これまでミラーレスも一眼も何台も使ってきましたが、久しぶりに「所有欲」と「撮る楽しさ」を同時に満たしてくれるカメラに出会いました。それがこの Nikon Z fc です。
正直、性能だけで見れば他にも選択肢はありましたが、Z fcには”写真機としての“ワクワク感”が詰まっていたんです。
「レトロな見た目だけでしょ?」と思っていた私も、使い込むうちにその魅力にハマっていきました。
今回は、そんなカメラ好きの目線で、Z fcを実際に購入・使用したレビューをお届けします。
初心者でも楽しめるカメラなのか? 実用性はあるのか?――そのあたりも正直にお伝えします。
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選んだ理由・購入のきっかけ
Nikon FM2を彷彿とさせるレトロ&クラシックデザイン 操作感が楽しい物理ダイヤル(シャッター/ISO/露光補正) 顔/瞳AF+動物AF対応のハイブリッドAF バリアングル液晶・EVF搭載で自撮り・構図確認OK 旅行カメラとして「おしゃれで気軽」に持ち歩ける一台
スタイルと性能の両立を求めていた僕にとって、Z fcはその理想を体現してくれる存在だと感じました。
実際に使って感じたメリット

持っていて楽しい・気分が上がるデザイン
Z fcを首から下げているだけで「絵になるカメラ」であり、周りからも褒められることが多かったです。色展開も多彩で、自分らしい外観で撮影体験を楽しめます(TechRadarでも「retro‑chicなベストルックミラーレス」と高評価) 。
操作ダイヤルが楽しく、使いやすい
シャッタースピードやISO、露光補正をダイヤルで操作できるのは非常に直感的で、撮りたい画をイメージしたまま、すぐに操作できました。カメラの感触自体が「まるでアナログ機を使っている感覚」で楽しいです 。
AF性能がしっかりしている(顔・瞳・動物対応)
209ポイントAFや瞳/顔・動物AFにも対応し、動く被写体の撮影にも安心感があります。動物やペット、日常スナップでもピントがしっかり合い、失敗が少なかったです 。
画像品質が安定していて自然
20.9MP APS-Cセンサーで描写性能は安定。ISO12,800までは画質が良く、色再現性も自然な傾向があります。風景やポートレートでも印象的な写真が撮れました 。
旅行中の撮影でも快適な携帯性
本体重量約445g(バッテリー込)、標準の16‑50mmパンケーキレンズと組み合わせると非常にコンパクト。バッグに入れて気軽に持ち歩けますし、まるで「日常と共にあるカメラ」感が強くありました 。
実際に使ってわかった注意点・初心者が気になる懸念

本体に手ブレ補正(IBIS)がない
イメージ制御は多くがボディではなくレンズ任せ。暗所での手持ち撮影では手ブレが発生しやすく、三脚や高感度設定+固定撮影などの工夫が必要でした 。
グリップがほぼゼロ、操作性に賛否あり
見た目はクラシックで魅力的ですが、グリップがほぼ無く浅いためホールド感が弱く、長時間撮影では疲れたと感じることも。操作ダイヤルも密集しており、誤操作するケースもありました 。
バッファ・バッテリー持ちは平均的
連写は最大11fpsですが、RAW+JPEG同時記録ではバッファが詰まりやすく、回復に時間がかかることがあります。バッテリーも約400枚程度で、旅行時は予備があると安心です 。
レンズの選択肢が少ない(特にAPS-C用)
ZマウントDXレンズはまだ少なめ。APS-C専用レンズが限定的で、状況によってはフルサイズZレンズやFTZアダプタを使う必要があり、拡張性の面でやや制約があります 。
耐候性が弱め・使い込むには注意
防塵防滴設計ではなく、トップダイヤルとカバーに金属素材を使う一方、背面素材はやや安っぽく感じる部分もありました。屋外で乱暴に扱うタイプの利用には注意が必要です 。
初心者が気になるポイントと私なりの実感
| 気になる点 | 実際にどうだったか |
|---|---|
| ブレずに撮れる? | 明るい場所なら問題なし。暗所では三脚や高感度設定が必要 |
| 操作は難しい? | ダイヤル操作が楽しく、慣れれば直感的に扱える |
| 背景ボケは? | APS-Cセンサーで自然なボケ感。単焦点レンズでさらに強調可能 |
| スマホより画質は上? | 色味や立体感に「写真らしさ」があり、表現力が高い |
| レンズの選択肢は? | DXレンズは少なめ。将来的には増加に期待 |
他に比較されやすいミラーレスカメラ|Z fcと迷うならこのあたりも要チェック
Z fcは見た目の魅力だけでなく、中身も優秀なAPS-Cミラーレスです。
とはいえ購入前には、似た価格帯や性能の他社モデルとも比較する方が多いと思います。私自身もそうでした。
以下に、Z fcとよく比較される機種を紹介します。
| モデル名 | 主な特徴 | Z fcとの違い・おすすめ理由 |
|---|---|---|
| Sony α6400 | APS-C / 高速AF / 豊富なレンズ群 | AF性能と動画機能が非常に優秀。フラッシュや機能面の安心感を重視する人に向いている |
| Canon EOS R50 | APS-C / 小型軽量 / 初心者向けUI | 軽さと操作のしやすさで人気。Z fcにないフラッシュ内蔵も魅力。価格も少し安め |
| Fujifilm X-S10 | APS-C / 手ブレ補正 / 色表現が個性的 | 実用性重視ならこちら。Z fcにはないボディ内手ブレ補正で動画や夜景にも強い |
| Sony ZV-E10 | APS-C / 軽量 / Vlog特化 | Z fcよりもコンパクトで価格も控えめ。実用性と軽さを優先するならZV-E10が◎ |
| Panasonic Lumix G100D | MFT / 超軽量 / 音声特化 | 画質ではZ fcにやや劣るが、旅行やVlogなど音重視・携帯重視派に最適 |
Z fcは「所有感」と「デザイン性」で群を抜いていますが、
実際の使い勝手では他の機種の方が勝っている部分もあります。
特にフラッシュの有無や手ブレ補正の有無、携帯性などは比較ポイントとして大きいです。
「写真を撮るシーン」「どんなデザインが気に入るか」など、ライフスタイルと照らし合わせながら選ぶのがおすすめです。
総評:Z fcは「写真を楽しみたい初心者」におすすめの1台
Z fcはまさに「使って楽しい」「持ち歩きたくなる」カメラ。クラシックな見た目と物理操作の心地よさ、優れたAFと画質のおかげで、旅行や日常スナップにぴったりです。
ただし、手ブレ補正の非搭載・レンズの選択肢が狭い・グリップ感や操作系のクセなど、デメリットも明確です。
それらを理解し、「見た目・操作感・写真の楽しさ」を重視するなら、Z fcは間違いなく魅力的な選択肢になります。
「写真を作る楽しさ」を感じたい初心者にこそ、おすすめしたいカメラです。
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