ヤマハ YB125SPは、クラシックなデザインとシンプルな構造で「通勤・街乗りに最高」と評判の125ccネイキッドバイクです。燃費性能に優れ、維持費も安く、バイク初心者からベテランのセカンドバイクまで幅広く支持されています。しかし一方で、加速力や高速道路での安定性に不満を感じる人も少なくありません。
この記事ではYB125SPのメリット・デメリットを徹底解説し、どんな人に向いているのか、どんな人が後悔しやすいのかを詳しくご紹介します。
【この記事でわかること】
- YB125SPの評価と特徴
- どんな人におすすめか
- 後悔する人の傾向
- 壊れやすいポイントと対策
- おすすめカスタムとライバル車比較
このバイクの評価
| 項目 | 評価（5段階） |
|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 燃費 | ★★★★★ |
| 走行性能 | ★★★☆☆ |
| 快適性 | ★★★☆☆ |
| コスパ | ★★★★★ |
YB125SPは、クラシックな丸目ライトとシンプルなデザインが特徴で、通勤・街乗りにピッタリの一台です。燃費は40〜45km/Lと非常に優秀で、ガソリン代を気にせず走れる点は大きな魅力。走行性能は街乗りでは十分ですが、125ccクラスなので加速や最高速は控えめ。シートの厚みも少なく、長距離では快適性に欠ける部分もあります。とはいえ新車価格・維持費の安さを考えると、コスパ最強クラスの125ccです。
このバイクがオススメな人
- 通勤・通学用にコスパ重視で乗りたい人
YB125SPは燃費が良く、維持費も安いため、毎日の移動手段として非常に優秀です。リッター40km以上走る燃費性能はガソリン代の節約につながり、車検が不要な125ccクラスなので維持費も抑えられます。通勤・通学で毎日乗る人にとって「安い・壊れにくい・扱いやすい」の三拍子が揃った一台です。 - クラシックデザインが好きな人
丸目ライトやシンプルなタンク形状など、どこか懐かしい雰囲気を持つYB125SPは、クラシックバイクの雰囲気を求める人にぴったり。カスタムしてさらにレトロ感を強めることもできるため、外観にこだわりたい人におすすめです。 - 初めてのバイクとして選びたい人
クラッチ操作やシフトチェンジの基本を学ぶのに適したシンプルな構造のため、初めてのバイクとしても人気です。小柄で軽量なので取り回しもしやすく、立ちゴケしても被害が少ない点も初心者向けのポイント。 - セカンドバイクを探している人
大型バイクを持っている人のサブとしても最適です。街乗りやちょっとした買い物の際、大型バイクでは持て余す場面でもYB125SPなら気軽に乗れます。維持費の安さと燃費性能により、普段使いの相棒として役立ちます。 - DIYカスタムを楽しみたい人
YB125SPはシンプルな構造でパーツも豊富に出回っているため、マフラーやハンドル、シートなどを自分で交換して楽しむのに最適です。初心者でもカスタムに挑戦しやすく、コツコツ手を加えて愛着を深めたい人に向いています。
このバイクで後悔する人
- 高速道路を多用する人
YB125SPは高速道路を走れない125ccクラスのため、遠出やツーリングをメインに考えている人には不向きです。原付二種ならではの制限を理解していないと、購入後に「思ったより行動範囲が狭い」と後悔する可能性があります。 - パワフルな加速を求める人
125cc単気筒エンジンは街中では十分ですが、高回転まで引っ張っても加速力は控えめです。スポーツ走行やスリルを楽しみたい人には物足りず、パワー不足で後悔するケースがあります。 - 長距離ツーリングを想定している人
シートのクッション性や足回りの作りはシンプルで、長距離ではお尻や腰に疲れが出やすいです。高速道路に乗れない点もあり、ツーリング中心の使い方では快適性に欠けて後悔するでしょう。 - 積載性を重視する人
キャリアやトップケースを付ければ解決できますが、ノーマル状態では積載力はほとんどありません。キャンプや長旅を考える人には不便さを感じる可能性が高いです。 - 最新装備にこだわる人
YB125SPはシンプルさが魅力ですが、ABSや液晶メーター、先進的な安全装備は搭載されていません。便利装備を求める人には「時代遅れ」に感じる部分もあり、購入後に後悔する人もいます。
このバイクの壊れやすいポイント
| 壊れやすい箇所 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 電装系（バッテリー・ライト） | 長期間乗らないとバッテリー上がりやすい／ライトの球切れが比較的早い |
| チェーン周り | 錆びやすく、メンテを怠ると伸びや異音が出やすい |
| マフラー | 純正は錆びやすく、特に雨の日や湿気の多い地域では腐食が進みやすい |
YB125SPはシンプルで壊れにくいと言われますが、弱点もあります。特にバッテリーやライトなどの電装系は消耗しやすく、毎日乗らない人はバッテリー上がりに注意が必要です。また、チェーンは防錆処理が甘いため、雨天走行が多いと劣化が早まります。さらに純正マフラーは錆びやすく、放置すると穴が開いて排気漏れを起こすケースも。定期的なメンテナンスと社外パーツの導入で耐久性を高めるのが後悔しないコツです。
カスタムパーツの豊富さ
| カスタムパーツ | 効果 |
|---|---|
| マフラー | 音質改善・軽量化・見た目のカスタム性アップ |
| ハンドル | ポジション調整・操作性の向上 |
| シート | 快適性アップ・クラシック感の強調 |
| リアキャリア／トップケース | 積載性アップ・通勤や買い物で便利 |
| ウインカー／テールランプ | LED化で省電力化・デザイン刷新 |
YB125SPはシンプルな構造ゆえに、カスタムパーツが非常に豊富に揃っています。定番はマフラー交換で、クラシカルなルックスを維持しつつも迫力あるサウンドを楽しめます。ハンドルやシートを変えるだけでライディングポジションや見た目を大きく変えられるのも魅力。さらに、積載力を強化できるリアキャリアやトップケースは、通勤・買い物など実用性を重視する人には必須級です。外装のライト類をLED化すれば、省電力化と現代的な雰囲気を両立可能。安価で入手しやすい社外パーツも多いため、初心者でも手軽にカスタムを楽しめます。
おすすめカスタム3選
- マフラー交換（マスト）
YB125SPの定番カスタムといえばマフラー交換。純正マフラーは錆びやすく音も控えめなので、社外品に交換することで耐久性の向上・軽量化・重低音サウンドの獲得が可能です。街中でもクラシカルな存在感を放ち、乗る楽しさが格段にアップします。 - リアキャリア＋トップケース
積載力が少ないYB125SPには、キャリアとトップケースが強い味方。通勤時の荷物や買い物袋もラクラク収納でき、利便性が大幅に向上します。キャンプやちょっとしたツーリングにも対応できるため、日常使いから趣味まで活躍の場が広がります。 - シートカスタム
ノーマルシートは長距離ではやや硬めで疲れやすいため、厚みのあるシートやタックロール風のカスタムシートに変更するのがおすすめ。快適性だけでなく、クラシック感を高めてバイク全体の雰囲気を一段とおしゃれに仕上げられます。
ライバルバイクとの比較
| 項目 | ヤマハ YB125SP | ホンダ CB125F | スズキ GN125 | ホンダ GROM |
|---|---|---|---|---|
| デザイン | クラシック・シンプル | モダン・実用的 | クラシックレトロ | ストリートスポーツ |
| 燃費 | 40〜45km/L | 45〜50km/L | 35〜40km/L | 50km/L前後 |
| 走行性能 | 街乗り向け | 安定感あり | 低速トルク重視 | 加速力・スポーツ性能高め |
| 快適性 | 普通・長距離はやや不向き | シートが厚めで快適 | やや硬め | サス性能が高め |
| カスタムパーツ | 豊富 | 少ない | 少ない | 非常に豊富 |
| 価格帯 | 20〜25万円前後（中古中心） | 25〜30万円前後 | 20万円前後 | 35〜40万円前後 |
ライバル車として比較されやすいのがホンダCB125F、スズキGN125、ホンダGROMです。CB125Fは実用性に優れ、燃費や快適性のバランスが良いですが、カスタム性は低め。GN125は同じくクラシカル路線で、トコトコ走る楽しさに重点が置かれています。GROMはスポーツ寄りで加速やカスタムの幅が広く、若年層を中心に人気です。その中でYB125SPは「クラシックデザイン×維持費の安さ×カスタム自由度」の三拍子が強み。価格面でも中古市場で安く手に入るため、気軽に楽しめる一台として根強い支持を集めています。
みんなの口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 燃費が本当に良くてガソリン代を気にせず乗れる | 高速道路に乗れないのが不便 |
| クラシックなデザインが気に入っていて街中でも映える | パワー不足で坂道や追い越し時にストレスを感じる |
| 軽くて取り回しやすいので通勤に最高 | 純正マフラーがすぐ錆びる |
| カスタムパーツが豊富で自分好みに仕上げやすい | 長距離ツーリングだとシートが硬くて疲れる |
| 維持費が安く、初めてのバイクにもぴったり | 最新の安全装備が付いていないのが残念 |
口コミを見ると「燃費・維持費・デザイン」に満足している声が圧倒的に多く、日常の足としては非常に評価が高いです。一方で、高速道路に乗れない・パワー不足・快適性の物足りなさなど、125ccゆえの制約に不満を持つ人もいます。用途を間違えなければ「最高のコスパバイク」と言えるでしょう。
中古市場の動向
| 状態 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 良好・低走行 | 20〜25万円 | 通勤用や初心者が狙いやすい／人気で流通も安定 |
| 並走行・カスタムあり | 15〜20万円 | マフラー・キャリアなど定番カスタム済みの個体が多い |
| 走行距離多め・やや古い | 10〜15万円 | 外観や消耗品に注意が必要だが格安で入手可能 |
中古市場では、YB125SPは比較的安定した流通があります。状態の良い低走行車は20万円台前半で出回っており、初心者の最初の1台や通勤用として人気です。一方で、15〜20万円帯ではマフラーやキャリアなど定番カスタム済みの車両も多く、購入後すぐに実用できる個体も多いです。10万円台前半の格安車両は走行距離が多く、錆や消耗品の交換が前提になる場合があるため注意が必要。総じて「低価格・高燃費」というコスパの良さから、中古でも価値が高いバイクといえます。
まとめ：このバイクが合う人・後悔しない選び方
ヤマハ YB125SPは、クラシックデザイン・低燃費・維持費の安さで「通勤・街乗りに最強」と評価される125ccバイクです。初心者の入門車やセカンドバイクとして高い人気があり、カスタムの自由度も魅力の一つ。一方で、高速道路が使えない・パワー不足・長距離には不向きといった弱点も存在します。
後悔しないためには「用途を通勤・街乗りに絞る」ことが重要です。実用向けのバイクとして割り切れば、維持費を最小限に抑えつつ、長く愛用できる一台となるでしょう。クラシックな見た目を楽しみながら、気軽にバイクライフをスタートしたい人には最適の相棒です。
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