ヤマハ トリシティ125は、独自の三輪機構「LMW（リーニング・マルチ・ホイール）」を採用した次世代型スクーターです。安定感と機動性を両立し、街乗りから通勤・通学まで幅広く対応できる点が大きな魅力です。従来の二輪スクーターに比べて安心感があるため、初心者やリターンライダーにも注目されています。今回はトリシティ125のスペックや評判、評価、後悔ポイントまで徹底的にまとめました。
ヤマハ トリシティ125のスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | ヤマハ トリシティ125（LMW三輪） |
| エンジン | 水冷4ストローク単気筒 124cc／FI／CVT |
| 最高出力・特性 | 約12PS前後（年式差あり）／低中速トルク重視 |
| 車両重量 | 約165〜170kg（グレード差あり） |
| シート高 | 約765mm（足つき良好） |
| 燃費目安 | 実走40km/L前後（用途・環境で変動） |
| ブレーキ | 前後ディスク（コンビ・ABSは年式/仕様により） |
| 特徴装備 | LMW前二輪機構／アイドリングストップ（年式）／12V電源 等 |
トリシティ125は124ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力は約12馬力を発揮します。スクーターらしい軽快さを持ちながら、フロント二輪による安定性を確保しているのが特徴です。燃費は実走で40km/L前後と優秀で、車両重量は約168kg。シート高は765mmと比較的低く、取り回しも良好です。街中での扱いやすさと高速道路手前までの余裕ある走りを実現しています。
オススメな人
| タイプ | 理由 |
|---|---|
| 通勤・通学の安全重視派 | 前二輪の接地感で雨天や白線越えでも安定しやすい |
| 初心者・リターン | スクーター操作＋LMWで安心感が高く評判が良い |
| 都市部の実用重視 | 小回りと取り回しのバランスが良く、段差も苦手が少ない |
| 個性的なデザイン重視 | 三輪の外観は希少で、駐輪場で埋もれない |
安定性を最優先したい人にとって、トリシティ125は理想的な選択です。特に雨天時や路面状況が悪いシーンでも安心感があるため、通勤・通学で毎日スクーターを使う人におすすめです。また、デザインの個性を楽しみたい方や、初めてバイクに乗る方にも向いています。街乗り主体で安全性を重視するライダーにピッタリです。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 |
|---|---|
| 価格が同排気量より高め | LMW機構の分、コスパ評価は割れやすい |
| 車重が増える | 取り回しや押し引きで重さを感じる場面がある |
| 前幅の広さ | 狭い駐輪場・押し歩きで取り回しに注意 |
| 軽快感は二輪に劣る | 安定性重視のため俊敏さを求める人は不満も |
トリシティ125は他の125ccスクーターに比べて価格が高めであるため、コスパ重視の方には不満が残る可能性があります。さらに車重がやや重く、取り回しの軽さを期待すると後悔するかもしれません。三輪特有のフロント幅の広さも駐輪環境によっては不便さを感じるポイントです。また、走行性能は安定性重視のため、俊敏さや軽快さを求める人には合わない場合があります。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 予防策 |
|---|---|---|
| LMWリンク・ベアリング | グリス切れ・ガタの管理が重要 | 定期点検で給脂・クリアランス確認 |
| ブレーキ周り | 前二輪でパッド摩耗は使用状況に左右 | 残量点検を短いスパンで実施 |
| 駆動系（ベルト/ローラー） | 通勤距離が長いと消耗が早い | 早め交換と異音・振動の放置禁止 |
ヤマハの信頼性は高く、基本的に壊れやすいバイクではありません。ただし、フロント二輪構造という特殊な機構を持つため、サスペンションやリンク周りは定期的な点検が必須です。長期間放置やメンテ不足はトラブルの原因になりやすいので、日常点検を怠らないことが大切です。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 具体例 | 狙い |
|---|---|---|
| 大型スクリーン | ツーリングタイプ | 防風性UPで疲労低減 |
| リアボックス | 30〜47L | 通勤・買い物の積載性向上 |
| グリップヒーター/ハンドガード | 純正/社外 | 冬季の快適性向上 |
| USB電源/スマホマウント | クレードル型 | ナビ運用を安定 |
| ブレーキパッド | 制動力重視銘柄 | 重量増に合わせて初期制動を補う |
人気のカスタムは大型スクリーンやリアボックスの追加です。雨風を防ぎ快適性を上げる装備は特に支持されています。また、USB電源やスマホホルダーを取り付けて通勤仕様にする人も多いです。さらに足元マットやグリップヒーターを装着することで、四季を問わず快適に利用できます。マフラー交換などのパーツも一部社外品が登場しています。
ライバル比較
| 項目 | トリシティ125 | PCX125 | NMAX125 | アヴェニス125 |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯（新車） | やや高め | 中庸 | 中庸〜やや高め | 安め |
| 安定性 | 非常に高い（LMW） | 高い | 高い | 標準的 |
| 軽快感 | 標準的（重量感あり） | 高い | 高い | 高い |
| 燃費（実走目安） | 40km/L前後 | 45km/L前後 | 45km/L前後 | 45km/L前後 |
| 積載性 | 標準（箱追加推奨） | 良好 | 良好 | 標準的 |
| 特徴 | 雨天安心の三輪 | 上質・快適 | 動力感と質感 | 軽量・コスパ |
ライバルはホンダ PCX125、ヤマハ NMAX125、スズキ アヴェニス125などです。PCX125はデザインと快適性で高い評価を得ており、NMAX125は走りの質感に優れています。アヴェニス125はコスパが魅力ですが、安定性はトリシティに劣ります。三輪の圧倒的安定感はトリシティ125の強みであり、ライバルにはない特徴です。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| ・雨の日でも不安が少ない／段差で安定。 ・ブレーキの安心感が高い。 ・三輪の個性が目立って所有満足度が高い。 ・通勤のストレスが減ったという評価が多い。 | ・価格が高くコスパに疑問という声。 ・押し引きや駐輪で重量・前幅を感じる。 ・軽快さや俊敏さは二輪に劣る。 ・消耗品コストがややかさむ場面がある。 |
良い口コミでは「雨の日でも安定感がある」「デザインがユニークで目立つ」「街乗りで安心感が大きい」といった意見が多いです。悪い口コミでは「価格が高い」「車重が重く取り回しが面倒」「駐輪場で幅をとる」といった不満が見られます。評判を総合すると、安定性に満足する声が目立ち、価格や車重に関する評価は分かれる傾向です。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | 非常に高い | 三輪ならではの存在感と近未来感 |
| 快適性 | 高い | 防風装備と前二輪の安定で疲労が少ない |
| 走行性能 | 良好 | 市街地〜郊外で安心優先の味付け |
| 燃費 | 良好 | 実走40km/L前後で日常コストを抑えやすい |
| 積載性 | 標準的 | メットインは平均、リアボックス追加で最適化 |
| 総合 | バランス良好 | 安全性重視なら満足度が高いが価格は要検討 |
ヤマハ トリシティ125は、唯一無二の三輪構造による高い安定性が最大の魅力です。雨天や荒れた路面でも安心でき、通勤・通学に最適です。一方で価格の高さや重量感はデメリットとなり得ます。総合すると「安全性や安心感を重視する人に強くおすすめできるが、コスパや軽快さを求める人には不向き」という評価になります。
中古市場
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 流通量 | 比較的多め（状態良好個体は強気価格） |
| 価格傾向 | 新車との差が小さい場合あり、保証有は高め |
| 要チェック | LMWリンクのガタ・異音、ブレーキ摩耗、転倒歴 |
| 整備履歴 | 前周りの点検記録と駆動系交換歴の明記が安心材料 |
| 追加費用 | 納車整備＋消耗品リフレッシュを前提に総額比較 |
中古市場では比較的新しいモデルが多く、状態の良い個体が揃っています。価格は依然として高めで、新車との価格差が小さいケースもあります。中古を狙うなら、フロント周りの整備履歴や転倒歴の有無を必ず確認することが大切です。フロント二輪機構は修理費が高額になりやすいため、整備記録がしっかり残っている車両を選ぶと後悔を避けられます。
まとめ
ヤマハ トリシティ125は、三輪ならではの安定感と安心感を求める人には非常におすすめできるスクーターです。雨天時の安全性や街乗りでの安心感は大きな魅力で、評判も高いです。ただし、車重や価格、駐輪環境に不満を感じる可能性もあります。購入を検討する際は、自分が重視するポイントを明確にし、試乗で確認することが後悔を防ぐ一番の方法です。
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