ホンダ CRF450L は、モトクロッサー CRF450R をベースに開発された 公道走行可能なエンデューロモデル です。競技直系のレーサー譲りの車体剛性とハイパワーエンジンを持ちながら、ヘッドライト・ウインカー・ナンバー取得対応で一般道も走れる仕様となっています。
一方で、レーサー直系ゆえに「維持が大変」「街乗りには不向き」という評判もあり、購入後に後悔する声も少なくありません。本記事では CRF450L のスペックや口コミをまとめ、評価を整理していきます。
ホンダ CRF450L のスペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 実測燃費 | — km/L(使用環境で変動) |
| カタログ燃費 | — km/L(年式・試験法で差) |
| 排気量 | 449 cc |
| エンジン形式 | 水冷 4スト 単気筒 DOHC |
| 最高出力 | 約25〜30 PS(公道仕様・目安) |
| 最大トルク | 約32 N・m(目安) |
| 装備重量 | 約131 kg |
| シート高 | 約 940 mm |
| 燃料タンク容量 | 約 7.6 L |
| 新車価格 | 約 1,200,000 円(参考) |
| 主要装備 | LED灯火類 / サスペンション調整機構 / 車載工具 等 |
CRF450L は 449cc 水冷4スト単気筒エンジンを搭載。最高出力は約25〜30PS(公道仕様)、最大トルクは約32N·m。
装備重量は約131kgと軽量で、オフロードでの取り回しに優れています。シート高は940mmと高めで、本格エンデューロモデルらしい仕様。
燃料タンク容量は7.6Lと少なめで、ロングツーリングにはやや不安。新車価格は約120万円前後と国産オフ車の中でも高額です。
オススメな人
| こんな人にオススメ |
|---|
| 林道〜エンデューロ走行を本気で楽しみたい人 |
| 軽量・高剛性シャーシでキレのある操作感を求める人 |
| 公道移動+オフロード走行を1台で完結したい人 |
| メンテナンスを前向きに楽しめる人 |
| 評判よりも自分の評価基準(走破性重視)で選べる人 |
- 林道ツーリングから本格オフロードまで幅広く楽しみたい人
- 軽量・高剛性シャーシで思い切り走りたい人
- 街乗りより「走破性とオフロード性能」を最重視する人
- CRF450R 譲りのレーサーフィーリングを味わいたい人
- メンテナンスを楽しめる機械好きのライダー
後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 維持サイクルの短さ | オイル/フィルター交換が短周期で手間と費用が増える |
| シート高の高さ | 約940mmで足つきに不安が出やすい |
| 航続距離 | タンク7.6Lでロングは給油計画が必須 |
| 価格 | 国産オフ車としては高額帯 |
| 街乗り適性 | ギア比や振動・熱などで日常通勤の快適性は限定的 |
- 価格が高く、維持費もレーサー寄り
- オイル交換・メンテナンスサイクルが短い
- シート高が高く、足つき性が悪い
- タンク容量が少なく、航続距離が短い
- 街乗りや通勤用途には不向き
壊れやすさ
| 症状 | 想定原因 | 対策 |
|---|---|---|
| エンジン消耗早め | 高回転・高出力設計 | 短期サイクルのオイル/フィルター交換、慣らし厳守 |
| 駆動系摩耗 | チェーン/スプロケの泥噛み・荷重 | こまめな清掃注油、早期交換 |
| 足回りガタ | リンク/ベアリングの泥水侵入 | 分解グリスアップ、シール点検 |
| 電装トラブル | 防水不足や転倒衝撃 | 防水処理、配線保護、定期点検 |
- 高回転エンジンゆえ消耗が早い傾向
- チェーン・スプロケットなど駆動系の摩耗が速い
- サスペンションオイルやリンク周りは定期メンテ必須
- 定期的なエンジンオイル・フィルター交換が欠かせない
カスタムパーツ
| 目的 | 例 |
|---|---|
| 航続延長 | ビッグタンク、予備ボトルキャリア |
| 保護強化 | スキッドプレート、ラジエター/エンジンガード、ハンドガード |
| 快適性 | コンフォート/ロングシート、スクリーン、グリップヒーター |
| 積載 | リアキャリア、ツールバッグ、ソフトパニアステー |
| 走行性能 | ギア比見直し、社外マフラー、スプリング/バルブ調整 |
- 快適性:ロングツーリング向けシート、ビッグタンクキット
- 保護系:スキッドプレート、ラジエターガード、ハンドガード
- 積載:リアキャリア、ツールバッグ
- 走行性能:社外マフラー、強化サスペンションスプリング
ライバル比較
| 項目\車種 | ホンダ CRF450L | ヤマハ WR250R(生産終了) | KTM 500 EXC-F | ハスクバーナ FE450 |
|---|---|---|---|---|
| 排気量 | 449cc | 249cc | 510cc | 450cc |
| 出力 | 約25〜30PS | 約30PS | 約60PS | 約58PS |
| 車重 | 約131kg | 約134kg | 約108kg | 約112kg |
| シート高 | 約940mm | 約895mm | 約960mm | 約950mm |
| 航続距離 | 約150km | 約200km | 約120km | 約120km |
| 価格帯 | 約120万円 | 中古相場のみ | 約150〜160万円 | 約150万円前後 |
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 「林道〜エンデューロまで対応、走破性の評価が高い」 | 「オイル交換などメンテが頻繁で後悔する人も」 |
| 「軽くてコントロールしやすい」 | 「シートが高く街乗りは厳しい」 |
| 「レーサー直系のフィーリングが楽しい」 | 「タンク容量が少なく航続に不安」 |
良い口コミ
- 「林道からエンデューロまで何でもこなせる」
- 「軽量で扱いやすい」
- 「レーサー直系の走りが楽しい」
悪い口コミ
- 「オイル交換サイクルが短くて維持が大変」
- 「シートが高く、街乗りは厳しい」
- 「燃費・タンク容量がネック」
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ | CRFシリーズらしい精悍な外観 |
| 快適性 | ★★★☆☆ | シート硬め、航続距離短い |
| 走り | ★★★★★ | オフロード性能は圧倒的 |
| 積載 | ★★☆☆☆ | キャリア追加で改善可能 |
| 維持費 | ★★☆☆☆ | 頻繁なメンテが必須 |
| 総合 | ★★★★☆ | 本格オフロード派には高評価 |
中古市場
| 年式帯/状態 | 相場目安 | 注意点 | 狙い目 |
|---|---|---|---|
| 登録直後〜低走行 | 約100〜115万円 | 転倒歴・外装傷・整備記録 | 記録簿完備・屋内保管 |
| 数年落ち/中走行 | 状態により幅 | エンジン/駆動系の消耗、リンク周り | 消耗品交換済みの個体 |
| 競技使用歴あり | 価格は安め | フレーム/サスの疲労・整備精度 | 整備履歴が明確で試乗確認可能 |
中古市場では比較的流通が少なく、相場は100〜115万円前後。年式や走行距離よりも「整備記録の有無」が重要視されます。林道・競技使用が多い個体は消耗が激しいため、要注意です。
まとめ
ホンダ CRF450L は、レーサー直系の走行性能を公道で楽しめる希少なエンデューロモデルです。街乗りや通勤には向きませんが、オフロード性能を最優先する人には「後悔しない一台」と言えるでしょう。
後悔回避策としては、維持費・メンテナンスの負担を理解したうえで購入すること、ビッグタンクやシート交換などカスタムで弱点を補うことが大切です。




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