ホンダ CB400SF(最終型)は、長年愛されてきた400ccネイキッドの王道モデルであり、磨き抜かれたスタイルと汎用性が際立っています。低回転域からの扱いやすさやサウンドの魅力はもちろん健在ですが、最終型ならではの維持部品の入手性や老朽化による故障リスクも無視できません。本記事では、CB400SF(最終型)の評判・後悔ポイント・中古市場動向などを余さずまとめ、購入後に後悔しないためのポイントを解説します。
【この記事でわかること】
- CB400SF(最終型)の特徴とおすすめライダー像
- 購入時の後悔しやすいポイントとその対策
- 壊れやすさやメンテナンス性の実態
- カスタムパーツ状況と楽しみ方
- ライバルモデル(CB400/刀/ゼファーなど)との比較
- 実際の口コミと評価傾向
- 中古市場の相場と狙い目車両
このバイクがオススメな人
| ターゲット | 利用シーン | 重視ポイント | ホンダ CB400SF(最終型)が合う理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 初/中級ライダー | 街乗り・通勤 | 扱いやすさ・安心感 | フレンドリーな出力と安定シャシーで毎日乗りやすい | 重量感があり取り回しは軽量車に劣る |
| ツーリング派 | 日帰り〜中距離 | 疲れにくさ・信頼性 | フラットなトルクと穏やかな姿勢で長距離が楽 | 防風・積載は追加装備で補強 |
| ネイキッド好き | 週末の楽しみ | スタイル・音・所有感 | 王道デザインと心地よいサウンドで満足度が高い | 最新電子装備は少なく古さを感じる場面も |
CB400SF(最終型)は、「ネイキッドスタイルが好き」「ツーリングも街乗りも1台でこなしたい」「400ccの扱いやすさと音・フィーリングを重視したい」ライダーにとって強くオススメできます。特に高速巡航の安定性やクラッチフィール、エンジンサウンドにこだわる人には満足度が非常に高いモデルです。
このバイクで後悔するポイント
| 後悔ポイント | 現象/理由 | 対策・代替案 |
|---|---|---|
| 重量感 | 取り回し・Uターンで重さを感じる | ハンドル幅最適化・低速練習・駐車環境を工夫 |
| 装備の旧世代感 | 最新SSと比べ電子制御やメーター機能が少ない | USB/グリヒ/ETC等の後付けで実用性補強 |
| 維持費と部品入手性 | 年式相応に消耗交換が発生・一部部品が高騰/欠品 | 信頼できるショップ確保・予防整備を前提に予算化 |
| 防風/積載不足 | ネイキッド特性で高速疲労・荷物が載らない | スクリーン・リアキャリア・タンク/シートバッグ導入 |
最終型ゆえに新車保証は当然なく、部品供給や修理対応が地域によって差があります。また、古いモデルなので電装系やゴム部品、サス・ブレーキなどの消耗品の劣化が進んでいるケースも。燃費・保険・税金などの維持コストは400ccネイキッドとして平均的ですが、カスタムや使い込むほど出費がかさむことに注意です。
壊れやすさ
| 部位 | 症状例 | 発生傾向 | 予防・対策 |
|---|---|---|---|
| 電装/充電系 | 発電不良・充電不足 | 高年式化・走行距離多 | ステータ/レギュ点検・配線接点清掃/防錆 |
| 足回り | フロント/リアサスのオイル漏れ・へたり | 経年・距離相応 | サスOH・リンク回りグリスアップ |
| 燃料/吸気 | 始動性悪化・アイドリング不調 | 長期保管・古い燃料 | インジェクタ洗浄/スロットル清掃・良質燃料 |
老朽化部位としては、キャブレター(または電子制御燃料噴射車ならインジェクション)、ステータコイル/交流電源系、サスペンションのオイル漏れなどが確認されています。定期的な消耗品交換と電装系チェックが故障予防の鍵です。
カスタムパーツの豊富さ
| カテゴリ | 主なパーツ | 充実度 | 効果/ポイント |
|---|---|---|---|
| 快適/実用 | スクリーン・USB・ETC・グリップヒーター | ◎ | 通勤/ツーリングの不満を解消 |
| 制動/足回り | 高性能パッド・ホース・サススプリング/OH | ◎ | 制動安定とコントロール性を底上げ |
| 外観/音質 | スリップオン・バックステップ・デカール | ◎ | 所有感向上。音量は法規適合に留意 |
| 積載 | リアキャリア・サイド/シートバッグ | ○ | 旅装備の自由度が広がる |
CB400SFは国内に非常にファンが多く、マフラー・外装パーツ・ライト周りなどのカスタムパーツが非常に豊富です。最終型特有のスタイルを活かすカスタムや、現代的な快適性アップを狙うパーツも多数出回っています。
ライバルバイクとの比較
| 項目 | CB400SF(最終型) | ヤマハ XSR400 | カワサキ Z400 | スズキ GSX-S400 |
|---|---|---|---|---|
| 扱いやすさ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 高回転の気持ちよさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 快適性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 維持費 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 趣味性/所有感 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
ライバルにはホンダ CB400(旧型)、ヤマハ XSR400、カワサキ Z400、スズキ GSX-S400などがあります。CB400SFはネイキッドの王道としての完成度が高く、比べて操作性・サウンド・存在感で強さを持ちますが、最新モデルの電子制御、安全装備、防風性などでは見劣りする点もあります。
みんなの口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| 王道ネイキッドのスタイルと上質なサウンドが最高 | 車重があり取り回しで疲れる |
| 街乗り〜ツーリングまで器用にこなす万能さ | 電子装備が少なく古さを感じる |
| 整備すれば長く安心して乗れる信頼性 | 年式相応に消耗交換の費用がかかる |
「音が良い」「エンジンの鼓動が心地よい」「スタイルの古さが逆に味」などの肯定的な声が多いです。一方で「重い」「古さから来る電装トラブル」「燃費が現代基準では微妙」といった不満も一定数あります。
このバイクの評価
| 評価項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| 走行性能 | ★★★★☆ | フラットなトルクと安定感で日常〜ワインディングまで快適 |
| ハンドリング | ★★★★☆ | 素直で安心感が高く初心者の上達にも向く |
| 維持性 | ★★★☆☆ | 消耗/年式対応の整備前提なら現実的に維持可能 |
| 実用性 | ★★★★☆ | 姿勢が自然で通勤〜旅まで対応。防風は装備追加で補う |
| 趣味性 | ★★★★★ | 王道デザインと音・所有感の満足度が高い |
総合的には、ネイキッドの中でも“安心して選びやすい400cc”として高評価です。走行性能・趣味性が特に優れており、実用性・維持性は「古いゆえの扱い方」が得意でない人にはハードルがありますが、しっかり整備すれば後悔は少ないモデルです。
中古市場の動向
| 状態/年式 | 目安相場 | 特徴 | 狙い目ポイント |
|---|---|---|---|
| 低走行・極上 | 上位レンジ | 外装美・純正度高・記録簿あり | ワンオーナー/転倒歴無/保証継承の可否を重視 |
| 中走行・一般 | 中位レンジ | 通勤〜週末使用が中心 | タイヤ/ブレーキ/駆動系更新履歴と電装点検記録 |
| カスタム多数 | 幅広い | 排気・外装変更あり | 保安基準適合・純正戻し可否・加工の有無を確認 |
最終型のCB400SFは人気が根強く、状態の良い車両は高値を保っています。低走行・記録簿・ワンオーナー車が狙い目ですが、外装の状態・改造歴・整備履歴をよく確認する必要があります。供給量は過去モデルより落ち着いてはいますが、需要があるため価値が下がりにくい傾向があります。
まとめ
ホンダ CB400SF(最終型)は、スタイル・サウンド・操作感を重視するライダーにとって非常に魅力的な選択肢です。多少のメンテナンスや年式ゆえの注意点はありますが、その分“味わい”があります。後悔しない選び方としては、整備履歴の良い車両を選び、電装系・消耗品の状態を必ずチェックすること。趣味性・所有感を重視できる人にとって、大きな満足を得られる1台です。




コメント