ホンダ Rebel 500(レブル500) は、クラシックすぎないミニマルデザインと、日常で扱いやすい出力特性が魅力の中排気量クルーザーです。
低いシート高と素直なハンドリング、必要十分なトルクで「初めての中型〜大型風クルーザー」に最適と評判です。
一方で、ロングツーリングでの積載や防風、鼓動感の濃さを求めると物足りず「思っていたのと違う」と後悔する声もあります。
本記事では、Rebel 500のスペックや口コミを整理し、冷静な評価と後悔回避のコツをまとめます。
ホンダ Rebel 500 のスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | — km/L(使用環境で変動) |
| カタログ燃費 | — km/L(年式・試験法で差) |
| 排気量 | 471 cc |
| エンジン形式 | 水冷 4スト 並列2気筒 DOHC |
| 最高出力 | 約45〜47 PS / 8,500 rpm(目安) |
| 最大トルク | 約43 N・m / 6,500 rpm(目安) |
| 装備重量 | 約190〜195 kg(年式差) |
| シート高 | 約 690 mm |
| 燃料タンク容量 | 約 11〜12 L(年式差) |
| 新車価格 | 約800,000〜900,000 円(税込・参考) |
| 主要装備 | ABS / アシスト&スリッパークラッチ / LED灯火類 / USB/12V電源(年式差) |
Rebel 500は 471cc 水冷並列2気筒 を搭載し、街中の速度域でも粘りのあるトルクを発揮します。
低中回転の扱いやすさに振った味付けで、初心者でもストールしにくく、取り回しも軽快です。
シート高は低めで足つき良好。前後サスは快適寄りのセッティングで、段差のいなしは自然です。
電子制御は必要最小限で直感的。メーターや灯火類はシンプルで、維持のしやすさが評価につながります。
燃料タンクは小ぶりで、長距離では給油計画が必要な場面も。評判は「普段使いがちょうど良い」に集約されます。
オススメな人
| こんな人にオススメ |
|---|
| 低シートで足つき安心の中排気量クルーザーを探す人 |
| 街乗り〜週末ツーリングをバランス良く楽しみたい人 |
| 素直なトルク特性と扱いやすさを評価したい人 |
| カスタム前提でベース車を選びたい人 |
| 維持費は国産相応で安心感を重視する人 |
低シートで安心して足がつくクルーザーを探している人に向きます。
毎日の通勤・街乗りを快適にしつつ、週末のプチツーリングまで広くカバーしたい人にも好適です。
また、過度な電子制御よりも「素の操作感」を大切にしたい人、軽い取り回しでストレスなく乗りたい人、
さらにカスタム前提でベース車を探す人にもおすすめです。
「速さよりバランス」「鼓動より実用」を評価できるなら、後悔は起こりにくいです。
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 航続距離 | タンク小さめでロングは給油計画が必要 |
| 防風性 | スクリーン無の素の姿勢だと高速で疲れやすい |
| 鼓動感の薄さ | Vツイン的“ドコドコ感”を期待すると評価が割れる |
| 積載力 | 純正は最小限でツーリングはバッグ追加が前提 |
| サスの底付き | 柔らかめ設定で段差/二人乗りで不満が出ることも |
まず、タンク容量と防風性。ロング志向だと給油回数や風圧で疲労が増し「長距離は工夫が必要」という評判が目立ちます。
次に、クルーザーらしい“ドコドコ感”は控えめで、鼓動重視派は評価が割れやすいです。
さらに、純正の積載力は最小限。キャンプ積載や2人乗りツーリングでは、早い段階でリアキャリアやバッグ類の導入が前提になります。
最後に、サスは快適寄りで荒れた路面では底付き感を指摘する声も。後悔を避けるなら用途と期待値の擦り合わせが重要です。
壊れやすさ
| 症状 | 想定原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 始動性/電装不調 | 短距離走行・高温期での電圧低下 | 定期充電・端子清掃・良質バッテリー採用 |
| チェーン鳴き/伸び | 注油不足・張り過ぎ/緩み | 適正張力と定期注油、早期交換 |
| ブレーキ鳴き | パッド/ローターの使用環境 | 面取り・清掃、上位グレード品検討 |
| サビ/腐食 | 屋外保管・雨天後の放置 | 洗車&乾燥、防錆コート、屋内/カバー保管 |
ホンダらしい信頼性は高く、致命的な弱点は多くありません。
ただし、街乗り短距離+高温期はバッテリーの劣化を招きやすいので電圧管理は大切です。
チェーン・スプロケット・ブレーキパッドなどの消耗は走り方に依存。
洗車と防錆、定期点検(特に可動部のグリス切れ対策)を継続すれば、評価どおり長く安定して乗れます。
カスタムパーツ
| 目的 | 例 |
|---|---|
| 快適性 | ミドル/ハイスクリーン、コンフォートシート、グリップヒーター |
| 積載 | リアキャリア、サイドバッグサポート、タンクバッグ |
| 走行性能 | 強化リアショック、フロントスプリング、上位タイヤ |
| スタイル | ハンドル/ミラー交換、フェンダーカット、LEDウインカー |
| 実用電装 | ETC2.0、ドラレコ、USB/スマホマウント |
快適性:ミドル〜ハイスクリーン、コンフォートシート、グリップヒーター。
積載:リアキャリア、サイドバッグサポート、タンクバッグ。
走行:強化リアショック、フロントスプリング、ハイグリップタイヤ。
スタイル:ハンドル・ミラー・フェンダーのボバー化、LEDウインカー。
実用:ETC、ドラレコ、USB電源。
これらの導入で、ロングでの後悔ポイント(防風・積載・サス)を段階的に解消できます。
ライバル比較
| 項目\車種 | Rebel 500 | Rebel 1100 | カワサキ バルカンS | ヤマハ BOLT(中古) |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | 約80〜90万円 | 約110〜120万円 | 約90万円〜 | 中古 約55〜80万円 |
| 排気量 | 471cc | 1082cc | 649cc | 941cc |
| 出力/特性 | 約45PS・実用トルク | 約87PS・余裕 | 約61PS・軽快 | 約54PS・鼓動感 |
| 装備 | ABS中心 | DCT/モード/トラコン等 | ABS/実用装備 | ABS中心 |
| 重量 | 約190kg台 | 約223–233kg | 約229kg | 約252kg |
| 性格 | 扱いやすさ重視 | 先進×大型の余裕 | 実用スポーティ | アナログ鼓動 |
同価格帯では レブル250/1100、カワサキ バルカンS、ヤマハ BOLT(中古中心)などが候補です。
Rebel 500は「軽さ・足つき・扱いやすさ」で強みを持ち、評価は“ちょうどいい中庸”に集まります。
鼓動・迫力は大型勢に及ばない反面、日常性は高く、維持費も穏やか。自分の軸(鼓動/実用/価格/積載)を明確にすると後悔しません。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「足つきが良くて街乗りがラク」 | 「高速で風に煽られて疲れる」 |
| 「トルクが素直で初心者でも扱いやすい」 | 「鼓動感が薄くクルーザーらしさは控えめ」 |
| 「カスタムの伸びしろが大きい」 | 「タンクが小さく航続に不安」 |
良い口コミ
- 「足つきが良くて安心。街乗りで疲れにくい」
- 「トルクが素直で扱いやすい。初心者でも楽」
- 「カスタムベースとして伸びしろがある」
悪い口コミ
- 「タンクが小さく航続で不安。高速は風がきつい」
- 「鼓動感は薄味で“クルーザーらしさ”は控えめ」
- 「サスが柔らかく、積載や段差で底付きが気になる」
評価
| 項目 | 評価 | ひと言 |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | ミニマル&モダンで飽きにくい |
| 快適性 | ★★★☆☆ | 下道は快適、ロングは装備で補強 |
| 走り | ★★★☆☆〜★★★★☆ | 実用域で疲れにくい出力特性 |
| 積載 | ★★☆☆☆ | キャリア/バッグ追加で改善 |
| 維持費 | ★★★★☆ | 国産相応で安心 |
| 総合 | ★★★★☆ | “ちょうど良さ”で高評価 |
デザイン:★★★★☆(ミニマルで長く飽きにくい)
快適性 :★★★☆☆(下道は快適、ロングは工夫が必要)
走り :★★★☆☆〜★★★★☆(扱いやすく疲れにくい)
積載 :★★☆☆☆(バッグ・キャリア導入で改善)
維持費 :★★★★☆(国産相応で安心)
総合 :★★★★☆(“ちょうど良さ”を求める人に高評価)
中古市場
| 年式帯/状態 | 相場目安 | 注意点 | 狙い目 |
|---|---|---|---|
| 登録直後〜低走行 | 約75〜90万円 | 外装キズ・電装・タイヤ年式 | ノーマル+記録簿完備 |
| 数年落ち/中走行 | 約60〜75万円 | サス/ブレーキの消耗・錆 | 消耗品交換済み・屋内保管歴 |
| カスタム多数 | 価格幅大 | 適合法・配線品質・純正戻し可否 | 必要装備のみの良個体 |
台数は比較的安定。低走行・ノーマルは人気で、価格は年式・状態・色で上下します。
カスタム多数車は見た目のインパクトと裏腹に、純正戻しの可否や配線品質に注意が必要です。
購入前はタイヤ年式、サス状態、電装・バッテリー、消耗品交換履歴を要チェック。整備履歴が明瞭だと後悔しにくいです。
まとめ
Rebel 500 は、低シート高・素直なトルク・軽快な取り回しで“普段使いに最適化”されたクルーザーです。
鼓動や大排気量の迫力ではなく、「毎日ラクに乗れて週末も楽しめること」を重視する人に向きます。
後悔回避策は3つ。
- 試乗で“風圧・姿勢・サス感触”を確認する。
- ロング想定ならスクリーンと積載を初期導入。
- 鼓動重視派は上位排気量やVツイン系とも比較。
この3点を押さえれば、評判どおりの“ちょうど良さ”を実感でき、購入後の評価も安定します。




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