。ハイブリッドでも重量級で燃費は控えめ。 |
新世代クラウンの上級パワートレイン。
モーターアシストを持ちながら燃費は11〜12km/L台。
高級感とパワーを両立しますが、燃費重視の人にはやや不向きです。
第6位:メルセデスAMG C43 4MATIC

| メルセデスAMG C43 4MATIC | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約10.8 km/L |
| パワートレーン | 2.0L 直4ターボ+ISG |
| 価格帯 | 1100〜1250万円前後 |
| 特徴 | 電動過給で俊敏な加速。スポーツ走行では燃費が一桁に落ちやすい。 |
F1技術を応用した2.0Lターボ+電動補助。
パワーは十分ですが、街乗り燃費は10km/L台前半。
「走りを楽しむための贅沢」と割り切る人に選ばれています。
第7位:マツダ MAZDA6

| マツダ6 | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約12.0 km/L |
| パワートレーン | 2.5L ガソリン |
| 価格帯 | 320〜380万円前後 |
| 特徴 | 上質でしっとり。短距離・渋滞中心だと燃費は落ちやすい。 |
マツダらしい上質な走りを楽しめるロングセラーモデル。
2.5L自然吸気で12km/L前後とやや燃費は劣りますが、静粛性と安定性は優秀。
第8位:ホンダ シビックタイプR

| ホンダ シビック タイプR | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約12.2 km/L |
| パワートレーン | 2.0L 直4ターボ |
| 価格帯 | 499〜545万円前後 |
| 特徴 | 高回転の痛快さは唯一無二。踏みがちだと実燃費は厳しい。 |
2.0Lターボで330ps超を発揮するホットセダン。
WLTC燃費は約12km/Lながら、走行性能は圧倒的。
「燃費より操る喜び」と評される走り屋御用達モデルです。
第9位:スバル WRX S4

| スバル WRX S4 | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約11.4 km/L |
| パワートレーン | 2.4L ターボ+AWD |
| 価格帯 | 480〜520万円前後 |
| 特徴 | 路面状況を選ばぬ安定感。冬季や悪路では燃費がさらに低下しやすい。 |
2.4Lターボ+AWDによる圧倒的なグリップと加速。
燃費は11km/L台前半。
雪道や高速走行での安定感は抜群で、総合評価は高い。
第10位:アルファロメオ ジュリア 2.0ターボ

| アルファロメオ ジュリア 2.0ターボ | |
|---|---|
| WLTC燃費 | 約11.8 km/L |
| パワートレーン | 2.0L 直4ターボ |
| 価格帯 | 650〜780万円前後 |
| 特徴 | 官能的なハンドリングが魅力。燃費は二の次というキャラクター。 |
イタリア車らしい官能的なハンドリングが魅力。
11〜12km/L台と燃費は控えめだが、走りの満足度は極めて高い。
まとめ
燃費が悪いセダンには、それを上回る魅力があります。
静粛性や加速、ハンドリングといった**「走る喜び」**が詰まっているため、
燃料代以上の満足を得られるオーナーも少なくありません。
ただし、維持費・税金・タイヤ費用は確実に上がります。
「燃費よりも感性」「効率よりも情熱」という選び方ができる人こそ、
このカテゴリを後悔なく楽しめるでしょう。













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