ヤマハ FJR1300 AS は、20年以上にわたって支持され続けているスポーツツアラーの代表格です。
電子制御クラッチ(YCC-S)によるクラッチレスシフトや、パワフルな直列4気筒エンジン、そして快適なツーリング性能を兼ね備えています。
一方で、その重量や取り回しの難しさから「後悔した」という口コミもあり、用途を誤ると評価が分かれるモデルです。この記事ではスペック・特徴・評判を整理してまとめました。
ヤマハ FJR1300 AS のスペック
FJR1300 AS は、1,298ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載し、145PS/8,000rpm、138Nm/7,000rpmを発揮します。クラッチ操作を不要にする「YCC-S(ヤマハ電子制御クラッチシステム)」を採用し、渋滞時や長距離でも疲労軽減に貢献します。
重量は約292kgと重めですが、低重心設計により走行中の安定感は抜群。シート高は805mmで、多くのライダーが扱いやすい高さです。燃料タンクは25Lで、実燃費は17〜20km/L前後。ロングツーリングでも余裕ある航続距離を実現します。
さらに、電子制御サスペンション、クルーズコントロール、グリップヒーター、電動スクリーン、フルフェアリングによる防風性など、快適装備も充実しています。
オススメな人
- 長距離高速ツーリングを快適に楽しみたい人
- クラッチ操作が面倒に感じる人
- 安定感のある重量級バイクを好む人
- 国産の信頼性とメンテナンス性を重視する人
- スポーツ走行と快適性を両立させたい人
後悔するポイント
- 約292kgの重量は取り回しが大変
- 街乗りや短距離用途には不向き
- モデル自体が古く、新鮮味に欠けると感じる人もいる
- 装備が豪華な分、中古でも高めの価格設定
- 外観デザインが地味で「派手さがない」との声も
壊れやすさ
エンジンや駆動系は非常に信頼性が高く、壊れにくいのが大きな強みです。ただし電子制御クラッチ(YCC-S)のトラブルは稀にあり、修理費が高額になる可能性があります。重量級ゆえ立ちゴケ時のダメージは大きく、エンジンガード装着で備えると安心です。
カスタムパーツ
- 快適性:ローシート、ツーリングスクリーン、シートクッション
- 積載:トップケース、サイドパニア、タンクバッグ
- 保護:エンジンガード、スライダー、クラッシュバー
- 電装:ナビマウント、USBポート、追加ライト
ライバル比較
口コミ
良い口コミ
- 「高速道路での快適性が素晴らしい」
- 「クラッチ操作不要で渋滞も楽」
- 「国産の安心感がある」
悪い口コミ
- 「重すぎて街乗りでは不便」
- 「デザインが地味」
- 「新鮮味に欠ける」
評価
中古市場
中古相場は100〜150万円前後が多く、年式や走行距離によって大きな差があります。電子制御クラッチの動作確認、立ちゴケ歴の有無、定期整備記録の有無が重要なチェックポイントです。人気のあるロングツーリング志向のライダーからは安定した需要があり、流通量も比較的豊富です。
まとめ
ヤマハ FJR1300 AS は、クラッチ操作不要のYCC-Sを備え、快適な高速ツーリングに特化したスポーツツアラーです。信頼性の高さや維持費の安さから「買ってよかった」という口コミが多く、一方で「重くて街乗りには不向き」という声も見られます。
後悔回避策は、①街乗りよりもツーリング主体で使う、②購入前に重量感を試す、③電子制御クラッチの動作を必ず確認すること。これらを踏まえれば、FJR1300 ASは長距離ライダーにとって後悔の少ない一台となるでしょう。
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