「S5は惜しかった」その悩みをすべて解消してくれたS5II
長らくLUMIX S5を愛用してきたのですが、どうしても「AFの信頼性」にストレスを感じていました。動画でも静止画でも、「ここぞ」という瞬間にピントが合わないもどかしさ。
そんな不満を解消してくれたのが、LUMIX S5II です。
新開発の像面位相差AFを引っ提げて登場したこのモデルは、「Panasonic＝AFが弱い」という評価をひっくり返すためのモデルだと思っています。
しかも、ただAFだけじゃない。ボディ性能、放熱性能、手ブレ補正、UI、音声周りまで全方位にアップデートされていて、S5の弱点がことごとく潰されている。
動画も写真も「ハイブリッドに妥協したくない人」には、現時点でベストな選択肢だと感じました。
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です！！
↓Panasonicの初心者おすすめミラーレスカメラはこちら↓
特徴と第一印象｜“完成形に近づいたSシリーズ”
箱を開けた瞬間、「あれ、結構ゴツくなった？」と思いました。
初代S5に比べてややマッシブになっていますが、その分握りやすさ・剛性感・ボタンの質感は明らかに向上。動画撮影での安心感が全然違います。
注目のポイントは以下の通り：
• 像面位相差AFの採用（LUMIX初）
• 冷却ファン搭載（長時間動画対応）
• 写真性能も上位クラスに引けを取らない描写力
• 新しいUIとAFメニューで操作も快適
Panasonicが本気で「フルサイズ動画機」として勝負を仕掛けてきたことが、触っただけで伝わるような完成度です。
実際に使って良かった点（強み）
• AFがようやく信頼できるレベルに！
S5のコントラストAFでは追えなかった被写体も、S5IIでは高精度にフォーカスを合わせてくれます。人・顔・瞳・動物検出も◎。動画撮影中も追従性が高く、安心して任せられます。
• 冷却ファンのおかげで長時間撮影が可能に
4K60p・10bit撮影が熱停止なしで安定して撮れます。夏場の屋外でも心強く、特にYouTubeや企業案件撮影などでは安心感が大きい。
• デュアルI.S.2による強力な手ブレ補正
歩き撮りも滑らか。Vlogでもジンバルなしでいけるシーンが増えました。特に静止画時の補正性能も優秀で、手持ちでも夜景が撮れて驚きました。
• 音声周りがプロ向け（XLR対応・ゲイン調整も細かい）
専用アクセサリでXLRマイク入力も可能。ボリューム調整・ヘッドホンモニターも直感的で、動画制作者の痒いところに手が届いています。
• コスパが異常に高い
20万円台前半で、これだけの動画性能・AF性能・ファン搭載・手ブレ補正を備えているモデルは他にありません。価格以上の価値を感じます。
使って気になった点（弱み）
・やや大柄なボディと重さ
初代S5のコンパクトさと比べると、S5IIは明らかに重く大きいです。片手で持って長時間撮るには疲れる場面も。気軽なVlogには少しオーバースペックかも。
・高感度耐性はα7系にはやや劣る
ISO6400以降ではノイズがやや目立ちやすくなり、暗所ではソニーのフルサイズ勢に一歩譲る印象。動画撮影でもノイズ除去を工夫する必要があります。
・メニューが多機能すぎて迷うことも
カスタマイズ性が高いのは嬉しいのですが、慣れないうちはどこに何があるか迷いがちです。AF関連の設定がかなり細かく、初心者にはやや難解かも。
・CFexpressスロットがない（S5IIXのみ対応）
高ビットレートの記録には対応メディアが制限され、ProResなどを求めるならS5IIXを選ぶ必要があります。上位モデルとの差別化ポイント。
・内蔵フラッシュ非搭載
小型LEDなどの装備を想定しているのでしょうが、初心者向けの軽い撮影にはやや不便な場面もあります。
LUMIX S5IIのスペック表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センサー | フルサイズ CMOS（約2,420万画素） |
| 画像処理エンジン | 新型 Venus Engine |
| AF方式 | 像面位相差＋コントラストAF（ハイブリッド方式） |
| 動画性能 | 4K60p 10bit / 6K30p（LongGOP, ALL-I） |
| 手ブレ補正 | ボディ内5軸（最大6.5段）＋Dual I.S.2 |
| 冷却機構 | アクティブクーリングファン搭載 |
| モニター | 3.0型 バリアングル液晶（184万ドット） |
| ファインダー | 368万ドット OLED |
| メディアスロット | SDカード UHS-IIデュアルスロット |
| 重量 | 約740g（バッテリー・SD含む） |
| バッテリー | DMW-BLK22（約370枚） |
| 発売日 | 2023年2月 |
| 平均価格 | 約23〜25万円（2025年8月時点） |
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です！！
他機種との比較｜S5・α7 IV・Z 6IIとどう違う？
| 機種名 | AF方式 | 動画性能 | 手ブレ補正 | 冷却ファン | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| LUMIX S5II | 像面位相差＋コントラスト | 6K30p / 4K60p 10bit | 最大6.5段（Dual I.S.2） | 搭載 | 約23〜25万円 |
| LUMIX S5 | コントラスト（DFD） | 4K60p（クロップあり） | 最大6.5段 | なし | 約15〜17万円 |
| Sony α7 IV | 像面位相差＋リアルタイムトラッキング | 4K60p（Super35） | 最大5.5段 | なし | 約28〜30万円 |
| Nikon Z 6II | 像面位相差＋コントラスト | 4K60p（クロップ） | 5軸IBIS | なし | 約24〜26万円 |
購入者の口コミまとめ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| AFが大幅に進化して動画も安心して撮れる | ボディが重く、携帯性は△ |
| ファン搭載で長時間撮影に強い | 暗所性能はソニーに一歩劣る印象 |
| 手ブレ補正が強力でジンバルいらず | ProResなど一部の機能はS5IIX限定 |
このカメラはこんな人におすすめ！
LUMIX S5からの買い替えを検討している人 動画も静止画も1台で完結させたいハイブリッドユーザー 信頼できるAFと熱停止しないボディが欲しい動画クリエイター ジンバルを使わずに手持ちで滑らかな映像を撮りたい人 コストを抑えながらもプロ機に迫るスペックを求める中〜上級者
まとめ｜S5IIは「ようやく本気を出したLUMIXフルサイズ」
S5IIをひとことで言うなら、**「LUMIXの本気」**です。
S5で惜しかった部分がことごとく改善され、AF、冷却、ボディ剛性、手ブレ補正と全方位に強くなったことで、ようやく「フルサイズの実力派」として他社と対等に戦えるモデルになりました。
特に動画撮影においては、冷却ファン搭載と長時間撮影の安定性が圧倒的。
写真機能も非常に高水準で、もはや「動画機」ではなく「何でもできる機材」と言えます。
とはいえサイズやメニューの複雑さなど、使う人を選ぶ面もあるため、“軽快さ”や“簡単さ”を求める人にはやや不向きかもしれません。
※2025/08/04現在 Amazonでの購入がかなりお得です！！
↓Panasonicの初心者おすすめミラーレスカメラはこちら↓
