三菱 eKスペースは、スーパーハイト系軽ワゴンとして誕生したモデルで、広い室内空間と先進的な安全装備を兼ね備えた人気車です。
もともと日産ルークスと共同開発されており、走行性能や装備面でも非常に完成度が高いことで知られています。
一方で、「燃費が思ったほど良くない」「ターボでなければ加速が物足りない」といった評判もあります。
eKスペースのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | 三菱 eKスペース |
| エンジン | 660cc 直列3気筒(NA/ターボ) |
| 最高出力 | 52ps(NA)/64ps(ターボ)※目安 |
| トランスミッション | CVT(自動無段変速機) |
| 駆動方式 | 2WD/4WD |
| サイズ | 全長3395×全幅1475×全高1780mm(目安) |
| 室内空間 | 室内高約1400mm、スライド量320mmの後席 |
| 燃費(WLTC) | 約18〜20km/L(条件で変動) |
| 安全装備 | MI-PILOT/衝突被害軽減ブレーキ/車線逸脱警報など |
eKスペースは、660cc直列3気筒エンジンを搭載し、自然吸気とターボの2種類を設定。
最高出力はNAで52ps、ターボで64ps(目安)。CVTを組み合わせ、駆動方式は2WDと4WDから選べます。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1780mm前後で、室内高は約1400mm。
燃費はWLTCモードでおよそ18〜20km/L(グレードや走行環境で変動)。
安全装備では三菱独自の「MI-PILOT」や衝突被害軽減ブレーキが標準化され、家族用途にも安心です。
メリット
| メリット | 解説 |
|---|---|
| 広い室内空間 | 軽クラス随一の室内高で大人4人でも快適。評判も高い。 |
| 安全装備が充実 | MI-PILOTなどの先進機能を搭載し、長距離でも安心。 |
| 静粛性の高さ | 遮音・防振素材を多用し、ロードノイズが少ない。 |
| 使いやすい電動スライド | 両側スライドで乗り降りがしやすく、家族利用に最適。 |
| インテリアの質感 | ソフトパッドや上質素材を使用し、軽とは思えない仕上がり。 |
eKスペースの最大のメリットは、軽とは思えない「広さと装備」です。
後席のスライド量が大きく、足元空間は大人がゆったり座れるほど。
電動スライドドアや低床設計により、子どもや高齢者も乗り降りしやすくなっています。
また、MI-PILOTによる追従走行支援がついているため、高速道路の長距離ドライブでも疲れにくいと評判。
インテリアの質感も上がっており、軽自動車の中でも「ミニ・ミニバン」と呼べる完成度です。
オススメな人
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| ファミリー層 | 広い後席と安全装備で送迎にも最適。チャイルドシート設置も簡単。 |
| 初心者ドライバー | 視界が広く運転しやすい。スライドドアで駐車場でも安心。 |
| シニアドライバー | 視点が高く、乗降もラク。MI-PILOTで疲れにくい運転が可能。 |
| 街乗りメインユーザー | 取り回しが軽く、走行もスムーズ。静粛性の高さも評価◎。 |
| 軽ミニバン志向の人 | N-BOXやタントに匹敵する室内の広さを持つ。 |
eKスペースは、家族での送迎や街乗りを中心に使いたい人に特におすすめです。
軽ながら室内空間が広く、スライドドアも電動化されているため、育児世代の支持が高いです。
また、視界が広く運転しやすいため、初心者ドライバーやシニア層にも向いています。
安全装備を重視したい人、日産ルークスと迷っている人にも最適です。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 | 回避策 |
|---|---|---|
| 加速が弱い | NAモデルでは登坂や高速合流で力不足。 | ターボモデルを選ぶ、または走行モードをDレンジに固定。 |
| 燃費の伸び悩み | 実燃費は14〜16km/L台になることも。 | エコモードを切り替え、アイドリングストップを適度に使う。 |
| 重量感 | 装備が多く車重が増している。 | タイヤ空気圧を適正化し、荷物を積みすぎない。 |
| 価格帯が高め | 上級グレードは200万円近くになることも。 | 装備と価格を比較し、不要なオプションを省く。 |
後悔しやすいポイントとしては、「燃費」と「加速性能」です。
広いボディと重量の関係で、NAモデルは加速が控えめ。坂道や高速合流ではパワー不足を感じる場面もあります。
また、実燃費は14〜16km/L台に落ちることが多く、軽としては平均的な水準です。
回避策として、ターボモデルを選ぶ、またはエコモード走行を控えめにしてトルクを活かすのがポイントです。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 対策 |
|---|---|---|
| 電動スライドモーター | 経年で動作が重くなる。 | グリスアップを定期的に。異音時は早期点検。 |
| バッテリー | アイドリングストップ対応で寿命が短い。 | 2〜3年を目安に交換。電圧低下に注意。 |
| CVT | 長期使用で滑りや変速ショックが出る。 | 2万kmごとのCVTオイル点検を実施。 |
| 足回り | 車重によりショックアブソーバーが劣化しやすい。 | 5万km超で点検し、へたりを確認。 |
eKスペースは日産と共通プラットフォームを採用しており、信頼性は高めです。
ただし、電動スライドドアのモーターやドアロック部の経年劣化は報告があり、定期的なグリスアップが推奨されます。
また、アイドリングストップ機構付きのバッテリーは消耗が早いため、2〜3年での交換目安を考えておきましょう。
CVTは滑らかですが、オイル交換を怠ると劣化するため、2万kmごとに点検をおすすめします。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 推奨アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 快適装備 | シートカバー・フロアマット | 質感アップと汚れ防止。子育て世代に人気。 |
| 収納拡張 | 後席ポケット・ラゲッジボード | 車内整理が簡単になり、使い勝手が向上。 |
| 照明 | LEDルームランプ | 夜間視認性が高まり、雰囲気も明るくなる。 |
| 車中泊 | ベッドキット+遮光カーテン | 旅行用途にも対応。軽キャン化も可能。 |
| 外装カスタム | メッキグリル・ホイール | スポーティさを演出し、差別化が図れる。 |
eKスペースは純正・社外パーツともに豊富で、ファミリーユースからドレスアップまで幅広く対応できます。
人気パーツは「シートカバー」「LEDルームランプ」「フロアマット」「ナビバイザー」など。
また、キャンプや車中泊向けにはラゲッジボード+ベッドキットを導入するユーザーも増えています。
メッキグリルやホイール交換でスポーティに仕上げるのも人気です。
ライバル比較
| 項目\車種 | eKスペース | N-BOX | タント | ルークス |
|---|---|---|---|---|
| 静粛性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 燃費 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 安全装備 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 加速性能 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 価格コスパ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
主なライバルは、日産 ルークス、ホンダ N-BOX、ダイハツ タントです。
eKスペースは安全装備と静粛性で優れており、特にMI-PILOTの搭載は差別化ポイント。
一方で、燃費や室内高ではN-BOXやタントに一歩譲る面もあります。
デザイン・価格・装備のバランスで見れば「コスパの良い上位モデル」といえます。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「後席が広く家族全員が快適。スライドドアが便利で助かる。」 | 「NAでは坂道や高速で力不足を感じる。」 |
| 「MI-PILOTが長距離で疲労を軽減してくれる。」 | 「燃費がカタログ値より低い。」 |
| 「静粛性が高く軽とは思えない上質さ。」 | 「車重がある分、取り回しがやや鈍く感じる。」 |
良い口コミでは「後席が広く家族で快適」「安全装備が豊富」「スライドドアが便利」と高評価。
悪い口コミでは「燃費が思ったより伸びない」「発進がもっさり」「車重が重く感じる」などが挙がります。
総じて「街乗り・ファミリーカーとしての満足度が高く、長距離ではやや非力」という傾向が見られます。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | 親しみやすく上品。ファミリー層に好印象。 |
| 快適性 | ★★★★★ | 広い室内と静粛性で軽ミニバンに近い快適さ。 |
| 積載性 | ★★★★☆ | 荷室は低床で積み下ろししやすい。 |
| 走行性能 | ★★★☆☆ | 街乗り中心なら十分。高速ではターボ推奨。 |
| 燃費 | ★★★☆☆ | 実燃費は平均的だが安定性は高い。 |
| 総合満足 | ★★★★☆ | ファミリー・通勤兼用で後悔しにくい完成度。 |
総合評価は「★★★★☆」。
静粛性・安全装備・快適性のバランスが優秀で、家族用途では非常に満足度の高い一台です。
ただし、燃費と走りを重視する人はN-BOXやワゴンRスマイルも比較検討すると良いでしょう。
中古市場
| 条件 | 相場傾向 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 年式・走行距離 | 現行(2020〜)は人気安定。ターボ車は高値傾向。 | 走行3万km以下で電動ドア動作を確認。 |
| 装備グレード | MI-PILOT付きが人気。廉価グレードは相場控えめ。 | カメラ・センサー作動を試乗で確認。 |
| バッテリー・電装 | アイドリングストップ車は交換頻度高め。 | エンジン始動時のセル音と電圧を点検。 |
| 下回り・足回り | 都市走行車両は良好。雪国車はサビ注意。 | ジャッキアップで防錆塗装の状態を確認。 |
中古車市場では流通量が多く、価格は70〜160万円前後。
初代よりも現行型(2020年以降)は人気が高く、MI-PILOT付きは相場が安定。
購入時は電動スライドドアの作動音、CVTの変速ショック、バッテリー状態を重点チェックしましょう。
まとめ
eKスペースは、広い室内・安全装備・デザインのバランスが取れた軽スーパーハイトワゴンです。
後悔を防ぐには、実際に試乗して加速性能と静粛性を確認することが大切です。
街乗り中心でファミリー志向の人にとっては、軽自動車の中でも後悔しにくい完成度の高いモデルといえます。





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