アイルランドってどんな国?緑と伝説に包まれた雑学15選

健康雑学紹介

アイルランドは「エメラルドの島」と称されるほど自然が豊かで、古代ケルト文化の伝承や伝統音楽が今も息づく国。そんなアイルランドには、誰かに話したくなるような驚きや発見に満ちた雑学がたくさんあります。この記事では、アイルランドの知られざる15の魅力を丁寧に紹介します。

この記事でわかること
ハロウィンの起源がアイルランドにある理由
世界最古のウイスキー蒸留所の存在
「エメラルドの島」と呼ばれる自然の秘密
妖精が信じられている理由と実例
ギネスビールとダブリンの密接な関係
アイルランドの言語、法律、名字、スポーツなどの文化的特徴
セント・パトリックス・デーの本当の意味

1. ハロウィン発祥の地はアイルランドだった

現代のハロウィンはアメリカ発祥と思われがちですが、そのルーツはアイルランドの古代ケルトの風習「サウィン祭」にあります。この祭りは10月31日、ケルト暦の「年の終わり」に行われ、死者の魂が現世に戻ると信じられていました。人々は悪霊から身を守るために仮装や火の儀式を行い、霊を慰めたとされています。

現在のハロウィンに受け継がれたのは、この“死者とつながる夜”という考え方。仮装やお菓子のやり取りも、この文化の名残です。

おまけ雑学

アイルランドでは「バームブラック」というドライフルーツ入りのパンを食べ、中に入っている小物で運勢を占います。

2. 世界一古いウイスキー蒸留所がある

アイルランド北部に位置する「ブッシュミルズ蒸留所」は、1608年に公式な蒸留許可を受けた世界最古のウイスキー蒸留所です。伝統的な製法と職人技を守りながら、アイリッシュウイスキー特有のスムーズな味わいを今も世界に提供し続けています。

ウイスキーはアイルランド文化の象徴でもあり、蒸留所見学やテイスティングツアーは観光の目玉です。

おまけ雑学

「Whiskey」と綴るのはアイルランド式。スコットランドでは「Whisky」と“e”を省いて表記します。

3. 緑に覆われた“エメラルドの島”

アイルランドは「エメラルドの島」と呼ばれるほど、国土のほとんどが緑に覆われています。温暖で湿潤な気候が一年を通じて草木を育て、牧草地や丘陵が広がる風景は訪れる人の心を癒します。

この豊かな自然は、農業や畜産業にも適しており、高品質な乳製品や牛肉を生み出しています。

おまけ雑学

この美称は18世紀の詩人ウィリアム・ドレナンが詩の中で用いたのが始まりと言われています。

4. ギネスビールとダブリンの深い関係

アイルランドといえばギネスビール。1759年に創業されたダブリンの「セント・ジェームズ・ゲート醸造所」は、世界的なビールブランドの発祥地です。クリーミーな泡とコクのある味わいで、国内外で愛飲されています。

ダブリンには「ギネス・ストアハウス」という巨大なビジターセンターもあり、ビールの歴史や製法を体験できます。

おまけ雑学

創業者アーサー・ギネスは、なんと醸造所の土地を9000年間のリース契約で借りたという伝説が残っています。

5. 妖精が今も暮らす島

アイルランドでは今でも「レプラコーン」などの妖精の存在が語り継がれています。妖精の住処とされる場所を避けて道路建設の計画が変更されるなど、現代社会にも影響を与えるほどです。

妖精信仰は単なる迷信ではなく、自然や霊的存在への敬意として、文化的に根付いています。

おまけ雑学

レプラコーンは金貨を隠し持つ靴職人とされ、捕まえれば3つの願いが叶うという話もあります。

6. 離婚が合法化されたのは1995年

アイルランドでは1995年まで離婚が法律で認められていませんでした。これはカトリック教会の影響が強く、結婚は神聖で絶対的なものとされていたためです。

しかし国民投票で僅差ながら合法化され、現代ではより個人の幸福が尊重される社会へと変わりつつあります。

おまけ雑学

アイルランドでは2015年に同性婚も合法化。宗教保守的な国からリベラルへと大きく舵を切っています。

7. アイルランド語も公用語

英語が主要な言語である一方、アイルランドでは「アイルランド語(ゲール語)」も公用語として定められています。看板や書類は両言語併記が基本であり、特に西部のゲールタハト地域では今も日常的に話されています。

言語の保存と復興が国策として進められています。

おまけ雑学

アイルランド語で「アイルランド」は「Éire(エイラ)」。ユーロ硬貨にもこの表記が使われています。

8. 学費が無料の大学もある

アイルランドではEU圏の学生に対して大学の授業料を免除する制度を導入しており、教育を受ける機会が広く開かれています。また、教育の質も高く、ヨーロッパの留学先として人気が高い国です。

おまけ雑学

アイルランドのトリニティ・カレッジは、ハリー・ポッターの撮影にも使われた美しい図書館があります。

9. 作家と詩人の宝庫

ジェイムズ・ジョイスやW.B.イェイツ、サミュエル・ベケットなど、アイルランドは数多くの文豪を輩出しています。文学はアイルランド人の誇りであり、街中にも彼らの銅像や記念碑が数多く見られます。

おまけ雑学

ダブリンはユネスコの「文学都市(City of Literature)」にも登録されています。

10. セント・パトリックス・デーの本場

3月17日は「セント・パトリックス・デー」。アイルランドの守護聖人パトリックを称える祝日で、緑の服を着たり、街全体がフェスのように盛り上がります。

おまけ雑学

ニューヨークなど海外の都市でも盛大に祝われる国際的なイベントとなっています。

11. 音楽とダンスが日常にある

アイルランドの伝統音楽や「リバーダンス」に代表されるステップダンスは、国内のパブやイベントで今も親しまれています。

おまけ雑学

楽器はティン・ホイッスル、バウロン(打楽器)、フィドルなどが定番です。

12. ゲーリックスポーツが大人気

「ゲーリックフットボール」「ハーリング」はアイルランド独自のスポーツで、サッカー以上の人気を誇ります。選手は基本的にアマチュアで、純粋に競技を楽しむ姿勢が評価されています。

おまけ雑学

アイルランド最大のスタジアム「クローク・パーク」は8万人収容の国民的スポーツ聖地です。

13. 首都ダブリンは若者の街

ダブリンは学生や若者が多く集まる都市で、IT企業の欧州拠点も集中しています。活気と多様性にあふれた都市でありながら、歴史的建造物も残る不思議なバランスが魅力です。

おまけ雑学

ダブリンには「DOX(ドックス)」と呼ばれる倉庫街の再開発エリアがあり、スタートアップが集まる場になっています。

14. 名字に「O’」や「Mc」が多い理由

アイルランドの姓には「O’」「Mc」「Mac」がつくものが多く、これはそれぞれ「〜の孫」「〜の息子」という意味を持ちます。家系や出自を表す名残であり、アイデンティティの一部です。

おまけ雑学

「O’Brien」「McCarthy」などがその代表例です。

15. 国旗の色に込められた意味

アイルランドの国旗は緑・白・オレンジの3色で構成されています。緑はカトリック、オレンジはプロテスタント、白は両者の平和的共存を表しています。宗教対立の歴史を乗り越える願いが込められた旗なのです。

おまけ雑学

この配色は1848年の独立運動の時代に考案されました。

タイトルとURLをコピーしました