ヤマハ VOXは、2006年に登場したユニークなデザインの50ccスクーターです。四角いフォルムと大容量のシート下収納を特徴とし、個性的な外観で若者を中心に人気を集めました。すでに新車販売は終了していますが、中古市場では根強い人気があり、デザイン性と実用性の両面から再評価されつつあります。今回はVOXのスペックや評判、評価、後悔ポイントなどを徹底的にまとめます。
ヤマハ VOXのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | ヤマハ VOX(XF50/50cc原付一種) |
| エンジン | 水冷4ストローク単気筒 49cc/FI(年式により)/CVT |
| 最高出力 | 約4〜4.5PS(年式により差) |
| 車両重量 | 約87kg前後 |
| シート高 | 約735mm(足つき良好) |
| 燃費目安 | 実走45〜60km/L前後(用途・環境で変動) |
| ブレーキ | 前後ドラム(主要年式) |
| 収納 | 大容量メットイン約34L(形状により入るヘルメット要確認) |
| 生産・流通 | 新車販売終了/中古中心 |
ヤマハ VOXは、水冷4ストローク50ccエンジンを搭載し、環境性能と静粛性に優れています。最高出力は約4.2PSで、街乗りには十分なパワーを持っています。車両重量は87kg前後と軽量で、シート高は735mmと低く、初心者や小柄な方でも安心して乗れます。特筆すべきは約34Lのメットイン収納で、大きめの荷物も収まるスクーターとして高い実用性を誇ります。
オススメな人
| タイプ | 理由 |
|---|---|
| 個性派デザイン重視 | 四角いボディで存在感が強く、所有満足度の評判が高い |
| 街乗り・通学・買い物 | 低シート×軽量で扱いやすく、収納力が実用的 |
| カスタムを楽しみたい | 外装・シート・デカールなどドレスアップの幅が広い |
| 中古を賢く選びたい | 整備履歴重視でコスパよく入手しやすい |
VOXは「他人と違うデザインのスクーターに乗りたい」という人におすすめです。個性的な四角いデザインは今見ても新鮮で、街中で目を引きます。また、大容量収納を重視する人にも向いており、通勤や買い物用として非常に便利です。中古市場中心のモデルですが、カスタムパーツも多く、オリジナル性を楽しみたいライダーにぴったりです。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 |
|---|---|
| 動力性能は平凡 | 50cc相応の加速・登坂で、速さ重視だと物足りやすい |
| 中古前提 | 状態差が大きく、当たり外れの口コミあり。個体選びが重要 |
| パーツ供給 | 純正部品は徐々に入手性が低下。納期や価格に注意 |
| 収納形状のクセ | 容量は大きいが、ヘルメット形状次第で入らない場合がある |
VOXはデザイン性が高い反面、走行性能は一般的な50ccスクーターと大差がありません。そのため「もっと速い原付が欲しい」という人には後悔につながります。また、生産終了から年数が経っているため、状態の良い個体を探すのが難しくなっています。パーツ供給も徐々に減少しているため、整備性を重視する方には不安要素になるでしょう。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 予防策 |
|---|---|---|
| バッテリー・電装 | 年式が進むと弱りやすい | 交換履歴の確認/保管環境の改善/定期充電 |
| 駆動系(Vベルト/ローラー) | 走行距離に比例して劣化 | 異音・振動を放置せず定期交換 |
| 燃料系・センサー | 長期放置で不調の口コミ | 長期未始動車は整備前提で購入/添加剤や洗浄 |
| 外装・樹脂 | 日焼け・割れが出やすい | 屋内保管・カバー・適合ケミカルで保護 |
基本的な信頼性は高く、大きな持病は少ないモデルです。ただし、古い個体が多いため、バッテリーや駆動系、消耗部品の劣化には注意が必要です。定期的な点検を怠らなければ長く乗れるスクーターですが、メンテナンスを放置すると不具合が出やすくなります。中古車を選ぶ際は整備履歴や実走行距離をしっかり確認しましょう。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 具体例 | 狙い |
|---|---|---|
| 外装ドレスアップ | ラッピング/デカール/塗装 | 個性強化・リフレッシュ |
| シート周り | ローダウン/表皮変更 | 足つき改善・質感向上 |
| 積載強化 | インナー仕切り/リアキャリア | 買い物・通学の利便性UP |
| 灯火類 | LED化(保安基準適合) | 被視認性・消費電力低減 |
| 駆動系メンテ | ベルト・ローラー刷新 | 発進のスムーズさ回復 |
VOXはカスタムベースとしても人気があり、外装カラー変更やシートカスタムなどで個性を出せます。特にローダウンシートや社外マフラー、ステッカーデカールでのドレスアップが定番です。また、大容量メットインを活かした実用カスタムとして、仕切りやバッグインナーを取り付けるケースもあります。中古車でもカスタム済みの個体が豊富に見られます。
ライバル比較
| 項目 | VOX | ズーマー | BW’S | アドレスV50 |
|---|---|---|---|---|
| デザイン性 | 個性強いスクエア | カスタム映え | アウトドア調 | 実用寄り |
| 収納力 | 大容量メットイン | フロント開放型で工夫必要 | 標準的 | 標準的 |
| 軽快感 | 標準 | 軽快 | やや軽快 | 非常に軽快 |
| 入手性 | 中古中心(良個体は希少) | 中古多数 | 中古中心 | 中古多数 |
| 価格傾向 | 状態良好は強気 | 人気カスタムは高騰 | 中庸 | 割安傾向 |
| 向いている人 | 見た目×収納重視 | 弄って楽しむ | タフ感好み | 移動コスパ最優先 |
ライバルはホンダ ズーマー、ヤマハ BW’S、スズキ アドレスV50などです。ズーマーはカスタムベースとして人気が高く、BW’Sはアウトドア感あるデザインが特徴。アドレスV50はコスパと実用性に優れています。VOXはその中でも「四角い独自デザイン+大容量収納」で差別化され、個性派スクーターとして支持されています。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| ・四角いデザインが唯一無二で所有感が高い。 ・大容量メットインで通学・買い物が楽。 ・足つきが良く取り回しが簡単。 ・静かで街乗りが快適。 | ・加速や登坂は50cc相応で物足りない。 ・中古は当たり外れが大きい。 ・一部純正パーツが手に入りにくい。 ・収納は形状の制約があり入らない物もある。 |
良い口コミでは「デザインがカッコいい」「収納力がすごい」「人と被らない」といった声が多いです。悪い口コミでは「加速や登坂が弱い」「中古は状態の当たり外れがある」「パーツが手に入りにくい」といった意見が目立ちます。全体的に、デザイン性と収納性に満足する声が多く、走行性能や維持性で評価が分かれます。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | 非常に高い | スクエア造形で強い個性と所有満足度 |
| 快適性 | 良好 | 低シートで扱いやすく街乗りに合う |
| 走行性能 | 標準的 | 50cc相応。速さ重視なら不向き |
| 燃費 | 良好 | 実走45〜60km/L前後で維持費が低い |
| 積載性 | 高い | 大容量メットインが強み。ただし形状は要確認 |
| 総合 | バランス良好 | 見た目と実用を重視する人に向く中古名作 |
ヤマハ VOXは「デザインと収納力」に全振りしたスクーターと言えます。個性的な外観は今でも根強い人気があり、スタイル重視の人には非常に高い評価を得ています。一方で、走行性能は標準的で、速さを求める人には物足りません。中古での入手が前提になるため、状態の良い個体を選べば、後悔の少ない楽しい一台になります。
中古市場
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 流通量 | やや少なめ。状態良好・低走行は争奪戦 |
| 価格帯 | 相場幅が広い。人気色・限定は強気 |
| 要チェック | 電装・駆動系の整備履歴、外装日焼け、転倒痕 |
| 購入戦略 | 総額で比較し、納車整備と消耗品交換を前提に交渉 |
中古市場では、価格は状態やカスタム内容で幅があります。安価な個体も見られますが、整備不良や消耗が進んでいるケースが多いため注意が必要です。程度の良い個体は高値傾向で、人気カラーや限定モデルはプレミアがつくこともあります。購入する際は走行距離よりも整備履歴を重視した方が後悔を避けられます。
まとめ
ヤマハ VOXは、個性派デザインと大容量収納を武器にしたユニークなスクーターです。走行性能は平凡ですが、見た目と実用性の両立で支持されています。中古で探すしかないため、状態やメンテナンス性に注意する必要はありますが、自分らしさを表現したい人にとっては後悔のない選択肢になるでしょう。




コメント