ホンダ ディオ110は、原付二種クラスの中でも軽量・低燃費・実用性に優れた通勤スクーターとして人気を集めています。ホンダらしい堅実な仕上がりと価格のバランスから「通勤快速」として定評があり、実際の利用者からも高い評価を得ています。
一方で「パワー感が控えめ」「装備の質感がシンプルすぎる」といった声もあり、期待値を間違えると後悔することもあります。この記事では、ディオ110のスペックからオススメな人、後悔するポイント、壊れやすさ、カスタム、ライバル比較、口コミ、評価、中古市場、最後にまとめを解説します。
ディオ110のスペック
| 項目 | 数値・内容(参考) |
|---|---|
| 排気量/形式 | 110cc/空冷4ストSOHC 単気筒(FI・VベルトCVT) |
| 最高出力/最大トルク | 約8PS前後/約9Nm前後(年式差あり) |
| 装備重量 | 約100〜105kg(目安) |
| タイヤ | 前後14インチ級(地域・年式差) |
| ブレーキ | 前:ディスク/後:ドラム(CBSは年式差) |
| 燃費(実測) | 45〜55km/L(通勤ペース) |
| タンク容量 | 約5L(目安) |
| 主要装備 | シート下収納/コンビブレーキ/アイドリングストップ(年式差) |
ディオ110は、空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンを搭載し、Vベルト式CVTでスムーズな加速を実現しています。排気量は110cc、最高出力は約8PS前後で、街乗りや通勤に十分な余裕を確保。
燃費性能は実測で45〜55km/Lと優秀で、通勤コストを抑えやすい点が高評価です。タンク容量は約5L前後、車重は約100kg強と軽量級。足つきや取り回しのしやすさも魅力の一つです。
装備はシート下収納、コンビブレーキ、アイドリングストップ機能(年式による)など必要十分なものを揃え、シンプルながら日常の実用性を重視した構成になっています。
オススメな人
| タイプ | 理由(評判・評価の傾向) |
|---|---|
| 毎日の通勤・通学重視 | 燃費と取り回しの良さが高評価で後悔しにくいです。 |
| 50→原二へのステップアップ | 操作が軽く違和感少なめという口コミの評判です。 |
| シンプル実用派 | 豪華装備を求めず“道具性”を評価する人に向きます。 |
- 毎日の通勤・街乗りがメインの人
軽量で燃費が良いため、日常の移動コストを下げられます。 - 50ccからのステップアップを考える人
操作感が軽く、原付からの移行でも違和感が少なく後悔しにくいです。 - シンプルに使えるスクーターを求める人
過度な装備や豪華さより「壊れにくく実用的」である点を評価する人に向いています。
後悔するポイント
| ポイント | 回避策・チェック観点(まとめ) |
|---|---|
| 高速域や長距離の余裕 | 用途を街乗り中心に。長距離は休憩多め・上位125も比較。 |
| 装備のシンプルさ | USB/スクリーン等は後付け前提で費用も評価に含める。 |
| 二人乗り・積載の限界 | トップケース導入やサス点検で補い、期待値を調整します。 |
- パワー不足を感じるシーン
高速道路や長距離移動では非力感が否めず、期待すると後悔につながります。 - 装備のシンプルさ
USB電源やABSといった豪華装備を求める人には物足りなさがあります。 - 二人乗りや積載力
可能ではあるものの、シートや足回りの余裕は限定的で、長時間には不向き。
壊れやすさ
| 部位 | 症状/傾向 | 対策 | 目安費用 |
|---|---|---|---|
| 駆動系(Vベルト/WR/クラッチ) | 発進もたつき・振動・最高速頭打ち | 距離管理で計画交換(純正相当推奨) | 1.5〜3万円 |
| サスペンション | へたり・突き上げ増 | OH/リプレイスショック導入 | 1.5〜3万円 |
| ブレーキ | パッド摩耗・鳴き・引きずり | 清掃・調整・パッド交換 | 8千〜2万円 |
| 電装(バッテリー/レギュ) | 経年劣化・発電不安定 | 電圧点検・端子防錆・予防交換 | 5千〜2万円 |
ディオ110は信頼性が高い一方で、消耗部品の交換を怠ると不具合が出やすいです。
- 駆動系:ベルトやローラーは2〜3万kmで要交換。
- ブレーキ:パッドの摩耗、キャリパー固着に注意。
- 電装:バッテリーとレギュレーターの経年劣化。
- サスペンション:多走行車ではへたりやオイル漏れが出やすい。
いずれも定期整備を守れば長く乗れる信頼性を持っています。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 内容 | 効果/狙い |
|---|---|---|
| 足回り | 良質タイヤ(ウェット強化)/リヤショック更新 | 安定性と制動距離短縮で後悔防止 |
| 制動 | 高性能パッド/フルード定期交換 | 安心感UPで評価が安定 |
| 駆動系 | 純正相当Vベルト/WR適正化 | レスポンス維持と燃費の両立 |
| 快適・実用 | スクリーン/USB電源/グリップヒーター/ハンドルカバー | オールシーズン快適で満足度向上 |
| 積載 | トップケース/強化キャリア | 買い物・通勤の利便性が上がり良評判 |
- 足回り強化:タイヤ交換やリヤショック強化で安定性向上。
- 駆動系調整:WRやクラッチセッティングで発進レスポンス改善。
- 快適装備:スクリーン、USB電源、スマホホルダーで実用度アップ。
- 積載性強化:リアボックス+キャリアで通勤・買い物が楽に。
カスタムは“実用性を底上げする方向”が後悔しにくくおすすめです。
ライバル比較
| 項目\車種 | ディオ110(Honda) | アドレス125(Suzuki) | ジョグ125(Yamaha) | PCX125(Honda) |
|---|---|---|---|---|
| 街乗り軽快性 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 燃費 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 装備/快適性 | ★★★☆☆(必要十分) | ★★★☆☆(実用寄り) | ★★★☆☆(必要十分) | ★★★★☆(上質) |
| 価格/コスパ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆(高価格) |
| 総評 | 燃費×実用で高評価 | 軽量・低燃費の通勤王道 | 軽快×実用のバランス | 快適性は最強クラス |
- スズキ アドレス125:軽量・燃費良好でライバル。積載はディオが優勢。
- ヤマハ ジョグ125:街乗り軽快性はジョグ、燃費と信頼性はディオに軍配。
- ホンダ PCX125:装備と快適性はPCXが圧倒的だが、価格と重量でディオの方が扱いやすい。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| とにかく燃費が良くて助かる。 軽くて取り回しがラク。 シンプルで壊れにくい印象。 通勤の道具として最適だと思う。 | 高速や長距離はしんどい。 装備がシンプルで豪華さはない。 二人乗りや積載の余裕がやや不足。 サスが硬めで路面によっては疲れる。 |
良い口コミ
- 燃費が抜群でガソリン代が安い。
- 軽くて扱いやすい。取り回しがラク。
- シンプルで壊れにくい。
悪い口コミ
- 高速や長距離は辛い。
- 豪華装備がなく、質感もシンプルすぎる。
- 積載や二人乗りの余裕が少ない。
評価
| 項目 | 星 | コメント |
|---|---|---|
| 燃費性能 | ★★★★★ | 通勤コストが下がると高評価です。 |
| 街乗り性能 | ★★★★☆ | 軽快で扱いやすく後悔が少ないです。 |
| 装備/快適性 | ★★★☆☆ | 必要十分。足りない分は後付けで補えます。 |
| 積載・二人乗り | ★★★☆☆ | トップケース追加で評価が安定します。 |
| 総合コスパ | ★★★★☆ | 実用特化の満足度が高く、まとめとして優秀です。 |
- 燃費性能:★★★★★
- 街乗り性能:★★★★☆
- 装備充実度:★★★☆☆
- 積載・二人乗り:★★★☆☆
- 総合コスパ:★★★★☆
通勤・街乗りに用途を絞ると非常に高評価。期待値を間違えると後悔しやすいですが、実用に徹すれば大満足できるモデルです。
中古市場
| 状態/年式 | 走行距離目安 | 相場目安 | 狙い目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 整備済み良好個体 | 〜1.5万km | 17〜25万円 | 駆動/足回り更新・整備記録・保証 | 総額で後悔しにくく評価が安定します |
| 現状販売・要整備 | 不明〜多走行 | 12〜18万円 | 機関・電装・ブレーキの健全性重視 | 初期整備費で“後悔パターン”に注意 |
中古車相場は15〜25万円程度。走行少なめ・整備記録ありの個体が狙い目です。
消耗品の交換履歴が明確かどうかで安心度が大きく変わり、安さだけで選ぶと後悔するパターンが多いため注意が必要です。
まとめ
ホンダ ディオ110は、通勤・街乗りでの実用性と燃費性能を最優先にしたい人に最適なスクーターです。パワーや豪華装備を求めすぎると後悔しますが、日々の足として堅実に使うなら評判どおり高評価を得られるモデルです。
後悔回避のポイントは、①用途を街乗りに限定、②消耗品管理を徹底、③中古は整備履歴重視で選ぶこと。この3つを押さえれば、2025年でも安心して選べる一台です。




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