ホンダ シビックタイプR(CIVIC TYPE R)は、国産ハッチバックの頂点に立つピュアスポーツモデルです。
2.0L VTECターボによる圧倒的な加速性能と、前輪駆動(FF)としての限界性能の高さが世界的に高く評価されています。
2025年モデルでは軽量化と空力性能の最適化が進み、サーキットから街乗りまで“使える速さ”を実現。
一方で「乗り心地」「価格」「荷室」などで後悔する声もあり、今回はその真相と回避策を含めて徹底分析します。
シビックタイプRのスペック
| 項目 | 内容(目安・仕様により変動) |
|---|---|
| 車名 | ホンダ シビックタイプR(FL5) |
| 乗車定員 | 4名 |
| ゴルフバッグ収納数 | 後席起立:2セット/後席倒し:最大3セット |
| 主要パワートレイン | 2.0L 直4 VTECターボ+6MT/FF |
| 最高出力/最大トルク | 約330PS/約42.8kgf·m |
| WLTC燃費 | 約12.0〜12.8km/L |
| 0-100加速 | 約5.3〜5.5秒(参考値) |
| 積載量(荷室) | 約410L(ハッチバック) |
| 車体寸法 | 4,595×1,890×1,410mm |
| 最小回転半径 | 約5.9m |
| 車両重量 | 約1,430〜1,470kg |
| 平均価格(新車) | 約550〜600万円 |
| 中古価格(相場) | 約550〜750万円(走行・状態で変動) |
最新のタイプR(FL5型)は、2.0L直列4気筒VTECターボを搭載。
最高出力は330PS、最大トルクは42.8kgf·mを発揮。
6速MT専用で、駆動方式はFF。
0-100km/h加速は約5.4秒、WLTC燃費は約12.5km/L前後。
ボディサイズは全長4,595mm×全幅1,890mm×全高1,410mm。
乗車定員は4名で、ゴルフバッグは後席起立で2セット、倒せば3セットが目安です。
スポーツカーながら実用性を確保したハッチバック構造が特徴です。
メリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 圧倒的ハンドリング精度 | 剛性とステアフィールが世界水準。 |
| 6MTの楽しさ | 節度あるストロークとiMT相当の扱いやすさ。 |
| 実用性との両立 | ハッチ形状で荷室が広く日常も使いやすい。 |
| 高い信頼性 | 国産ならではの造りとメンテ性。 |
| 強いリセール | 人気・希少性で相場が堅調。 |
- 走る歓びが圧倒的:VTECターボ+6MTの組み合わせは唯一無二。
- サーキット直系のシャシー性能:剛性・ステアフィール・制動力が世界基準。
- デイリーユース可能な快適性:スポーツモードからコンフォートまで切り替え自在。
- 高い完成度と信頼性:国産らしい造りの丁寧さと整備性。
- リセールバリューが非常に高い:台数制限モデルとして中古相場も高値維持。
オススメな人
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| 運転好き・サーキット派 | 限界域でも扱いやすく、学びが多い。 |
| ワインディング愛好家 | 応答性・ブレーキ性能が高く楽しい。 |
| 実用性も欲しい人 | 4名乗車と大きめの荷室を両立。 |
| 長期保有志向 | 丈夫でメンテ記録を積み上げやすい。 |
- 「走ること」そのものを楽しみたいドライバー
- サーキット・ワインディングで限界走行を味わいたい人
- 高品質な国産スポーツを長期保有したい人
- 実用性と刺激を両立したい社会人・ファミリーユーザー
純粋なドライビングフィールを求める人なら、後悔することはほぼありません。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 | 回避策 |
|---|---|---|
| 乗り心地が硬い | 段差で突き上げが強い。 | コンフォートモード+空気圧調整で緩和可能。 |
| 価格が高い | 新車で約550〜600万円。 | リセール重視なら資産価値として長期保有が◎。 |
| 車幅が大きい | 全幅1,890mmで駐車場に注意。 | 試乗時に自宅駐車環境でチェック。 |
| 盗難リスク | 人気車ゆえターゲットになりやすい。 | スマートキー電波遮断・GPSセキュリティ必須。 |
「車幅・価格・防犯」の3点を意識すれば、後悔の可能性は大幅に減ります。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 対策 |
|---|---|---|
| クラッチ | 高負荷走行で摩耗が早まる。 | 半クラ短縮・早期交換でフィール維持。 |
| ブレーキローター | サーキット後の熱歪みリスク。 | クールダウン走行・高耐熱パッド併用。 |
| 冷却系 | 渋滞・高温下で水温上昇。 | 油脂管理・水温監視・清掃で予防。 |
タイプRは品質が高いですが、サーキット走行や高負荷時には次の点に注意が必要です。
- クラッチ摩耗:ハイパワー車の宿命。早めの交換で改善。
- ブレーキローターの歪み:高熱走行後は冷却を意識。
- 冷却系統:夏場や渋滞時に温度上昇しやすい → 水温監視を習慣化。
適切な点検・油脂管理で10万km超の耐久性も十分です。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 推奨アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 排気 | 無限/HKSスポーツマフラー | 音質とトルクを上品に強化。 |
| 足まわり | 減衰調整式ダンパー(TEIN/Öhlins) | 街乗り〜サーキットの幅を拡張。 |
| ホイール | RAYS/BBS軽量鍛造 | バネ下軽量化で応答性UP。 |
| ブレーキ | スポーツパッド+ステンメッシュ | ペダルタッチと耐フェード性を改善。 |
| エアロ | フロントリップ/カナード | 前後バランスを崩さずダウンフォース追加。 |
- HKS・無限マフラー:音量・トルク特性を程よくアップ。
- 車高調(TEIN・オーリンズ):サーキットでも街乗りでも扱いやすい。
- 軽量ホイール(RAYS・BBS):バネ下軽量化でレスポンス向上。
- スポーツパッド/ステンメッシュホース:ブレーキフィーリング改善。
- エアロリップ・カーボンパーツ:見た目+空力強化。
ゴルフバッグの収納性
| 条件 | 収納可能セット数 | 収納容量[L]目安 |
|---|---|---|
| 後席起立・横/斜め置き | 2セット | 約410L |
| 後席片側倒し・斜め置き | 2〜3セット | 約600〜700L相当 |
| 後席全面倒し・多段積み | 最大3セット | 約750L相当 |
トランク容量は約410L。
後席起立で2セット、後席倒しで3セットのゴルフバッグが積めます。
後席をフルフラットにできるため、スポーツハッチとしては優秀な実用性を誇ります。
キャディバッグは9インチまで対応。
ライバル比較
| 項目 | シビックタイプR | GRカローラ | スバルWRX S4 |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | AWD | AWD |
| 最高出力 | 330PS | 304PS | 275PS |
| 0-100加速 | 約5.4秒 | 約5.3秒 | 約5.2秒 |
| 燃費(WLTC) | 約12.5km/L | 約12.4km/L | 約11.5km/L |
| 価格帯 | 約550〜600万円 | 約525万円 | 約520万円 |
走行フィールの精度と完成度ではタイプRが群を抜きます。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「ステアが正確」 「ブレーキが強力」 「街乗りも楽しい」 「内装質感が高い」 | 「乗り心地が硬い」 「車幅が大きい」 「盗難が心配」 |
良い評判:
「ステアリングが正確」「ブレーキが強力」「街乗りでも楽しい」「内装の質が高い」
悪い評判:
「乗り心地が硬い」「車幅が広い」「盗難が心配」
性能に対する満足度は極めて高く、ネガは使い方や環境に左右されます。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★★ | ワイド&低重心で迫力抜群。 |
| 快適性 | ★★★★☆ | モード切替で日常も快適。 |
| 走行性能 | ★★★★★ | 世界基準のFFハンドリング性能。 |
| 燃費 | ★★★☆☆ | 性能重視のため控えめ。 |
| リセール | ★★★★★ | 供給少・人気高で高値安定。 |
中古市場
| 条件 | 相場傾向 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 低走行・無改造 | 高値安定 | 点検記録・純正戻し有無・外装傷。 |
| サーキット使用歴あり | 割安傾向 | クラッチ・ローター厚・油温履歴を精査。 |
| 3〜5年落ち・中走行 | 狙い目 | タイヤ年式・足回りブッシュ・異音。 |
中古相場は550〜750万円。
希少な低走行・無改造車は新車超えの価格も。
狙い目は保証付・整備記録付・純正ホイール残存個体。
メンテ済みのディーラー系中古車なら長期安心です。
まとめ
- 駐車環境と幅制限を確認する
- 盗難対策を強化する
- 試乗で乗り心地を実感する
- 予算内で維持費を計算する
ホンダ シビックタイプRは、ただ速いだけでなく“走ることの喜び”を体現した国産スポーツの集大成です。
扱いやすさと本格派の走りを両立したこの一台は、後悔よりも誇りを与えてくれるクルマといえるでしょう。






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