イタリアのピアジオが生み出した MP3 シリーズは、フロント2輪の独自機構を採用した「3輪スクーター」の先駆けです。その中でも MP3 400 hpe は、通勤から高速ツーリングまで対応できる中排気量モデルとして注目されています。
街中での安定感や長距離での安心感は高く評価されていますが、その一方で重量や価格、維持費の面で「後悔した」という声もあります。ここではスペックから口コミ、評判まで詳しくまとめました。
ピアジオ MP3 400 hpe のスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | — km/L(走行環境で変動) |
| カタログ燃費 | — km/L(年式で差あり) |
| 排気量 | 399 cc |
| エンジン形式 | 水冷 単気筒 SOHC 4バルブ |
| 最高出力 | 約35 PS / 7,000 rpm |
| 最大トルク | 約37 N・m / 5,500 rpm |
| 装備重量 | 約260 kg |
| シート高 | 約790 mm |
| 燃料タンク容量 | 約13 L |
| 新車価格 | 約1,300,000〜1,400,000 円(税込・参考) |
| 主要装備 | ABS / ASR / スタビリティ機構 / バック機構(仕様による) |
MP3 400 hpe は 399cc 水冷単気筒 SOHC 4バルブエンジンを搭載し、最大出力は約35PS/7,000rpm、最大トルクは約37N·m/5,500rpm。スクーターとしては十分なパワーで、高速道路でも安定して走行可能です。
車両重量は約260kgと大型並みで、シート高は790mm。燃料タンク容量は13Lで、長距離ツーリングにも適しています。安全装備として ABS・ASR(トラクションコントロール)・スタビリティ機構を搭載。さらにバックギアを持つモデルもあり、重量級でも扱いやすさを工夫しています。新車価格は約130〜140万円(税込)と高めです。
オススメな人
| こんな人にオススメ |
|---|
| 雨天や荒れた路面でも安定走行したい人 |
| 高速道路を含むツーリングを快適に走りたい人 |
| 3輪ならではの存在感や独自性に魅力を感じる人 |
| 安全性・快適性を価格より優先できる人 |
| 長距離通勤や旅行で安定した足を求める人 |
- 雨の日や段差でも安定した走行を求める人
- 高速道路を含むツーリングを快適にしたい人
- 3輪独自のデザインや存在感に魅力を感じる人
- 価格よりも安全性・快適性を優先できる人
- 長距離通勤や旅行で安定した足を求める人
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 新車価格が約130万円超と高額 |
| 重量 | 約260kgで取り回しが大変 |
| 車幅 | フロント2輪で広く、駐輪場や狭路に不便 |
| 維持費 | 国産車より部品・工賃が高め |
| 燃費 | 400ccクラスとして平均的で特別優秀ではない |
- 新車価格が約130万円超と非常に高額
- 車両重量260kgで取り回しが大変
- 車幅が広く、駐輪や狭い道で不便
- 国産車に比べて維持費・部品代が高い
- 燃費性能は400ccクラスとして平均的
壊れやすさ
| 症状 | 想定原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 電子制御の警告灯 | ABS/ASRのセンサー不調 | 定期清掃・診断機チェック・センサー交換 |
| ブレーキ摩耗早め | 重量260kgによる負担 | 定期交換、強化パッド採用 |
| タイヤの偏摩耗 | 3輪特有の接地荷重 | 空気圧管理・早めの交換 |
| 樹脂パーツ劣化 | 屋外保管・紫外線 | 屋根下保管・カバー使用 |
| 駆動系トラブル | ベルト/クラッチ摩耗 | 走行距離ごとに予防交換 |
- 電子制御系(ABS/ASR、センサー類)の不具合が稀に報告
- 重量があるため、タイヤやブレーキの摩耗が早め
- 鉄部のサビや樹脂パーツの劣化は保管状況で差が大きい
- 駆動系(ベルト・クラッチ)は定期交換必須
カスタムパーツ
| 目的 | 例 |
|---|---|
| 快適性 | ロングスクリーン、ゲルシート、グリップヒーター |
| 積載 | 大型トップケース、サイドケース、リアキャリア |
| 外装 | クロームパーツ、LED補助灯、リムデカール |
| 安全性 | 高性能ブレーキパッド、ドラレコ、ETC2.0 |
| 保護 | フレームスライダー、ボディカバー |
- 快適性:ツーリングスクリーン、ゲルシート
- 積載:トップケース、サイドケース、リアキャリア
- 外装:クロームパーツ、LED強化、リムステッカー
- 安全性:高性能ブレーキパッド、ドラレコ、ETC2.0
ライバル比較
| 項目\車種 | ピアジオ MP3 400 hpe | ヤマハ トリシティ300 | ホンダ フォルツァ750 | ベスパ GTS SuperTech300 |
|---|---|---|---|---|
| 排気量 | 399cc | 292cc | 745cc | 278cc |
| 出力/トルク | 約35PS/37N·m | 約28PS/29N·m | 約58PS/69N·m | 約24PS/26N·m |
| 車重 | 約260kg | 約239kg | 約235kg | 約160kg |
| 安定性 | フロント2輪+重量級で抜群 | フロント2輪 | 大型2輪として安定 | 2輪標準 |
| 装備 | ABS/ASR/バック機構 | ABS/TCS/スタンディングA | DCT/ABS/TCS | ABS/ASR/TFT |
| 価格帯 | 約130〜140万円 | 約95〜100万円 | 約140〜150万円 | 約95〜100万円 |
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「雨の日でも安定感が抜群で安心できる」 | 「価格と維持費が高すぎる」 |
| 「高速での直進性が素晴らしい」 | 「重量があり駐輪場で取り回しが大変」 |
| 「長距離ツーリングでも疲れにくい」 | 「国産に比べて部品代が高い」 |
良い口コミ
- 「雨の日でも抜群の安定感」
- 「高速での直進性が非常に高い」
- 「長距離ツーリングで疲れにくい」
悪い口コミ
- 「駐輪場での取り回しがつらい」
- 「価格と維持費が高い」
- 「重量があるので都市部では不便」
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | 未来的で独自性がある |
| 快適性 | ★★★★★ | 長距離に強く安定感抜群 |
| 走り | ★★★★☆ | パワー十分、ただし重さ影響あり |
| 積載 | ★★★★☆ | ケース追加で実用性高い |
| 維持費 | ★★★☆☆ | 部品・整備費が高め |
| 総合 | ★★★★☆ | 価格を許容できれば満足度大 |
中古市場
| 年式帯/状態 | 相場目安 | 注意点 | 狙い目 |
|---|---|---|---|
| 登録直後〜低走行 | 110〜120万円台 | 外装傷、電子装備の動作確認 | 保証付・記録簿完備車 |
| 数年落ち/中走行 | 90〜110万円 | 駆動系消耗、前輪サスペンション整備歴 | 消耗品交換済・保管状態良好 |
| 修復歴あり | 個体差大 | 前輪機構・直進性の精度 | 専門整備記録が残る個体 |
中古はまだ流通が少なめですが、価格は100〜120万円前後が中心。高年式・低走行の個体が多く、保証付きなら新車に近い感覚で購入可能です。事故歴や修復歴があると評価が大きく落ちるので、前輪周りのチェックは必須です。
まとめ
ピアジオ MP3 400 hpe は、3輪スクーターならではの 圧倒的安定感と快適性 を持つ一台です。高速道路や長距離移動では他に代えがたい安心感を提供する一方、価格や重量、維持費の高さは「後悔ポイント」になり得ます。
後悔回避策としては、実際に試乗して重量感と取り回しを確認すること、駐輪環境をチェックすること、整備できるショップを確保することが重要です。これらを満たせば、唯一無二の満足感を得られるツーリングスクーターになるでしょう。




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