「買ったときより価値が下がらない車」を選びたい――
車を所有する上で、リセールバリュー（再販売価値）は非常に大きな要素です。
特にセダンは近年人気が落ちており、リセールで損をしない車を選ぶには慎重さが求められます。
本記事では、残価率データや中古市場での人気をもとに、
リセールバリューの高いセダンTOP10 を紹介。
後悔しない選び方や維持のコツもあわせて解説します。
リセールバリューが高いセダンを選ぶポイント
| 項目 | 解説 | 後悔回避ポイント |
|---|---|---|
| 残価率（3年/5年） | 売却時に購入額の何％が残るかの指標。モデル/年式/状態で変化。 | 「3年」「5年」で複数ソースを参照し中央値で判断する。 |
| ブランド/希少性 | 知名度と限定性が強いほど需要が底堅い。 | 人気ブランド×台数少なめの組み合わせは値落ちしにくい。 |
| 海外輸出需要 | 国内人気が弱くても輸出需要があると相場が支えられる。 | 右ハンドル需要国で人気のグレード/カラーを選ぶ。 |
| 人気グレード/カラー | 装備が充実し万人受けする仕様は売りやすい。 | 白/黒/パール系＋安全装備充実・ナビ/ACC付を選択。 |
| 走行距離・状態 | 低走行・無事故・内外装美車は買取で強い。 | 定期点検記録簿・禁煙・純正戻しで評価アップ。 |
① 残価率・買取実績を確認する
3年・5年後にどれだけ価値が残るかを示す残価率は指標になります。
ユーカーパックのセダン残価率ランキングでは、アルピナ D3 が5年後残価率65.37％と高評価。
② 海外輸出需要の有無
日本国内で需要が低いセダンでも、東南アジアや中近東で人気がある車種はリセールが強くなります。
例えば、トヨタ プレミオ／アリオンは輸出需要で高く売られやすいとの情報あり。
トヨタやホンダといったブランドは信頼性が高いため中古市場でも購買需要が強く、リセール性も良い傾向。
④ 走行距離・年式・状態
新しさや整備履歴、キズ・傷・内装の劣化など、状態が良ければ価値は下がりにくいです。
売るときに「きれいな車」が強く評価されます。
⑤ 人気グレード／カラー選定
流行色や人気グレードを選ぶと中古流通量が増えるため、高く売れる可能性が高くなります。
リセールバリューの高いセダンランキングTOP10（例示・傾向ベース）
以下は、残価率ランキングや買取実績を元に「セダン」に絞ってピックアップした例示ランキングです。
| 順位 | 車種 | 備考・残価率データ等 | 強み |
|---|---|---|---|
| 1位 | アルピナ D3 | 5年後残価率 65.37％（セダン部門首位） | 高級スポーツ感と希少性で値落ち抑制力強 |
| 2位 | 光岡 リューギ | 残価率 62.82％（セダン） | 国内外での希少性とブランド性 |
| 3位 | スバル WRX S4 | 残価率 59.57％（セダン部門） | スポーツ志向とブランドファン保持力 |
| 4位 | トヨタ センチュリー ハイブリッド | 残価率 59.07％（5年） | 高級セダンとしての価値が維持されやすい |
| 5位 | トヨタ カローラ ハイブリッド | 残価率 56.77％（5年） | 大衆車で需要が高く、流通量も多い |
| 6位 | トヨタ クラウン | 5年残価率 53.51％ | 高級感・ブランド価値で下落を抑える |
| 7位 | レクサス IS500 | ランキング10位に登場（52.10％） | 高級スポーツセダンでの希少価値が強み |
| 8位 | トヨタ プレミオ | 中古リセール車種例として頻出 | 特に5年落ちデータで高評価 |
| 9位 | トヨタ アリオン | プレミオと並びリセール維持力強めとされる例 | 海外需要もあり中古価格が落ちにくい |
| 10位 | トヨタ カローラセダン | 国内中古相場で高めの買取率記録例あり | 多数流通して選ばれやすく、需要が維持されやすい |
各車の解説（例示モデル）
🥇 アルピナ D3
| アルピナ D3（セダン） | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約65%前後 |
| 価格帯 | 1100〜1300万円前後 |
| 特徴 | 希少×高性能でコア需要が厚い。走行少・整備履歴明瞭なら高額売却が狙える。 |
BMWベースの高性能ラグジュアリーセダン。
高級感と走行性能、希少性を兼ね備え、5年後残価率65％超という驚異の数値を記録。
一般セダンとは一線を画すモデルで、価値下落が比較的ゆるやか。
🥈 光岡 リューギ
| 光岡 リューギ | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約63%前後 |
| 価格帯 | 300〜450万円前後 |
| 特徴 | 唯一無二の意匠で指名買いが多い。台数希少のため相場が崩れにくい。 |
日本国内で数が少ないセダン。
特別なデザインと希少性が強みで、62％台の残価率を記録。
ニーズが限られる一方、コアなファンによる需要が支えになる。
🥉 スバル WRX S4
| スバル WRX S4 | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約60%前後 |
| 価格帯 | 480〜530万円前後 |
| 特徴 | スポーツ×AWD需要で高値維持。限定/特別仕様はさらに強い傾向。 |
スポーツセダン系としては異例のリセール力を持つ。
残価率59.5％前後で、一般モデルより価値が落ちにくい傾向。
走りの性能とブランド性が中古需要に結びつきやすい。
第4位：トヨタ センチュリー ハイブリッド
| トヨタ センチュリー（ハイブリッド） | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約59%前後 |
| 価格帯 | 2000〜2500万円前後 |
| 特徴 | 国内最高峰ブランド。需要が限定的でも値崩れは小さい。 |
国内高級セダンとしてのブランド力と信頼性。
5年後残価率59％前後という高い維持力が示されている。
極めてニッチだが、その分価値を保ちやすい。
第5位：トヨタ カローラ ハイブリッド
| トヨタ カローラ（ハイブリッド含む） | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約57%前後 |
| 価格帯 | 220〜350万円前後 |
| 特徴 | 国内外で実需が厚く買取相場が安定。HV・人気色は有利。 |
国内外で人気の大衆車。
5年後残価率56％台と、セダンとしては非常に健闘する数値。
流通量が多く中古需要も安定。
第6位：トヨタ クラウン
| トヨタ クラウン | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約54%前後 |
| 価格帯 | 480〜720万円前後 |
| 特徴 | 国内ステータスと海外需要で底堅い。走行少・禁煙車は強気提示が入りやすい。 |
トヨタを代表する高級セダンでありながら、リセールバリューでも依然として上位に位置するクラウン。
上質な乗り味と信頼性、そしてブランドとしての歴史が生み出す安心感は群を抜いています。
特にハイブリッドモデルは燃費と快適性のバランスが良く、法人・個人どちらにも需要が高いため、
中古市場でも常に安定した相場を維持。外装の艶やシートの質感も高く、長く乗っても飽きないデザインが魅力です。
「落ち着いた高級感が欲しい」「後悔しない上質セダンを選びたい」
そんな人にぴったりの一台。走行距離を抑えれば、5年後でも高額買取が期待できます。
第7位：レクサス IS
| レクサス IS | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約52%前後 |
| 価格帯 | 580〜950万円前後 |
| 特徴 | ブランド信頼性とスポーツ性。限定/希少グレードはさらに強い。 |
スポーティな走りとラグジュアリーな仕立てを両立したプレミアムセダン。
国内外で人気が高く、特に「F SPORT」グレードは中古市場でも争奪戦状態。
ブランドとしての信頼性が厚く、年式が進んでも値落ち幅が比較的少ない点が特徴です。
また、内外装の造形や塗装の美しさが群を抜いており、維持状態が良ければ高額査定がつきやすい傾向。
「走りもデザインも妥協したくない」「評価の高い上質セダンが欲しい」という女性オーナーにも好評です。
レクサス全体に共通する高品質なアフターサポートも安心要素で、後悔しにくい投資価値あるモデルといえます。
第8位：トヨタ プレミオ
| トヨタ プレミオ | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約50%前後 |
| 価格帯 | 150〜280万円前後（中古） |
| 特徴 | 輸出需要が強く中古相場が底堅い。状態良なら高値が狙える。 |
すでに新車販売は終了しているものの、中古市場では根強い人気を誇るプレミオ。
特に東南アジアや中東での輸出需要が非常に高く、走行距離が多くても驚くほどの高値がつくケースがあります。
シンプルで堅実なデザインと信頼性の高いエンジン構成により、
“壊れにくい・長く乗れる”という点での評価が高いのもリセール面での強み。
車としての華やかさよりも、堅実で後悔しない選択をしたい人におすすめの一台です。
内装も上質で清潔感があり、年齢を問わず支持されています。
第9位：トヨタ アリオン
| トヨタ アリオン | |
|---|---|
| 参考残価率（5年） | 約49%前後 |
| 価格帯 | 150〜280万円前後（中古） |
| 特徴 | プレミオ同様に輸出で支えられる相場。禁煙・修復歴なしで評価UP。 |
プレミオと同系統の設計を持つアリオンも、リセールバリューで堅調な相場を維持しています。
特に「右ハンドル仕様の輸出国」での需要が強く、状態次第では国内よりも高額で取引されることも。
落ち着いた外観デザインと実用的なサイズ感が好評で、
「高級すぎず、でも信頼できるセダン」を求める層に人気です。
走行距離が10万kmを超えても値が付くことが多く、
維持コストの安さも含めるとコスパ面で非常に優秀。
長期的に見ても“後悔しないリセール優等生”といえるでしょう。
まとめ／リセールで後悔しない選び方
リセールバリューの高いセダンを選ぶには、単なるスペック以上に需要・流通性・ブランド力・希少性の見極めが鍵です。
「走り・豪華さ・ニッチ性」で勝負するモデル（アルピナ、リューギ、WRX S4など）は値崩れしにくい傾向。
大衆セダンでは、トヨタ車・ハイブリッド車 が流通需給で安定して強いです。
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