400ccクラスは、日本独自の中型バイクカテゴリーであり、多くのライダーにとって「最初のステップアップ」となる排気量帯です。
普通自動二輪免許で乗れる最大クラスでありながら、維持費が比較的抑えられ、ツーリングから街乗りまで幅広い用途で活躍します。
特に注目されるのが「最高速度」。
現行の400ccは、従来のイメージを覆すほどの高速性能を持つモデルも登場しており、かつてのリッターバイクに迫るトップスピードを誇るマシンも存在します。
この記事では、2025年現在、日本国内で新車購入可能な400ccバイク(正規販売+並行輸入車含む)を対象に、レビューやテスト走行で確認された実測最高速を基準にランキングを作成しました。
現行400ccバイク 最高速ランキングTOP10
| 順位 | モデル名 | メーカー | 実測最高速 | 最高出力 | エンジン形式 | 新車価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Ninja ZX-4RR | カワサキ | 約245km/h | 77〜80PS | 水冷4スト直列4気筒 | 約121万円 |
| 2位 | Ninja ZX-4R | カワサキ | 約200km/h | 77PS | 水冷4スト直列4気筒 | 約118万円 |
| 3位 | Z400 | カワサキ | 約190km/h | 48PS | 水冷4スト直列2気筒 | 約75万円 |
| 4位 | CB400SF(最終型) | ホンダ | 約190km/h | 56PS | 水冷4スト直列4気筒 | 新車終了(中古のみ) |
| 5位 | Ninja 400 | カワサキ | 約186km/h | 48PS | 水冷4スト直列2気筒 | 約79万円 |
| 6位 | YZF-R3 | ヤマハ | 約180km/h | 42PS | 水冷4スト直列2気筒 | 並行輸入 |
| 7位 | KTM RC390 | KTM | 約175km/h | 45PS | 水冷4スト単気筒 | 並行輸入 |
| 8位 | CBR400R | ホンダ | 約166〜170km/h | 46PS | 水冷4スト直列2気筒 | 約90万円 |
| 9位 | KTM 390 Duke | KTM | 約160〜170km/h | 45PS | 水冷4スト単気筒 | 並行輸入 |
| 10位 | GSR400 | スズキ | 約160km/h | 61PS | 水冷4スト直列4気筒 | 生産終了(中古のみ) |
各モデル詳細解説
1位:カワサキ Ninja ZX-4RR

| バイク名 | カワサキ Ninja ZX-4RR |
|---|---|
| メーカー | カワサキ |
| 新車販売価格 | 約121万円 |
| 中古平均価格 | 約110〜125万円 |
| 平均燃費 | 20.4km/L(WMTC) |
| タンク容量 | 15L |
| 実測最高速 | 約245km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列4気筒 |
| 最高出力 | 77PS(ラムエア時80PS) |
400ccクラスの常識を覆したのが「Ninja ZX-4RR」です。並列4気筒エンジンから77〜80PSを発揮し、実測で約245km/hに到達。これは一昔前の600ccスーパースポーツに匹敵する数値で、まさに「最速の400cc」。高回転域は16,000回転まで伸び、サウンドも圧倒的な快感を味わえます。倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパー、クイックシフターなど最新装備も充実し、サーキット走行でもその速さを発揮。価格は約121万円と高額ですが、速さを求めるライダーにとって唯一無二の存在です。
2位:カワサキ Ninja ZX-4R

| バイク名 | カワサキ Ninja ZX-4R |
|---|---|
| メーカー | カワサキ |
| 新車販売価格 | 約118万円 |
| 中古平均価格 | 約105〜115万円 |
| 平均燃費 | 20.4km/L(WMTC) |
| タンク容量 | 15L |
| 実測最高速 | 約200km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列4気筒 |
| 最高出力 | 77PS |
ZX-4RRの兄弟モデル「ZX-4R」も同じエンジンを搭載し、実測で200km/h前後をマーク。装備はシンプルですが、直列4気筒ならではの滑らかな吹け上がりと高速域の余裕は健在です。ラムエア加圧によりピークパワーは77PSを発揮し、高速道路での追い越しやサーキット走行でも不満のない性能。ZX-4RRよりやや抑えられた価格(約118万円)も魅力で、4気筒の官能と速さを体験したいライダーにおすすめです。
3位:カワサキ Z400

| バイク名 | カワサキ Z400 |
|---|---|
| メーカー | カワサキ |
| 新車販売価格 | 約75万円 |
| 中古平均価格 | 約60〜70万円 |
| 平均燃費 | 26.0km/L(定地) |
| タンク容量 | 14L |
| 実測最高速 | 約190km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列2気筒 |
| 最高出力 | 48PS |
「Z400」は、Ninja 400のネイキッド版で、実測最高速は約190km/h。並列2気筒ながらリッターバイク並みの存在感を持ち、軽量な車体と組み合わせることで鋭い加速を実現します。空力的に不利なネイキッドながら、この速度域まで到達できるのはエンジンのポテンシャルの高さの証。街乗りやワインディングでは扱いやすく、ツーリングでも十分に余裕を持って走れる万能モデルです。
4位:ホンダ CB400SF(最終型)

| バイク名 | ホンダ CB400 Super Four(最終型) |
|---|---|
| メーカー | ホンダ |
| 新車販売価格 | 生産終了(中古のみ) |
| 中古平均価格 | 約100〜150万円 |
| 平均燃費 | 約20km/L |
| タンク容量 | 18L |
| 実測最高速 | 約190km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列4気筒 |
| 最高出力 | 56PS |
ホンダの伝統的な直列4気筒ネイキッド「CB400SF」。VTEC機構を備えたエンジンは56PSを発揮し、実測最高速は190km/h前後。400ccで直4という唯一無二の存在で、滑らかで力強い加速と高回転域の伸びを両立しています。すでに生産終了となり新車購入はできませんが、中古市場では高い人気を誇り、状態の良い車両はプレミア価格で取引されています。
5位:カワサキ Ninja 400

| バイク名 | カワサキ Ninja 400 |
|---|---|
| メーカー | カワサキ |
| 新車販売価格 | 約79万円 |
| 中古平均価格 | 約60〜70万円 |
| 平均燃費 | 25.1km/L(WMTC) |
| タンク容量 | 14L |
| 実測最高速 | 約186km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列2気筒 |
| 最高出力 | 48PS |
フルカウルをまとった「Ninja 400」は、Z400と同じエンジンを搭載しながら空力性能の向上により実測186km/hを記録。低中速域での扱いやすさと、高速巡航での安定感が特徴。街乗りからツーリング、高速道路走行まで万能にこなせるバランスの良い一台です。
6位:ヤマハ YZF-R3

| バイク名 | ヤマハ YZF-R3 |
|---|---|
| メーカー | ヤマハ |
| 新車販売価格 | 並行輸入:約70万円前後 |
| 中古平均価格 | 約50〜65万円 |
| 平均燃費 | 27km/L(推定) |
| タンク容量 | 14L |
| 実測最高速 | 約180km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列2気筒 |
| 最高出力 | 42PS |
ヤマハのフルカウルスポーツ「YZF-R3」は、排気量321ccながら実測180km/hに到達。高回転域の伸びやすさと軽量な車体のおかげで、サーキットでも十分楽しめる性能を持ちます。国内正規販売はないものの並行輸入で購入可能。コストパフォーマンスの高さから若いライダーにも人気です。
7位:KTM RC390

| バイク名 | KTM RC390 |
|---|---|
| メーカー | KTM |
| 新車販売価格 | 並行輸入:約80万円前後 |
| 中古平均価格 | 約60〜75万円 |
| 平均燃費 | 約25km/L |
| タンク容量 | 13.7L |
| 実測最高速 | 約175km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト単気筒 |
| 最高出力 | 45PS |
KTM「RC390」は単気筒スポーツの代名詞。373ccの単気筒エンジンから45PSを発揮し、実測175km/hに到達。軽量かつシャープなハンドリングでワインディングやサーキット走行に強い個性を発揮します。高速域では直列2気筒や4気筒に及ばないものの、「シングルでここまで速い」という点で唯一無二の存在です。
8位:ホンダ CBR400R

| バイク名 | ホンダ CBR400R |
|---|---|
| メーカー | ホンダ |
| 新車販売価格 | 約90万円 |
| 中古平均価格 | 約70〜85万円 |
| 平均燃費 | 27km/L(WMTC) |
| タンク容量 | 17L |
| 実測最高速 | 約166〜170km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列2気筒 |
| 最高出力 | 46PS |
「CBR400R」は実測で166〜170km/hを記録。最高出力46PSの並列2気筒は、街乗りでのトルク感と扱いやすさを重視した設定で、スポーツツアラー的なキャラクターが特徴。高速道路での巡航性能は十分で、安定感のある走りを実現しています。
9位:KTM 390 Duke

| バイク名 | KTM 390 Duke |
|---|---|
| メーカー | KTM |
| 新車販売価格 | 並行輸入:約75万円前後 |
| 中古平均価格 | 約55〜70万円 |
| 平均燃費 | 30km/L(WMTC) |
| タンク容量 | 13.4L |
| 実測最高速 | 約160〜170km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト単気筒 |
| 最高出力 | 45PS |
ネイキッドモデルの「390 Duke」は、RC390と同じ単気筒エンジンを搭載。実測最高速は160〜170km/hで、加速の鋭さと軽快なハンドリングが魅力。街乗りでの快適さと峠道でのスポーティさを両立しており、単気筒の楽しさを味わえるバイクです。
10位:スズキ GSR400

| バイク名 | スズキ GSR400 |
|---|---|
| メーカー | スズキ |
| 新車販売価格 | 生産終了(中古・並行輸入) |
| 中古平均価格 | 約50〜80万円 |
| 平均燃費 | 約20km/L |
| タンク容量 | 15L |
| 実測最高速 | 約160km/h |
| エンジン形式 | 水冷4スト直列4気筒 |
| 最高出力 | 61PS |
スズキ「GSR400」は生産終了していますが、並行輸入や中古で国内入手可能。実測最高速は160km/h超で、直列4気筒61PSのエンジンを搭載。直4らしい滑らかさと高回転の伸びを味わえる貴重な存在です。中古市場での人気も根強く、400cc直4を探すライダーにとっては今なお魅力的な選択肢です。
まとめ
現行400ccクラスの最高速ランキングを振り返ると、
- 圧倒的最速はカワサキZX-4RR(実測245km/h)
- ZX-4Rも200km/h級のポテンシャル
- 2気筒勢は160〜190km/hが主流
- 単気筒モデル(RC390/390DUKE)でも170km/h前後に到達
という結果になりました。
400ccは「免許を取って最初に乗るスポーツバイク」として人気が高いですが、実際には高速性能も非常に高く、ツーリングやサーキットまで幅広く楽しめるカテゴリーです。













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