SYM シグナス グリファスは、台湾メーカーSYMが展開する125ccスクーターの中で“スポーティさ”と“都会的デザイン”を兼ね備えた人気モデルです。日本市場ではまだ知名度が高いとは言えませんが、コスパの良さや走りの軽快さが口コミで広がりつつあります。
一方で「ホンダPCXやヤマハNMAXと比べるとリセールや販売店網が弱い」といった評判もあり、選ぶ際にはメリット・デメリットを理解することが後悔回避のカギになります。
シグナス グリファスのスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | 35〜45 km/L(走行環境で変動) |
| カタログ燃費(WMTC目安) | 約40 km/L 前後 |
| 排気量 | 124 cc(水冷 単気筒) |
| 最高出力 | 約12 PS |
| 最大トルク | 約11 N·m |
| 車両重量 | 約124 kg |
| シート高 | 約785 mm |
| タンク容量 | 約7 L |
| ブレーキ/ABS | 前後ディスク / ABSあり(グレードによる) |
| 主な装備 | LED灯体/スマートキー/USB電源 等 |
| 価格(新車) | 約33〜39万円台(地域・仕様で変動) |
水冷4ストローク単気筒124ccエンジンを搭載し、最高出力は約12PS、最大トルクは11N·m程度。実測燃費は35〜45km/L前後で、日常ユースに十分な経済性を持ちます。
装備重量は約124kg、シート高は785mmとやや高めですが、取り回しは軽快。ディスクブレーキ(ABS付)やLED灯体など装備も充実しています。スタイリングはシャープで、都会派ユーザーに高評価です。
オススメな人
| タイプ | 理由(評判・評価の傾向) |
|---|---|
| スポーティ志向の街乗り | 発進〜中速の加速が軽快で、走って楽しいとの口コミ多数。 |
| デザイン重視 | シャープな外装とLEDで都会映え。所有満足度が高い評価です。 |
| コスパ重視 | 装備の充実と価格のバランスが良く、後悔しにくい選択。 |
| “人と被りたくない” | 定番機種と差別化できる個性派として評判です。 |
- スポーティに走りたい人:発進〜中速の加速が力強く、街乗りが楽しい。
- デザイン重視の人:シャープな外装とLEDで都会的な雰囲気。
- コスパを求める人:PCXやNMAXより価格が抑えめで装備充実。
- 人と違うバイクに乗りたい人:定番モデルと差別化できる点が魅力。
後悔するポイント
| ポイント | 回避策・チェック観点(まとめ) |
|---|---|
| 販売店・サポート網 | 最寄りの取扱店/整備可否/部品取り寄せ日数を事前確認。 |
| リセールバリュー | 売却前提より“乗り潰す”前提で検討。保証や延長保証も確認。 |
| シート高や足つき | 実車で足つき・取り回しテスト。ローシート/厚み調整も選択肢。 |
| 長距離快適性 | ゲルシートやスクリーンで対策。用途が長距離中心なら再検討。 |
- 販売店・サポート網が少ない:ホンダやヤマハに比べると修理・部品供給に不安がある。
- リセールバリューが低め:中古市場では相場が安定していない。
- シート高がやや高い:小柄なライダーには不安がある場合も。
- 長距離快適性:シートが硬めで長時間走行はやや疲れやすい。
壊れやすさ
| 部位 | 症状/傾向 | 対策 | 目安費用 |
|---|---|---|---|
| Vベルト/クラッチ | 距離に比例して摩耗 | 定期点検・早め交換 | 2〜4万円 |
| ブレーキ | 街乗り多用で減り早め | 清掃・パッド交換 | 1〜2万円 |
| バッテリー | 短距離・夜間多用で劣化 | 定期充電・高品質品へ交換 | 7千〜1.8万円 |
| サス/ブッシュ | 経年ヘタり | 社外ショック・ブッシュ交換 | 1.5〜4万円 |
SYMは台湾ブランドとして品質は安定しており、大きなトラブル報告は少ないです。ただし日本国内の販売台数が限られるため、部品取り寄せに時間がかかるケースがある点には注意が必要です。定期的なオイル交換と駆動系メンテで長く乗れるモデルです。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 内容 | 目安価格 | 効果/評価 |
|---|---|---|---|
| 積載 | リアキャリア+トップケース(30〜39L) | 1.5〜5万円+ | 通勤・買物の満足度が大幅向上で評判◎ |
| 防風/快適 | ロングスクリーン/ナックルガード/グリップヒーター | 5千〜2.5万円 | 疲労軽減し評価が上がる |
| 足回り | 社外ショック/タイヤ銘柄変更 | 1.5〜4万円 | 荒れた路面のいなし改善 |
| 駆動系 | ローラー重量見直し/スライダー | 5千〜1.5万円 | 発進〜中速のフィーリング最適化 |
国内ではまだ少ないものの、スクリーン・リアボックス・グリップヒーターなど汎用品を中心にカスタム可能。台湾からの輸入パーツも豊富で、エアロ系やマフラーなど選択肢が広がります。スポーティ志向のカスタムが人気です。
ライバル比較
| 項目\車種 | シグナス グリファス | PCX125(Honda) | NMAX125(Yamaha) |
|---|---|---|---|
| エンジン特性 | 軽快でスポーティ | 静粛・滑らか | 実用域で力強い |
| 取り回し | 軽快 | 扱いやすい | 非常に軽快 |
| 防風/快適性 | 標準(装備次第) | 高評価 | 標準〜装備次第 |
| 装備/価格 | 装備充実×価格控えめ | 充実だが高め | 適正〜やや高め |
| サポート/リセール | 限定的 | 非常に強い | 強い |
| 総評 | 個性派×コスパ良好 | 快適性最強クラス | スポーティ万能 |
- Honda PCX125:快適性・装備充実で総合力最強。ただし価格が高め。
- Yamaha NMAX125:スポーティで足回りが優秀。国内サポートも安心。
- SYM シグナス グリファス:価格と装備のバランスに優れ、“個性派スクーター”として立ち位置確保。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 加速がキビキビして街中が楽しい。 デザインが尖っていて人と被らない。 装備が充実していて価格とのバランスが良い。 取り回しが軽快で日常使いに向く。 | 販売店が少なくサポートが不安。 リセールが低めで手放しづらい。 シートが硬めで長距離は疲れやすい。 部品取り寄せに時間がかかることがある。 |
良い口コミ
- 加速感が力強くて街乗りが楽しい。
- デザインがカッコよく人と被らない。
- 装備が充実していてコスパが良い。
悪い口コミ
- 国内販売店が少なくサポートが不安。
- リセールバリューが低め。
- シートがやや硬く、長距離には向かない。
評価
| 項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 快適性 | ★★★★☆ | 標準装備で十分。長距離はシート対策推奨。 |
| 燃費 | ★★★★☆ | 実用域で良好な評価。 |
| パワー | ★★★★☆ | 発進〜中速の加速が軽快。 |
| デザイン | ★★★★★ | 都会的で個性が光る。 |
| コスパ | ★★★★☆ | 装備×価格のバランスが高評価。 |
- 快適性:★★★★☆
- 燃費:★★★★☆
- パワー:★★★★☆
- デザイン:★★★★★
- コスパ:★★★★☆
総合的に“都会派スポーティ125”として高評価。
中古市場
| 年式帯 | 走行距離目安 | 価格帯目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 2021–2022 | 1.5〜3万km | 22〜27万円 | 整備記録と駆動系交換履歴が明確 | 外装傷・足回りのヘタり |
| 2023–2024 | 5千〜2万km | 25〜30万円 | ABS付/スマートキー等の装備充実個体 | 電装増設の配線品質 |
| 低走行/ワンオーナー | 〜5,000km | 28〜33万円 | 屋内保管・純正度の高さ | 長期保管によるバッテリー/タイヤ劣化 |
日本ではまだ台数が少なく、中古相場は20〜28万円前後とやや不安定。リセールよりも「乗り潰す」感覚で買う方が後悔しません。
まとめ
SYM シグナス グリファスは、都会的なデザインとスポーティな走り、そしてコスパを兼ね備えた実力派125スクーターです。ホンダ・ヤマハの定番に比べるとサポートやリセールで不安がありますが、その分“人と違うバイクに乗りたい”というニーズに合致します。
後悔を避けるには、購入前に販売店サポートの有無を確認し、用途を“街乗り中心・所有満足重視”と割り切ること。そうすれば、グリファスはきっと満足度の高い選択肢になるでしょう。




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