ホンダ PCX160は、排気量を160ccに拡大しつつ、快適性・扱いやすさ・信頼性を高次元でまとめたスクーターです。通勤からツーリングまで守備範囲が広く、幅広いユーザー層から高い評判を得ています。
ただし、「速さはほどほど」「価格が高め」など、期待値のズレから後悔を感じる人もいます。この記事では、スペックからオススメな人、後悔ポイント、壊れやすさ、カスタム、ライバル比較、口コミ、評価、中古市場までを丁寧にまとめます。
PCX160のスペック
| 項目 | 数値・内容(参考) |
|---|---|
| 排気量/形式 | 156〜160cc級/水冷4ストSOHC単気筒(FI・VベルトCVT) |
| 最高出力/最大トルク | 実用域重視(年式・市場差あり)/滑らかな加速特性 |
| フレーム/足回り | 安定志向の車体設定/快適性重視サスペンション |
| ブレーキ/安全装備 | 前後ディスク+ABS(年式差)/コンビブレーキ採用モデルあり |
| タイヤ | 前14インチ/後13インチ系(例) |
| 装備重量 | 130kg台(目安) |
| 燃費(実測) | 35〜45km/L(通勤ペースの目安) |
| タンク容量 | 約8L(目安) |
| 主要装備 | LED灯体/デジタルメーター/アイドリングストップ/電源ソケット 等 |
PCX160は水冷4ストロークSOHC単気筒エンジン(FI+VベルトCVT)を搭載し、静粛性と滑らかな加速を両立。160cc化により余裕のあるトルク特性が得られ、ストップ&ゴーから幹線道路まで快適な走りを飼えます。
足回りは安定重視。前後ディスク+コンビブレーキ+ABS、12V電源など標準装備も充実。燃費も通勤域で良好、タンク容量も日常利用に不足しにくい設定。シートの快適性や振動低減策も高く評価され、評価面で安心できる選択肢です。
ただし車重はやや重めになりがちで、取り回し感や旋回性能で軽快系と比べるとやや“大人しさ”も感じられる場面もあります。期待値管理が重要です。
オススメな人
| タイプ | 理由(評判・評価の傾向) |
|---|---|
| 快適通勤を最優先 | 静かで振動が少なく、長時間でも疲れにくいと高評価です。 |
| 125→余裕へステップアップ | 160化の余裕で幹線道路の流れに乗りやすく、後悔が少ないです。 |
| 装備重視の実用派 | ABSや電源など日常で効く装備が充実し、口コミの評判が安定します。 |
- 快適性と扱いやすさを両立したい人
静粛かつ振動抑制が進み、長時間乗っても疲れにくい設計で評判が高いです。 - 実用性と安心性能重視派
標準装備が手厚く、信頼性も高く、購入後の安心感に繋がります。 - 125→160へのステップアップ派
取り回しがそこまでシビアでなく、パワー余裕と快適性を得られるバランス型として評価されます。
後悔するポイント
| ポイント | 回避策・チェック観点(まとめ) |
|---|---|
| キビキビ感より滑らか志向 | NMAX等と比較試乗し、走りの期待値を合わせて後悔回避。 |
| 価格・維持費が高め | 点検・部品代を含めた総額で評価し、予算に余裕を持つ。 |
| 取り回しの重さ | 自宅駐輪の動線やUターンを実車で確認して**まとめ**る。 |
- 速さより滑らかさ重視
スポーツ走行志向の人にはやや物足りなさを感じる可能性があります。 - 価格・維持費の割高感
高装備ゆえに部品交換や保守コストが高めになる傾向があります。 - 車重・取り回し感
重さを感じる場面もあり、特に低速Uターンや狭い場所での操作に注意が必要です。
壊れやすさ
| 部位 | 症状/傾向 | 対策 | 目安費用 |
|---|---|---|---|
| 駆動系(Vベルト/WR/クラッチ) | 発進もたつき・振動増 | 2〜3万kmで計画交換(純正相当推奨) | 1.5〜3万円 |
| サスペンション | へたり・底付き感 | OHまたはリプレイスで快適性を維持 | 1.5〜3万円+ |
| ブレーキ | 摩耗・鳴き | 清掃・面取り・早期交換 | 8千〜2万円 |
| 電装/バッテリー | 短距離通勤で劣化早め | 電圧点検・充電習慣・端子防錆 | 5千〜1.5万円 |
PCX160は耐久性自体は高めですが、以下が交換目安になる消耗ポイントです:
- 駆動系(Vベルト・WR・クラッチ):2〜3万kmでの交換推奨。
- サスペンション:長距離・多使用車ではへたりが出やすい。
- ブレーキ:摩耗、キャリパー固着など一般的な注意点。
- 電装系:バッテリー劣化・レギュレータ不良。
これらを前倒しでメンテすれば、評価どおりの安定性が維持できます。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 内容 | 効果/狙い |
|---|---|---|
| 快適 | ロングスクリーン/グリップヒーター/ゲルシート | 通年の疲労軽減で満足度と評価が上がります。 |
| 積載 | トップケース/強化リアキャリア/インナーポケット | “積載不足の後悔”を解消しやすいです。 |
| 足回り | ウェット性能高いタイヤ/高性能ブレーキパッド | 安全マージンが上がり、口コミの評判も良好です。 |
| 電装・利便 | USB電源/スマホホルダー | 日常の使い勝手をまとめて底上げします。 |
- 快適化:大きめスクリーン、グリップヒーター、シート表皮替え。
- 積載化:トップケース+リアキャリア、フロントバスケット。
- 足回り:高性能タイヤ、強化ショック、ブレーキパッド。
- 外観カスタム:アンダーパネル、デカール、LED補助灯。
まずは快適・安全性強化がコスパ良好で評価の底上げに直結します。
ライバル比較
| 項目\車種 | PCX160(Honda) | NMAX155(Yamaha) | X FORCE155(Yamaha) | バーグマン125EX(Suzuki) |
|---|---|---|---|---|
| 快適性 | ★★★★★(強み) | ★★★★☆ | ★★★★☆(引き締め) | ★★★☆☆ |
| 走行フィーリング | ★★★★☆(滑らか) | ★★★★☆(スポーティ) | ★★★★★(軽快) | ★★★☆☆(実用) |
| 積載/実用 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 価格/維持費 | ★★★☆☆(高め) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★(安価) |
| 総評 | 快適×実用の総合王道 | 走り重視の完成度 | 軽快スポーティ通勤 | 実用コスパ特化 |
- ヤマハ NMAX155:スポーツ性・軽快感優位。PCXは快適性と装備面で優勢。
- スズキ バーグマンストリート125EX:デザインと所有感で比較対象。走りと快適性ではPCXに軍配。
- ホンダ PCX125:装備・快適性で明確な進化。価格差をどう捉えるかが判断差になります。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 静かで振動が少なく快適。 シートが良く長距離でも疲れにくい。 装備が充実して使いやすい。 日常域の加速が滑らかで安心。 | 車重を感じる場面がある。 走りのキレはNMAXのほうが好み。 部品・整備費が高めに感じた。 価格が上がって手が出しにくい。 |
良い口コミ
- 静かで振動が少ない。
- 座り心地が良く長距離でも疲れにくい。
- 装備が充実していて使いやすい。
悪い口コミ
- 重さを感じる場面がある。
- 走り重視の期待には届かない。
- 部品交換コストが高いと感じることがある。
評価
| 項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 快適性 | ★★★★★ | 静粛・振動抑制・シートで高評価です。 |
| 走行フィーリング | ★★★★☆ | 滑らかで扱いやすいという評判です。 |
| 積載・実用性 | ★★★★☆ | 日常用途で不足しにくく後悔が少ないです。 |
| 維持費コスパ | ★★★☆☆ | 費用は高めでも満足は高い傾向です。 |
| 総合満足度 | ★★★★☆ | 快適×実用の王道として高評価に**まとめ**られます。 |
- 快適性:★★★★★
- 実用性・装備:★★★★☆
- 加速・走行性能:★★★★☆
- 取り回し・軽快感:★★★☆☆
- 総合コスパ:★★★★☆
快適と実用を重んじる人には非常に高評価。ただし期待値を“スポーツ側”に振りすぎると後悔する傾向があります。
中古市場
| 状態/年式 | 走行距離目安 | 相場目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 整備記録あり・外装良好 | 〜1.5万km | 32〜48万円(装備・年式差) | 駆動更新・タイヤ/ブレーキ残量・アイドリング安定 | 総額で割高でも満足度が高く後悔しにくい |
| 現状販売・要整備 | 不明〜多走行 | 26〜36万円 | 発進振動・直進性・電装の健全性を試乗確認 | 初期整備費が上振れしやすく“後悔パターン”に注意 |
比較的流通量は多め。走行少なめ、整備履歴あり、消耗品交換済みの個体が狙い目です。試乗時はアイドリングの安定性、加減速フィーリング、ブレーキのタッチ、足回りの剛性感などをチェックすると後悔しにくい選び方になります。
まとめ
PCX160は、“快適性と実用性”を求めるスクーターユーザーにとって非常にバランスの良い選択肢です。派手さより安心感と使いやすさを重視するなら、高い満足感と評価が期待できます。
しかし、速さや激しい走行性能を最優先する人にとってはギャップが生じる可能性も。後悔を回避するためには、①用途を快適通勤に限定②装備・維持費込みで比較評価③試乗で“感触”を確かめる――この3点を押さえることが大切です。





コメント