Yamaha NMAX 125 は、街乗り・通勤用途に特化した125ccクラススクーターの代表格です。軽快な走りと燃費性能の高さ、そして取り回しやすい車体サイズが人気を呼び、若手からシニアまで幅広い層に選ばれています。
ただ、その性格ゆえに高速道路走行では限界があるため、用途に合わないと後悔する声も一定数あります。
本記事では NMAX 125 のスペック、評価、口コミ、そして「後悔しないためのチェックポイント」をしっかりまとめます。
Yamaha NMAX 125 のスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | 40〜50 km/L（市街地〜郊外） |
| カタログ燃費（WMTC） | 約45〜48 km/L |
| 排気量 | 124 cc（125 cc クラス） |
| エンジン形式 | 水冷 単気筒 SOHC |
| 最高出力 | 約12〜13 PS / 7,500〜8,000 rpm |
| 最大トルク | 約11〜12 N·m / 6,000〜6,500 rpm |
| 車両重量 | 約127〜131 kg（年式・仕様で前後） |
| シート高 | 約765〜780 mm |
| タンク容量 | 約7 L |
| ブレーキ/ABS | 前後ディスク / ABS装備グレードあり |
| 価格（新車） | 約35〜45万円台（税・地域で変動） |
NMAX 125 は水冷単気筒エンジンを搭載し、おおよそ出力は12〜14 PS 前後。最大トルクは 11〜12 N·m あたり。燃費性能はカタログ値で 45〜50 km/L 台に届くモデルもあり、実測でも同等かやや下回る数値が出やすいです。車体重量は乾燥重量で約120 kg 前後、シート高は700 mm～720 mm 程度です。ブレーキは前後ディスクで、ABS を装備するグレードも存在。収納力に優れたシート下トランクがあり、ヘルメット＋αが収まる実用性も魅力です。
ただし高速巡航や急な登坂では余裕がなく、装備や車体の制約が評価に影響するケースもあります。
オススメな人
| タイプ | 理由（評判・評価の傾向） |
|---|---|
| 通勤・通学メイン | 高燃費と取り回しの良さで毎日の負担が少なく、評判が安定しています。 |
| 初めてのバイク | 扱いやすい出力と低維持費で、後悔しにくい入門機として評価が高いです。 |
| 小回り重視の街乗り | 車体サイズが程よく、狭い路地や駐輪でもストレスが少ないです。 |
| 道具感＋ちょい旅 | スクリーンやトップケース追加で快適なプチツーリングにも対応します。 |
NMAX125 は以下のような人に特に向いています。
- 通勤・買い物など毎日の街乗りを重視する人
- 初めてのバイクで扱いやすさ・維持費の軽さを重視する人
- 女性・体格が小さい人で足つきや軽快性を求める人
- 二段階右折なしの非二段階スクーターを望む地域で利用する人
- 街中でも快適に使えるスクーターで、時折ツーリング風に使いたい人
これらに当てはまるなら、NMAX125 は後悔しにくい選択肢になり得ます。
後悔するポイント
| ポイント | 回避策・チェック観点（まとめ） |
|---|---|
| 高速巡航の余裕が少ない | 試乗で80〜100km/hの風圧と登坂を確認。高速多用なら150/155ccや250ccも比較。 |
| サスの簡素さ | 空気圧・荷重を合わせ、社外ショックや厚めシートで改善。 |
| 積載量の限界 | トップケース/リヤボックス前提で運用を設計。ヘルメットの入る/入らないを実機で確認。 |
| 加速の物足りなさ | 発進〜中速のフィーリングを必ず体験。駆動系のメンテで改善余地あり。 |
一方で、以下の点が「買った後に後悔しやすい」要素です。
- 高速道路走行の限界：125cc クラスゆえ、80〜100 km/h 前後の巡航で余裕が少なく、風にさらされがちです。
- パワー不足感：急な加速・登坂ではもたつきを感じることがあります。
- 収納力の限界：シート下トランクは便利ですが大きな荷物は入りきらないことも。
- サスペンションの簡素さ：路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地で評価を下げる人も。
- 見た目の印象：スクーター然とした外観が好みでない人には物足りなさを感じるかもしれません。
購入前に「通勤重視か長距離派か」をはっきりさせておかないと、後悔につながる可能性があります。
壊れやすさ
| 部位 | 症状/傾向 | 対策 | 目安費用 |
|---|---|---|---|
| バッテリー | 短距離多用で劣化早め | 定期充電・品質良いものに交換 | 7千〜1.5万円 |
| Vベルト/クラッチ | 走行距離で摩耗 | 距離管理と定期交換 | 2〜4万円 |
| ブレーキ周り | 街乗りで消耗早め | 早めのパッド交換・清掃 | 1〜2万円 |
| サス/ブッシュ | 経年でヘタり | 社外ダンパー・ブッシュ交換 | 1.5〜4万円 |
NMAX125 は構造がシンプルなため致命的なトラブルは比較的少ないですが、注意すべき項目はあります。
- バッテリー消耗：短距離使用や頻繁な始動停止でバッテリー劣化が早まりやすい。
- ベルト・ドライブ系：スクーター特有の駆動系（Vベルト、プーリー、クラッチ）には定期点検が必要。
- ブレーキ・ディスクローター：街乗りで使用頻度が高く、ディスクやパッドの消耗が早め。
- サスペンション・ブッシュ：安価な部品で摩耗しやすく、ガタが出て乗り心地を悪化させることも。
- 電装系・配線増設：カスタム電装（USB電源など）を後付けすると配線の取り回しでトラブルになるケースもあります。
これらは定期点検と消耗部品の交換を念頭に置けば「壊れやすさ」を大きく軽減できます。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 内容 | 目安価格 | 効果/評価 |
|---|---|---|---|
| 積載 | トップケース/リアキャリア | 1.5〜5万円+ | 通勤・買い物の満足度が大幅向上で評判◎ |
| 防風 | ロングスクリーン/ナックルガード | 8千〜2.5万円 | 疲労軽減に直結し評価が高いです |
| 快適装備 | グリップヒーター/USB電源 | 5千〜2万円 | 通年で便利、後悔しない定番 |
| 保護 | スライダー/ガード類 | 5千〜2万円 | 立ちゴケ対策で修理費を抑制 |
NMAX125 はスクーター市場で人気が高いため、カスタムパーツも豊富です。以下が代表例です。
- トランク・トップケース／サイドバッグ：荷物を積みたい人向けに必須アイテム。
- スクリーン（ウインドシールド）：防風性能を高め、ツーリング快適性を向上。
- ハンドガード／レバーガード：転倒時の保護や風圧対策。
- グリップヒーター：寒季の快適性アップ。
- LEDライト／ヘッドライトバルブ交換：視認性向上。
- ステッププレート／フロアボード：足元拡張で疲労軽減効果。
これらのパーツは「評判の高いもの」を選べば、購入後に後悔しにくくなります。
ライバル比較
| 項目＼車種 | NMAX 125 | PCX125 | ADV150/160（参考） |
|---|---|---|---|
| エンジン特性 | スムーズで実用的 | 低中速トルク寄り | ややパワー寄り |
| 取り回し | 軽快 | 非常に扱いやすい | やや重め |
| 防風/快適性 | 標準〜装備で向上 | 高評価 | 高い（大型スクリーン） |
| 積載性 | 標準 | 標準〜装備豊富 | 高め（車体大） |
| 燃費 | ★★★★★クラス | ★★★★★クラス | ★★★★☆ |
| 価格感 | 手頃 | やや割高 | 高級志向 |
| 総評 | 街乗り万能・後悔しにくい | 快適特化の評価高 | 上位互換だがコスト重い |
NMAX125 のライバルとしては、ホンダ・PCX125 やヤマハ XMAX 125（地域による）などが挙げられます。
比較すると、NMAX125 はバランス型で「後悔しにくい選択肢」に位置しています。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 燃費が良くて通勤コストが下がった。 小回りが効いて渋滞でも扱いやすい。 ブレーキやABSで安心感が高い。 デザインが都会的で所有満足度が高い。 | 高速巡航の余裕が少なく疲れやすい。 発進〜中速の加速が穏やかで物足りない。 サスペンションが硬めで段差を拾う。 シート下に大型ヘルメットが入らない場合がある。 |
以下はオーナーからよく聞かれる声です：
良い口コミ
- 通勤距離が伸びてもガソリン代が気にならない。
- 街中での取り回しが楽でストレス少ない。
- メンテナンスが手軽で維持しやすい。
- 見た目が洗練されていて普段使いでも恥ずかしくない
悪い口コミ
- 高速巡航で風を受けて疲れやすい。
- 加速に勢いが足りず、登坂や追い越しでおとなしい。
- サスペンションが硬くて小さな段差を拾いやすい。
- 荷物をたくさん積めないため長旅用途には制限あり
このように、良し悪し両面の意見が存在し、用途と期待で評価が大きく変わります。
評価
以下の星評価で NMAX125 を評価します（全角）：
| 項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 快適性 | ★★★★☆ | 街乗り～中距離なら快適性は十分。高速では風防次第。 |
| 燃費 | ★★★★★ | 125ccクラスとして非常に優秀な燃費性能が評価されます。 |
| パワー | ★★★☆☆ | 日常用途には十分だが余裕感は限定的。 |
| 取り回し | ★★★★★ | 軽快な車体で狭い道や駐輪も安心。 |
| コスパ | ★★★★★ | 維持性・装備を考えるとコストパフォーマンス高評価。 |
総合評価として、街乗り用途なら非常に後悔しにくいバイクと言えます。
中古市場
| 項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 快適性 | ★★★★☆ | 街乗りは十分快適。スクリーン強化でさらに◎。 |
| 燃費 | ★★★★★ | 維持費の安さで総合評価を押し上げます。 |
| パワー | ★★★☆☆ | 日常域は十分、長距離高速は控えめ。 |
| 取り回し | ★★★★★ | 狭い駐輪・渋滞で真価を発揮。 |
| コスパ | ★★★★★ | 装備・燃費・価格のバランスが秀逸。 |
中古 NMAX125 の相場傾向と狙い目ポイントを整理します：
- 年式帯：2018〜2023 年頃
- 走行距離目安：1万～3万 km 程度
- 価格帯目安：20〜35 万円程度（地域・状態による）
- 狙い目ポイント：
- 定期整備記録がある個体
- 消耗品（タイヤ・ベルト・ブレーキ）が交換済み、または交換見込みが少ない車体
- 外装の傷・サビ・パーツの改造履歴
- 注意点：
- 長期間放置されていた車体は電装・バッテリー不良リスク
- ドライブ系（Vベルト・クラッチ・プーリー）や駆動部の摩耗
- サスペンション・ブッシュのガタ・硬化
良質な中古を選べば、初期費用を抑えながら後悔を最小化できる選択肢になります。
まとめ
Yamaha NMAX 125 は、街乗り主体で使いたい人にとって非常にバランスが取れており、後悔しにくい1 台です。軽快な取り回し、優れた燃費、扱いやすさ、維持費の安さが評価され、特に通勤用途では「選んで良かった」という声が多いバイクです。
ただし、高速道路主体の長距離移動やスポーツ走行を重視する方にとっては、パワーや防風性能で不満を感じる可能性があります。そのため、購入前には「自分の使い方」に合っているかを試乗で確認することが非常に重要です。
後悔回避策としては、
- 試乗で加速・高速試走を必ず行う
- 防風性を高めるスクリーンを導入
- 定期メンテナンスと消耗品チェックを怠らない
こうしたステップを踏むことで、NMAX125 を選んだ後の後悔を大きく減らすことができます。
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