クルマを買うとき、「将来どれだけ価値が残るか（リセールバリュー）」は非常に重要な判断材料です。
特にSUVは人気が高いため、モデルによっては価格下落が緩やかで高いリセール価値を維持するものがあります。
この記事では、2025年時点で「リセールバリューが高いSUV」を、国産SUVを中心にランキング形式で紹介。
査定されやすい条件、実例データ、評価傾向なども含めて、後悔しないSUV選びの指針とします。
リセールバリューが高いSUVを選ぶポイント
| 項目 | 解説 | 後悔回避ポイント |
|---|---|---|
| ブランド信頼性 | トヨタやレクサスは中古市場での信頼性が高く、価格維持力が強い。 | ブランド価値の高いメーカーを選ぶことで、売却時の査定が安定しやすい。 |
| グレード・仕様 | ハイブリッドや4WDモデルなど、人気の高い仕様はリセールが良い傾向。 | 売却を視野に入れるなら、人気グレードやカラー（白・黒）を選ぶと有利。 |
| デザイン・人気度 | デザイン性の高いSUVは中古でも需要が途切れにくい。 | 流行に左右されにくい外観デザインの車種を選ぶと価値を保ちやすい。 |
| 燃費・維持費 | 燃費性能の高いSUVは需要が落ちにくく、リセールも安定。 | ハイブリッドやクリーンディーゼルなど燃費に優れたモデルが有利。 |
| 流通量・希少性 | 人気モデルでも台数が多すぎると値崩れしやすい。 | 限定グレードや特別仕様車は希少性があり、高値が付きやすい。 |
| メンテナンス履歴 | 定期点検や整備記録が残っている車は査定で高評価。 | 純正パーツを保ち、整備履歴を明確にしておくことでリセール強化。 |
| 装備・オプション | 純正ナビ、サンルーフ、電動シートなど装備が豊富な車は評価が高い。 | 購入時に人気装備を付けておくと将来のリセールに直結する。 |
| 使用環境・状態 | 内外装の傷・汚れ・走行距離が査定に影響する。 | ガレージ保管や定期洗車など、日常管理で査定額アップを狙える。 |
| 売却タイミング | モデルチェンジ直前・大幅マイナーチェンジ前に売ると高く売れやすい。 | 市場相場を調べ、人気ピーク時に手放すのが“後悔しない”コツ。 |
SUVの価値を残りやすくする要素には、以下が挙げられます：
- ブランド信頼性・耐久性：トヨタ、レクサスなどは中古需要が強い。
- 人気のボディタイプ・グレード：定番色、4WD、高年式モデルは流通数が多く査定しやすい。
- オプション・装備充実度：純正ナビ、電動シート、サンルーフなどは査定でプラス評価。
- 供給台数・希少性：台数が少ないモデルや限定仕様は値崩れしにくい。
- 維持費・燃費のバランス：燃費良好なSUVは中古でも人気が高い。
これらを踏まえて、次章で実際のモデルをランキング形式で見ていきましょう。
リセールバリューの高いSUVランキングTOP10
| 順位 | 車種 | パワートレーン | WLTC燃費（km/L） | 価格帯（万円） | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ ランドクルーザー | 2.8Lディーゼル／2.7Lガソリン | 8.0〜11.0 | 500〜750 | 世界的に人気が高く、高耐久で10年経っても高値維持。資産価値重視SUVの代表格。 |
| 2位 | スズキ ジムニー | 660ccターボ／1.5Lガソリン | 13.2〜15.0 | 180〜260 | 軽SUVながら悪路性能抜群。中古市場で常に高値取引され、残価率80％超の実績も。 |
| 3位 | トヨタ RAV4 | 2.5Lハイブリッド／2.0Lガソリン | 18.0〜21.4 | 300〜460 | 燃費・快適性・走りのバランスが良く、リセールも安定。家族層からの評価も高い。 |
| 4位 | トヨタ ハリアー | 2.0Lガソリン／2.5Lハイブリッド | 15.4〜22.3 | 340〜520 | 上質なデザインと静粛性が魅力。高級SUVとして人気が長く続き、査定も堅調。 |
| 5位 | レクサス NX／RX | 2.5L HV／2.4Lターボ（NX）・3.5L HV（RX） | 14.0〜20.7 | 530〜850 | 高級SUVでも中古需要が強く、ブランド力で価値維持。5年落ちでも高値査定傾向。 |
| 6位 | スバル フォレスター | 2.0L e-BOXER HV／1.8Lターボ | 13.6〜15.5 | 320〜420 | 悪路・雪道に強く、地方やアウトドア層で需要安定。地味に強い“リセール優等生”。 |
| 7位 | マツダ CX-5 | 2.2Lディーゼル／2.0L・2.5Lガソリン | 14.2〜19.4 | 290〜420 | デザインと走りの良さで中古人気が高い。ディーゼル仕様は特に高評価。 |
| 8位 | 日産 エクストレイル e-POWER | 1.5L VCターボ＋モーター | 18.3 | 330〜500 | 静粛性と安定走行が好評。旧型も人気で値崩れが少なく、査定が安定しやすい。 |
| 9位 | 三菱 デリカ D:5 | 2.2Lクリーンディーゼル 4WD | 12.6 | 420〜480 | ミニバン×SUVの独自性で人気。4WDモデルは中古で特に高値が付きやすい。 |
| 10位 | トヨタ ヤリスクロス | 1.5Lハイブリッド／1.0Lターボ | 20.0〜27.8 | 190〜280 | 小型SUVながらリセール評価が高い。低燃費と扱いやすさで中古需要が強い。 |
🥇 トヨタ ランドクルーザー／プラド
| トヨタ ランドクルーザー／プラド | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.8L ディーゼルターボ／2.7L ガソリン |
| WLTC燃費 | 8.0〜11.0 km/L |
| 価格帯 | 500〜750万円前後 |
| 特徴 | 世界的な人気を誇る高耐久SUV。中古需要が非常に強く、10年経っても高値維持。資産価値重視派に最適。 |
リセールバリューの高さで不動の1位を誇るのがトヨタのランドクルーザー系。
“どこでも走れる・壊れない・飽きない”という三拍子が揃い、国内外で根強い中古需要があります。
特にプラドは新車価格帯も手が届きやすく、オフロード志向のSUVの中で唯一無二の存在。
中古相場では年式が古くても高値維持が当たり前で、10年落ちでも他のSUVの半値以上で売れるケースも。
「買って損しないSUV」「一生モノの車」と評判も高く、
モデルチェンジのたびに一時的にプレミア価格がつくほど人気が強いです。
長く乗っても資産価値が落ちにくい点で、“後悔しないSUVの代名詞”といえるでしょう。
🥈 スズキ ジムニー／ジムニーシエラ
| スズキ ジムニー／ジムニーシエラ | |
|---|---|
| パワートレーン | 660cc ターボ／1.5L ガソリン |
| WLTC燃費 | 13.2〜15.0 km/L |
| 価格帯 | 180〜260万円前後 |
| 特徴 | 軽SUVの王者。コンパクトながら悪路走破性抜群。中古市場で常に高値取引され、5年落ちでも残価率80％前後を記録。 |
軽SUVながら、驚異のリセール率を誇るスズキ・ジムニー。
理由は単純で、“供給が追いつかない人気”と“圧倒的な信頼性”。
シンプルな構造で壊れにくく、悪路走破性も高いことから、
キャンプ・登山・アウトドア愛好家からの評価が非常に高いモデルです。
また、カスタムベースとしての市場価値も強く、
純正／社外パーツともにリセールを押し上げる要素になっています。
特に「5年乗っても新車価格の8割近くで売れた」という声も少なくなく、
維持費の安さと資産性を両立するSUVとしてコスパ抜群。
長期保有でも満足度が落ちにくく、「一度乗ると手放せない」と評判の名車です。
🥉 トヨタ RAV4／RAV4ハイブリッド
| トヨタ RAV4／RAV4ハイブリッド | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.5L ハイブリッド／2.0L ガソリン |
| WLTC燃費 | 18.0〜21.4 km/L |
| 価格帯 | 300〜460万円前後 |
| 特徴 | 燃費と実用性のバランスが良く、残価率も安定。都市型SUVとしてリセール評価が高く、後悔の少ないモデル。 |
RAV4は、国産SUVの中でもバランス型リセールの優等生。
“燃費・実用性・信頼性”の三要素が強く、年式が進んでも市場価格が下がりにくいのが特徴です。
特にハイブリッド仕様は都市部での需要が高く、法人・個人ともに中古需要が旺盛。
装備や安全性能が高水準で、家族層・アウトドア層の両方から選ばれ続けています。
「燃費が良いSUVで後悔しない」「使い勝手が最高」との口コミも多く、
実際の査定でも5年落ちで残価率60％前後を維持することもあります。
維持費を抑えながら価値を保ちたいユーザーにとって、
“損しないSUV”の代表格といえる存在です。
第4位：トヨタ ハリアー
| トヨタ ハリアー | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.0L ガソリン／2.5L ハイブリッド |
| WLTC燃費 | 15.4〜22.3 km/L |
| 価格帯 | 340〜520万円前後 |
| 特徴 | 上品なデザインと高級感が中古でも評価される。都市型SUVとして長期的に人気を維持しやすく、査定も安定。 |
スタイリッシュで高級感のあるハリアーは、
「デザイン重視SUVの中で最もリセールが高い」といわれるモデル。
都会的な見た目と滑らかな乗り味が人気で、
特にハイブリッドグレードは中古市場での需要が絶えません。
また、ハリアーは年式が古くても“高級SUV感”を保てる点が大きな魅力。
「古く見えない」「高く売れた」というオーナーの声も多く、
3年落ちで残価率70％前後という高水準を記録することもあります。
「燃費・デザイン・静粛性・ブランド力」を総合的に満たす1台で、
“リセールもスタイルも妥協したくない”人におすすめです。
第5位：レクサス NX
| レクサス NX | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.5L ハイブリッド／2.4L ターボ（NX）・3.5L HV（RX） |
| WLTC燃費 | 14.0〜20.7 km/L |
| 価格帯 | 530〜850万円前後 |
| 特徴 | 高級SUVながらリセール維持率が高い。ブランド信頼性が強く、5年落ちでも査定額が大きく下がらない。 |
レクサスSUVは、高級車の中でも特にリセールバリューが高い部類に入ります。
その理由は、ブランド信頼性の高さと、中古でも需要が強いこと。
NXは都会的で扱いやすいサイズ、RXはゆとりある上級SUVとして評価が高く、
どちらも3〜5年落ちでもリセールが安定。
特にハイブリッドモデルは“維持費を抑えた高級SUV”として人気です。
口コミでは「5年乗っても価値が残る」「査定額に満足」との声が多く、
高級車の中で“後悔しない選択”として定評があります。
中古車でも価格が大きく落ちないため、購入時の安心感も抜群です。
第6位：スバル フォレスター
| スバル フォレスター | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.0L e-BOXER ハイブリッド／1.8L ターボ |
| WLTC燃費 | 13.6〜15.5 km/L |
| 価格帯 | 320〜420万円前後 |
| 特徴 | 走行安定性と安全性能で中古需要が安定。雪国やアウトドア層に強く支持されるためリセールが底堅い。 |
スバルらしい堅牢さと、雪道や悪路にも強いAWD性能で根強い人気を誇るSUV。
リセールでは“地味に強い”タイプで、
特にアウトドアや地方エリアでは中古需要が高く、安定した査定を維持しています。
アイサイトによる安全性の高さや、整備性の良さも長期保有層に支持されており、
「10年乗ってもまだ価値が残る」と評判。
また、SUV人気が続く中で“質実剛健な車”として信頼が厚く、
モデルチェンジごとに中古相場が一時的に上がることもあります。
“安心して長く乗れるSUV”を探す人におすすめです。
第7位：マツダ CX-5
| マツダ CX-5 | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.2L ディーゼル／2.0L・2.5L ガソリン |
| WLTC燃費 | 14.2〜19.4 km/L |
| 価格帯 | 290〜420万円前後 |
| 特徴 | デザイン性と走行性能で支持を集める。ディーゼルモデルは維持費が安く、中古でも人気が高い。 |
クリーンディーゼル×美しいデザインで、
「国産SUVで最もデザイン評価が高い」といわれるCX-5。
欧州車に近い走りの質と、マツダ独自の質感の高さが中古市場でも評価され、
特にXD系（ディーゼル）は燃費・トルク・維持費のバランスが良く人気が持続。
3〜5年落ちでも中古相場が安定しており、
「想像以上に高く売れた」というオーナーの口コミも目立ちます。
デザイン性に加えて“走りの良さ”も支持されており、
長く愛される1台としてリセールバリューでも優秀な結果を残しています。
第8位：日産 エクストレイル
| 日産 エクストレイル e-POWER | |
|---|---|
| パワートレーン | 1.5L VCターボ＋モーター（e-POWER） |
| WLTC燃費 | 18.3 km/L前後 |
| 価格帯 | 330〜500万円前後 |
| 特徴 | モーター走行の静粛性と4WD安定感で高評価。モデルチェンジ後も旧型需要が高く、査定が下がりにくい。 |
日産の代表SUVとしてロングセラーを誇るエクストレイル。
特に現行モデルのe-POWER仕様はモーター駆動による静粛性と燃費性能の高さが人気です。
中古市場でも「信頼できるファミリーSUV」として安定した需要があり、
モデルチェンジ後も旧型の人気が落ちにくいのが特徴。
「e-4ORCEの安定感が魅力」「長距離運転でも疲れない」と評判で、
中古でも安心して選ばれています。
トヨタ系ほど爆発的なリセールではないものの、
安定度の高い“堅実SUV”として長く愛されています。
第9位：三菱 デリカD:5
| 三菱 デリカ D:5 | |
|---|---|
| パワートレーン | 2.2L クリーンディーゼル 4WD |
| WLTC燃費 | 12.6 km/L前後 |
| 価格帯 | 420〜480万円前後 |
| 特徴 | ミニバンとSUVの中間的存在。悪路性能と積載性が両立し、4WDモデルは中古で特に高値取引される。 |
SUV的ミニバンとして唯一無二の存在。
高い車高とディーゼルターボの力強さで“ファミリー×アウトドア”両立派に支持されています。
中古市場でも根強い人気があり、特に4WDモデルは値崩れしにくい。
「10年落ちでも高く売れた」という実例も多く、
リセール重視で選んでも後悔しにくいモデルです。
車中泊・キャンプなど、用途の広さも高評価。
「ミニバンの便利さ×SUVの走破性」を求める人にぴったりの1台です。
第10位：トヨタ ヤリスクロス
| トヨタ ヤリスクロス | |
|---|---|
| パワートレーン | 1.5L ハイブリッド／1.0L ターボ |
| WLTC燃費 | 20.0〜27.8 km/L |
| 価格帯 | 190〜280万円前後 |
| 特徴 | 小型SUVながらリセールが高め。コンパクト×低燃費で中古需要が強く、初めてのSUVとしても人気。 |
コンパクトSUVながら、近年リセール評価が急上昇中。
特にヤリスクロスは、ハイブリッドモデルを中心に中古市場での人気が強く、
「小さくてもトヨタブランド」という安心感がリセールを支えています。
軽量ボディ×トヨタ品質の組み合わせは、堅実な資産価値を維持します。
まとめ
リセールバリュー重視でSUVを選ぶなら、トヨタ系SUV・ジムニー・ハリアー・高級ブランドSUV などが比較的安全な選択肢です。
ただし、残価率は「年式・走行距離・状態・オプション・地域」で大きく変わるため、購入時点で以下も意識を：
- 純正オプションを取り入れる
- 人気色・定番グレードを選ぶ
- 日頃のメンテナンスを怠らない
- 売却タイミング（モデルチェンジ前など）を見極める
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