日産 エクストレイルは、「電動×走破性」を両立したミドルサイズSUVとして高い人気を誇ります。2022年に登場した現行型(T33型)は、シリーズハイブリッド「e-POWER」と電動4WD「e-4ORCE」を搭載し、従来のガソリン車とは一線を画す走りを実現。都市部でもアウトドアでも快適に走れる一台です。
外観は力強くモダンで、内装は質感が大幅に向上。静粛性・加速性能・安全装備のバランスが取れており、ファミリー層からアウトドア派まで幅広く支持されています。一方で価格の高さや後席の狭さに不満を感じる人もおり、後悔しない選び方が重要になります。
日産 エクストレイルのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | 日産 エクストレイル(T33型) |
| パワートレーン | 1.5L VCターボ(発電専用)+e-POWER(前後モーター/4WDはe-4ORCE) |
| 最高出力/最大トルク | システム合計 約213PS相当(4WD目安)/大トルク特性(仕様により変動) |
| 駆動方式/変速機 | FF/4WD(e-4ORCE)/電動駆動(減速機) |
| WLTC燃費(目安) | 約17〜19km/L(グレード・駆動方式で変動) |
| 加速性能(0–100km/h) | 約7〜8秒台(目安) |
| 積載量(ラゲッジ) | 約565L(後席使用時)/最大約1,300L超(後席格納時・目安) |
| サイズ/車重 | 全長約4660mm×全幅1840mm×全高1720mm/約1700〜1800kg |
| 乗車定員 | 5名(地域・仕様で7名設定の例もあり) |
| 安全装備 | プロパイロット/衝突被害軽減ブレーキ/ACC/レーンキープほか(グレード差あり) |
| 平均価格(新車) | 約380〜470万円 |
| 中古価格(相場) | 約300〜430万円(年式・走行・装備で変動) |
エクストレイルは1.5L VCターボエンジンを発電専用に使用し、前後モーターで駆動するe-POWERシステムを採用。モーター駆動ならではの滑らかで瞬時の加速が魅力です。
最高出力はシステム合計約213PS(4WD)、0-100km/h加速は約7秒台と力強い。積載量は約565L(後席使用時)で、フラットにすれば1,300L超えの大容量。平均燃費はWLTCモードで約18.4km/L、平均価格は約380〜470万円。中古市場では約300万円台からの流通が増えています。
メリット
| メリット | 解説 |
|---|---|
| 静かで力強い走り | モーター駆動ならではの瞬時トルクと滑らかさで、市街地から高速まで快適。 |
| 電動4WDの安定感 | e-4ORCEが前後トルク配分と制動を緻密に制御し、悪天候時の安心感が高い。 |
| 上質な内装・快適装備 | 質感高い素材やシートヒーター等で長距離も疲れにくい。 |
| 先進運転支援が充実 | プロパイロット等のADASで渋滞・巡航の負担を軽減。 |
| 広い荷室 | 日常〜アウトドアまで対応可能なラゲッジ容量と使い勝手。 |
電動SUVとしての完成度が非常に高い点が最大の強みです。モーター駆動による静粛性とトルク感、そして電動4WD「e-4ORCE」による優れた安定性は、雪道や雨天でも安心して走行可能。
また、内装はレザー調素材やシートヒーターなど高級感のある仕上がり。先進運転支援「プロパイロット」も標準装備で、長距離ドライブの疲労軽減にも貢献します。日常の利便性とアウトドア性能を両立している点が高評価です。
オススメな人
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| 家族で旅行・キャンプ | 広い荷室と電動4WDで積載・走破性の両立がしやすい。 |
| 雪道・雨天が多い地域 | e-4ORCEの緻密な制御で直進安定性と安心感が高い。 |
| 静粛性と上質感を重視 | モーター駆動の静かさと上質な内装が満足度に直結。 |
| 電動車に初めて乗る人 | e-POWERは充電不要で扱いやすく、ガソリン車からの移行もスムーズ。 |
エクストレイルは「家族でキャンプや旅行に行きたい人」「電動SUVに興味がある人」「悪天候でも安心して走りたい人」におすすめです。
また、ガソリン車から乗り換えても違和感のない自然な加速フィールが魅力。e-POWER独特のレスポンスとe-4ORCEの安定感は、特に山道や雪道で強みを発揮します。日常走行の快適性と走破性を両立したいユーザーに最適な一台です。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 | 回避策 |
|---|---|---|
| 価格が高め | 上位グレードや4WDで総額が膨らみやすい。 | 必要装備を精査し中間グレード中心で見積り比較。不要オプションは外す。 |
| 実燃費の個人差 | 短距離・寒冷地ではカタログ値に届きにくい。 | エコモード活用/一定巡航を意識/冬場は暖機・ヒーター使用を計画。 |
| 2列目の足元感 | 体格やチャイルドシート装着で狭く感じる場合。 | 家族全員で試乗し、シートスライド・背もたれ角度を実地確認。 |
| 発電音の聞こえ方 | 強加速時にエンジン回転が先行する感覚。 | スポーツ/ノーマルのモード切替を試す。加速は踏み増しより早めの合流準備。 |
「価格が高い」「燃費が思ったより伸びない」「2列目が少し狭い」という声が見られます。特に上位グレードは500万円近くなるため、コスパを重視する人には割高に感じることも。
後悔を防ぐには、必要装備を見極めたグレード選びが重要。中間グレード「G」でも十分装備が充実しており、4WDを選ぶなら雪道走行の試乗もおすすめです。燃費を重視する場合はアクセルワークを丁寧に行い、エコモードの活用が効果的です。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 対策 |
|---|---|---|
| 12V補機バッテリー | 電装負荷で劣化体感が出やすい。 | 定期点検で電圧チェック/早期交換基準を把握。 |
| 駆動バッテリー冷却系 | フィンやダクトの詰まりで効率低下の恐れ。 | 吸気口の清掃・点検を習慣化。 |
| 各種センサー | 汚れ・経年で誤検知や警告の例。 | 洗車時にカメラ・レーダー部を優しく清掃/異常表示は早期診断。 |
| ソフトウェア制御 | 稀に学習値や更新で挙動差。 | 定期的にアップデート履歴を確認し最新化。 |
新世代e-POWERは信頼性が高いですが、電動パーツやセンサー類のトラブルが稀に報告されています。特に12V補機バッテリーや駆動バッテリー冷却系統の不具合は要注意。
定期点検でバッテリー状態を確認し、電装部の異音や警告表示が出た際は早期対応を。走行制御システム(e-4ORCE)のソフトウェアアップデートを定期的に受けると安心です。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 推奨アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| アウトドア系 | ルーフキャリア/マッドフラップ | 積載力UPと見た目強化。全高・風切り音に注意。 |
| タイヤ・ホイール | オールテレーンタイヤ+18〜19インチ | スタイルと走破性を両立。燃費・騒音の変化を把握。 |
| 実用装備 | ラゲッジマット/サイドバイザー | 日常使いの満足度が高い費用対効果メニュー。 |
| 安全・快適 | 前後ドラレコ/最新ナビ | 長距離・渋滞での安心感と情報量を向上。 |
| 内装演出 | イルミネーション/プロテクションフィルム | 質感UPとキズ防止。リセールにも好影響。 |
①マッドフラップやルーフキャリアなどアウトドア系アイテム
②社外ホイール+オールテレーンタイヤでSUV感アップ
③ラゲッジマットやサイドバイザーなど実用装備
④ドライブレコーダー、ナビ更新など安全補助系
⑤内装イルミネーションやメッキパーツで高級感強化
純正オプションの完成度が高いため、まずは「防汚系・積載系」から整えるのが賢明です。
ライバル比較
| 項目 | エクストレイル | トヨタ RAV4 | ホンダ ZR-V | マツダ CX-5 |
|---|---|---|---|---|
| パワートレーン | e-POWER+e-4ORCE | 2.0/2.5HV/PHV | 1.5T/2.0e:HEV | 2.0/2.5/2.2D |
| 0–100km/h(目安) | 約7–8秒 | 約8–9秒(HV) | 約8–9秒 | 約8–10秒 |
| WLTC燃費(目安) | 約17–19 | 約18–21(HV) | 約15–19 | 約14–18(Dは良好) |
| 走りの質感 | ◎(電動の滑らかさ) | ◯(安定) | ◯(軽快) | ◎(しっとり) |
| 価格帯(新車) | 約380–470万 | 約320–520万 | 約330–450万 | 約300–450万 |
| 悪路・雪道適性 | ◎(e-4ORCE) | ◯〜◎(AWD) | ◯ | ◯ |
エクストレイルの主なライバルは「トヨタ RAV4」「ホンダ ZR-V」「マツダ CX-5」。
燃費ではRAV4ハイブリッドが僅かに上、走りの質感ではCX-5が優勢。ただしエクストレイルは電動4WDの制御精度と静粛性で抜きん出ています。街乗り快適性とアウトドア性能のバランスでは最も“万能”なポジションにあります。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「静かで力強い。家族での長距離が快適」 「e-4ORCEの安定感で雨や雪も不安が減った」 | 「価格が高い」 「街乗り短距離だと燃費が伸びにくい」 |
| 「内装の質感が高く満足」 「荷室が広くて使いやすい」 | 「強く踏むと発電音が気になる」 「2列目が思ったより広くない」 |
良い評判:
「静かでパワフル」「雪道での安定感が抜群」「内装の質感が高い」「e-4ORCEの安心感がすごい」
悪い評判:
「価格が高め」「燃費がもう少し良ければ」「2列目の足元が狭い」
全体的に走りと質感の高さに満足している声が多く、特に安全性と静粛性に関する評価が目立ちます。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | 力強く洗練されたSUVスタイル |
| 快適性 | ★★★★★ | 静粛性・乗り心地ともに高水準 |
| 燃費 | ★★★★☆ | WLTC約18km/Lとこのサイズでは優秀 |
| 走行性能 | ★★★★★ | e-4ORCEの制御が圧倒的に滑らか |
| コスパ | ★★★☆☆ | 価格は高いが満足度も高い |
走行フィールと質感を重視する人には非常に満足度の高いSUVです。
中古市場
| 条件 | 相場傾向 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 2022年以降(現行) | 流通増で300〜430万円中心。 | 保証継承/ソフト更新履歴/ADAS作動確認。 |
| 低走行・4WD(e-4ORCE) | 人気が強く高値安定。 | 下回りサビ/タイヤ溝・年式/ハブ周りの状態。 |
| 寒冷地・雪国使用車 | 装備充実だが個体差大。 | 下回り防錆処理/ヒーター系・デフ作動音。 |
2022年以降の新型は流通がまだ少なく、中古相場は300〜430万円台。走行距離が少ない車両は高値安定しています。
注意点として、e-POWER系の車両はバッテリー管理履歴と保証継承の有無を必ず確認。特に雪国使用車は下回りのサビもチェックが必要です。
まとめ
エクストレイルは「走り・質感・安全性」を求める人に最適な一台です。後悔しないためには、まず自分の使い方(街乗り中心/アウトドア/雪道)を明確にし、それに合った駆動方式とグレードを選ぶこと。
試乗では静粛性とアクセルレスポンスを確認し、必要な装備を見極めましょう。
中古車を狙う場合はバッテリー保証と走行距離を重視。価格以上の満足感を得たい人には間違いなくおすすめのSUVです。









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