ホンダ CB500Xは、街乗り・通勤から長距離ツーリングまで幅広く対応できる「万能アドベンチャーバイク」です。扱いやすい並列2気筒エンジンは低中速でトルクが豊かで、初心者でも安心して楽しめる性能を持っています。アップライトなポジションと高めの車体設計は視認性と快適性を両立し、ツーリングユーザーから高評価を得ています。一方で、リッターアドベンチャーのような圧倒的なパワーや豪華装備はなく、刺激を求めるライダーには物足りない部分もあります。実用性と万能さを求める人にとっては「後悔しない選択肢」となるモデルです。
【この記事でわかること】
- CB500Xの特徴と魅力
- どんなライダーにおすすめか
- 後悔しやすいポイントと対策
- 壊れやすさやメンテ傾向
- カスタムパーツ事情
- ライバル車との比較(V-Strom 650、Versys 650、NC750Xなど)
- オーナーの口コミ(良い評判・悪い評判)
- 総合評価と中古市場の動向
このバイクがオススメな人
| ターゲット | 利用シーン | 重視ポイント | CB500Xが合う理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 初心者・リターン | 街乗り・通勤 | 扱いやすさ・視認性 | アップライト姿勢と軽め車体で安心です | 発進加速は穏やかです |
| ツーリング派 | 日帰り〜中長距離 | 快適性・燃費 | 低中速トルクと良燃費で疲れにくいです | 高速追い越しは余裕がやや控えめです |
| コスパ重視 | 普段使い+旅 | 維持費・実用性 | 消耗コストが現実的で装備拡張もしやすいです | 豪華電子制御は最小限です |
CB500Xは「万能で扱いやすいアドベンチャーバイク」を求めるライダーにぴったりです。軽量な中型車体でありながら、長距離ツーリングもこなせる快適性を備えており、初心者やリターンライダーの入門機にもおすすめできます。燃費性能や維持費も良好で、通勤や日常の足から旅行まで一台で完結可能です。リッターバイクに比べると気軽さが圧倒的に高く、維持コストも現実的。バランス重視で選ぶ人に適しています。
このバイクで後悔するポイント
| 後悔ポイント | 現象/理由 | 対策・代替案 |
|---|---|---|
| パワー感の控えめさ | 高速追い越しや登坂で余裕不足を感じる | 期待値整理・上位排気量も比較 |
| 装備のシンプルさ | 電子制御や豪華装備は少なめ | 必要装備のみ後付け・上位モデル検討 |
| 防風の最適化 | 体格やヘルメットで乱流の感じ方が変化 | ハイスクリーン/ディフレクター導入 |
| 足回りの標準感 | 積載時や荒れた路面で底付き気味 | サス調整・リアショック更新・空気圧管理 |
CB500Xは万能型で弱点が少ない反面、「突出した個性がない」と感じるライダーもいます。特に高回転の伸びやパワー感は650cc以上のライバルに劣り、刺激を求める人には物足りないかもしれません。また、高速道路では十分走れますが、追い越し加速などでは余裕がやや不足する場面もあります。さらに、装備もシンプルで、電子制御や豪華装備を期待すると後悔する可能性があります。
壊れやすさ
| 部位 | 症状例 | 発生傾向 | 予防・対策 |
|---|---|---|---|
| 駆動系 | チェーン伸び・異音 | 通勤+ツーリングで距離が伸びる | 清掃給脂・テンション管理・早期交換 |
| ブレーキ | 鳴き・タッチ低下 | 渋滞や下りで顕在化 | 良質パッド・フルード定期交換 |
| 電装/接点 | 接触不良・腐食 | 雨天・経年 | 端子防錆・定期点検・増し締め |
CB500Xはホンダらしい高い信頼性を持ち、目立った持病はありません。むしろ「壊れにくい」モデルとして評判で、消耗品管理さえ怠らなければ長く安心して乗れるバイクです。定期的なオイル交換やチェーン調整、冷却系の点検を行えば10万km以上走行可能な耐久性があります。中古市場でも高走行車が多いことが、その信頼性の証です。
カスタムパーツの豊富さ
| カテゴリ | 主なパーツ | 充実度 | 効果/ポイント |
|---|---|---|---|
| 防風/快適 | ハイスクリーン・ナックルガード・グリヒ | ◎ | 疲労軽減と季節対応力の向上 |
| 積載/実用 | トップ/サイドケース・ラック | ◎ | キャンプや連泊旅に最適 |
| 足回り/制動 | リアショック・高性能パッド・メッシュ | ○ | 積載時の安定感と安心感UP |
| 外装/保護 | エンジンガード・アンダーガード | ○ | 転倒/飛び石ダメージを軽減 |
人気アドベンチャーであるため、カスタムパーツも豊富に揃っています。スクリーンやハンドガード、パニアケースといった快適装備から、サスペンションやブレーキのアップグレードまで幅広い選択肢があります。キャンプツーリングやロングツーリング志向のユーザーには積載系のカスタムが特に人気で、実用性を大きく高められます。
ライバルバイクとの比較
| 項目 | ホンダ CB500X | スズキ V-Strom 650 | カワサキ Versys 650 | ホンダ NC750X |
|---|---|---|---|---|
| 扱いやすさ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| ロング快適性 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| スポーツ性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 維持費/燃費 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 実用/積載 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
ライバルにはスズキ V-Strom 650、カワサキ Versys 650、ホンダ NC750Xなどがあります。V-Strom 650は安定感と快適性、Versys 650はスポーティさ、NC750Xは収納力と燃費の良さが魅力です。CB500Xはそれらの中で「扱いやすさ」と「維持費の安さ」で優位に立ち、コスパの高さで選ばれることが多いです。
みんなの口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 扱いやすくて燃費が良い | 高速追い越しが力不足に感じることがある |
| アップライトで長距離も楽 | 装備がシンプルで物足りない |
| 積載拡張がしやすく旅向き | サスは荷物満載だと腰砕け気味 |
良い口コミ:「扱いやすくて万能」「燃費が良く維持費が安い」「ツーリングに快適」
悪い口コミ:「パワー感が控えめ」「装備がシンプル」「高速走行では余裕不足を感じる」
このバイクの評価
| 評価項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| 走行性能 | ★★★☆☆ | 公道域で扱いやすいが刺激は控えめ |
| ハンドリング | ★★★★☆ | 軽快で取り回し良好、初心者にも優しい |
| 維持性 | ★★★★★ | 燃費と消耗コストが優秀で所有しやすい |
| 実用性 | ★★★★☆ | 積載拡張で旅から日常まで幅広く対応 |
| 趣味性 | ★★★☆☆ | 個性は控えめだが長く付き合える |
- 走行性能:★★★☆☆
- ハンドリング:★★★★☆
- 維持性:★★★★★
- 実用性:★★★★☆
- 趣味性:★★★☆☆
総合的にバランスが取れた一台で、特にコスパ重視や万能性を求めるライダーから高評価です。
中古市場の動向
| 状態/年式 | 目安相場 | 特徴 | 狙い目ポイント |
|---|---|---|---|
| 低走行・新しめ | 上位レンジ | 外装美・装備充実 | 記録簿・ワンオーナー・電装状態確認 |
| 中走行・一般 | 中位レンジ | 通勤+ツーリング併用 | タイヤ/ブレーキ/駆動の更新履歴重視 |
| ツーリング装備付 | 幅広い | パニア・スクリーン等が付属 | 法規適合・純正戻し可否・配線処理を確認 |
CB500Xは需要が高く、中古市場でも流通量が安定しています。走行距離が多い車両が多いですが、ホンダの信頼性により安心して選べるのが特徴です。ワンオーナー車やツーリング装備付きの車両は人気が高く、価格も安定しています。狙い目はメンテナンス記録がしっかり残っている個体です。
まとめ
ホンダ CB500Xは、「万能で扱いやすいアドベンチャー」を求めるライダーに最適なモデルです。後悔しやすいのは「突出した個性や豪華装備を求める人」であり、パワーや装備の豪華さを期待すると不満が残る可能性があります。しかし、実用性・維持費・信頼性の高さを重視するなら、後悔は少なく、口コミ通りの高い評価を実感できるでしょう。街乗りからツーリングまで一台でこなせる万能性を重視する人にとって、CB500Xは長く付き合える相棒になるはずです。




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