スズキ・エブリイワゴンは、広い室内と両側スライドドアを武器に、家族の送迎からレジャー、仕事のサブ車まで器用にこなす軽1BOXです。低い床と四角い荷室は「積む・乗る・寝る」をシンプルに叶え、街中でも小回りが利くのが持ち味。見晴らしの良い高いアイポイントで運転ストレスも少なく、はじめての軽でも扱いやすいモデルです。
エブリイワゴンのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | スズキ エブリイワゴン |
| パワートレーン | 660cc 直列3気筒(NA/ターボ設定あり) |
| 駆動方式 | 2WD/4WD |
| トランスミッション | AT/CVT(年式・仕様により異なる) |
| WLTC燃費 | 13〜17km/L 目安(仕様・年式・駆動で変動) |
| 最小回転半径 | 約4.5m 目安 |
| ドア機構 | 両側スライド(片側/両側パワースライド設定あり) |
| 主要安全装備 | 衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制、車線逸脱警報 等 |
| 特徴 | 低床×直方体荷室/多彩なシートアレンジ/見晴らしの良い高い視点 |
| 価格帯(新車) | 約160万〜210万円(目安・グレード/地域で変動) |
基本構成は660cc直3+CVTで、グレードによってターボの設定もあります。駆動方式は2WD/4WDを用意し、降雪地の通勤やキャンプ場へのアプローチにも対応しやすいのが強みです。背の高いボディながら、最小回転半径は軽ワゴン相応で取り回しは良好。両側スライド(片側/両側パワースライド設定あり)、多彩なシートアレンジ、低床のフロアで大きな荷物やベビーカー、ペットクレートもスムーズに出し入れできます。安全装備は衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制など“街で効く”機能を中心に整っています。
オススメな人
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| 人も荷物もよく運ぶ家庭 | 低床×広い開口でベビーカーや大型荷物の出し入れがラク。 |
| 趣味の道具が大きい人 | 直方体荷室+フラット化で車中泊やアウトドアに対応。 |
| 都市部の細道・立駐ユーザー | 四角いボディで四隅が掴みやすく小回り良好。 |
| 降雪地ユーザー | 4WD設定や冬装備の選択肢で通勤の安心感を確保。 |
- 人も荷物もよく運ぶ家庭。チャイルドシート+ベビーカー+週末の買い出しを一台で完結したい人。
- 趣味の道具が大きい(キャンプ、釣り、自転車、サーフィン、楽器など)ユーザー。フラット化で車中泊ベースにも。
- 狭い道・立体駐車場を日常的に使う都市部ユーザー。四角いボディで四隅が掴みやすく、駐車がラクです。
- 降雪地・山間部で4WDやヒルディセント等の安心を重視する人。
- ミニバンほどのサイズや維持費は要らないが、使い勝手は欲しい実用派。
後悔するポイント
| 懸念点 | 内容 | 回避策 |
|---|---|---|
| 横風影響と風切り音 | ハイルーフ形状で高速域の姿勢変化や騒音が増えやすい。 | 試乗で80〜100km/h巡航を確認。静粛系タイヤと空気圧管理。 |
| 空荷での上下動 | 後席周辺が軽い条件で段差のピッチングを感じる場合。 | 積載バランス調整・タイヤ選定・減衰対策で緩和。 |
| 駐車場の高さ制限 | 機械式でハイルーフ規制にかかる可能性。 | 契約前に実測(全高・幅・長さ・重量)を確認。 |
| ターボの燃費差 | 余裕は出るが踏み方で実燃費に差が出やすい。 | 用途に合わせNA/ターボを選択。走り方を意識。 |
ハイルーフ形状ゆえに横風の影響を受けやすく、高速では風切り音・ロードノイズが増える場面があります。長距離や頻繁な高速利用が多い人は、80〜100km/h巡航と合流加速を試乗で必ず確認しましょう。
また、機械式駐車場の高さ制限にかかる可能性があるため、普段使う駐車場のサイズは事前に実測を。空荷で走ると後席の上下動が出やすいことがあり、タイヤ選定や空気圧管理で緩和できます。ターボは余裕が出る反面、踏み方次第で燃費差が出る点も理解しておきたいところです。
壊れやすさ
| 部位 | 傾向 | 対策 |
|---|---|---|
| スライドドア機構 | ローラー摩耗やレール汚れで動作音・閉まりに影響。 | 定期清掃・潤滑・開閉音チェックをルーティン化。 |
| 補機バッテリー | 短距離×電装多用で負荷がかかりやすい。 | 点検記録の管理・劣化兆候の早期対応。 |
| ターボ搭載車の油脂管理 | 熱負荷でオイル劣化が早まりやすい。 | 指定粘度・交換サイクルの厳守で予防。 |
| ブレーキ・足回り | 片減りやブッシュ劣化が走行環境で進行。 | 計画的な消耗品交換と定期点検で良好維持。 |
致命的な弱点は多くありませんが、スライドドアのローラー/レールの汚れや潤滑不足は動作音・閉まりに影響しやすいので定期ケアが有効です。補機バッテリーは短距離×電装多用で負荷がかかりやすく、寿命管理が肝心。ターボ車は熱負荷に配慮したオイル管理が安心につながります。街乗り主体の個体はブレーキ片減り、荷物が重い使い方は足回りブッシュの劣化が出やすいので、点検記録の管理と計画的な消耗品交換で良好な状態を保てます。
カスタムパーツ
| カテゴリ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 安全・視界 | 前後ドラレコ、バックカメラ/全方位モニター対応ナビ、LEDヘッド/フォグ | まずは安全直結の装備から優先。 |
| 積載・車中泊 | ラゲッジトレイ、ユーティリティバー、ベッドキット、追加USB/AC電源 | “積む・寝る”を効率化し満足度アップ。 |
| 静粛・走り | 静粛系タイヤ、軽量ホイール | ノイズ低減と発進の軽快感を底上げ。 |
| 外装ユース | ルーフラック/キャリア、サンシェード | アウトドア用途の使い勝手を拡張。 |
まずは安全・視界から。前後ドラレコ、バックカメラ/全方位モニター対応ナビ、LEDヘッド/フォグは満足度が高い投資です。実用系はラゲッジトレイ、防水シートカバー、フック/ユーティリティバー、サンシェード、追加USB/AC電源が便利。レジャー派はルーフラック/キャリアやベッドキットで積載と車中泊の自由度が上がります。走り・静粛の底上げは静粛系タイヤ+適正空気圧、発進の軽快感は軽量ホイールが効きます。
ライバル比較
| 項目 | エブリイワゴン | ダイハツ アトレー | ホンダ N-VAN | スズキ スペーシア |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | ○(拮抗) | ○(拮抗) | △(やや高め) | ○(同等〜やや高) |
| 室内・積載 | ◎(直方体で積みやすい) | ◎(同等) | ◎(助手席側大開口) | ○(日常用途に十分) |
| 乗降性 | ○(低床) | ○ | ◎(大開口が武器) | ◎(スライドで良好) |
| 取り回し | ○(四隅が掴みやすい) | ○ | ○ | ○〜◎ |
| 高速の静粛 | △(風音は出やすい) | △ | △ | ○(相対的に上質) |
| 総合コスパ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
- ダイハツ アトレー:同ジャンルの本命ライバル。装備や価格は拮抗、内装の雰囲気や実測荷室で好み分かれ。
- ホンダ N-VAN:積載とユーティリティに強み。助手席側ピラーレス大開口が武器だが、乗用的な静粛性は要試乗。
- スズキ スペーシア:スライドの便利さは共通しつつ、乗り心地・静粛は上質寄り。箱の大きさと荷室の直方体感はエブリイワゴンが優位。
- スズキ エブリイ(商用):コストと積載を最優先ならこちら。乗用快適装備はワゴンが上。
口コミ
| 良い口コミ | 悪い口コミ |
|---|---|
| ・荷物が本当に積める/車中泊がしやすい。 ・スライドで家族やペットの乗せ降ろしが安心。 ・四角い形で駐車がラク。 | ・高速の風音・横風が気になる場面あり。 ・空荷だとリアの上下動を感じることがある。 ・機械式駐車場の高さ制限にかかる場合あり。 |
良い評判
「荷物が本当に積める」「スライドで子どもやペットの乗せ降ろしが安心」「四角いから駐車がラク」「車中泊のベースに最高」
気になる評判
「高速の風音・横風が気になる」「空荷だとリアの上下動が出る」「機械式駐車場に入らないことがある」
総じて、積載・使い勝手への満足が高く、静粛・横風・高さ制限は割り切りという評価に落ち着きます。
評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内/積載の自由度 | ★★★★★ | 低床×直方体で“積む・寝る”が簡単 |
| 取り回し | ★★★★☆ | 四隅が掴みやすく都市部で扱いやすい |
| 燃費・維持費 | ★★★★☆ | 軽規格コストで家計にやさしい |
| 安全・安心 | ★★★★☆ | “街で効く”装備が一通り |
| 走行質感 | ★★★☆☆ | 横風・騒音は対策で底上げ余地 |
| 総合コスパ | ★★★★☆ | 多用途を1台でまとめたい人に最適 |
- 室内/積載の自由度:★★★★★ — 低床×直方体空間で“積む・寝る”がしやすい。
- 取り回し:★★★★☆ — 小回りは軽ワゴン相応。四隅が掴みやすく都市部でも扱いやすい。
- 燃費・維持費:★★★★☆ — 軽規格のコストと走り方次第の実燃費。
- 安全・安心:★★★★☆ — “街で効く”装備が一通り。
- 走行質感:★★★☆☆ — 横風・騒音はタイヤ/空気圧でケア余地。
- 総合コスパ:★★★★☆ — 多用途を1台でまとめたい人に“ちょうど良い”。
中古市場
| 条件 | 相場傾向 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 3年落ち・2〜4万km | 装備(ターボ/4WD/電動スライド)で価格差大 | スライドレールの潤滑・開閉音、点検記録 |
| 5年落ち・5〜8万km | 年式・走行で素直に下がる | 補機バッテリー・ブレーキ・足回り状態 |
| アウトドア使用歴あり | 横ばい〜強め傾向 | 下回り錆、荷室の擦れ、ルーフキャリア痕 |
流通量は豊富で、ターボ/4WD/電動スライド/ナビ周りの装備差で価格が素直に動きます。アウトドア用途の個体は荷室の擦れや下回りの打痕、ルーフキャリア痕、電装追加の配線処理を要チェック。スライドレールの潤滑状態・開閉音、バッテリー年式、タイヤ残溝/年式、下回り錆を確認しましょう。整備記録が明快で消耗品更新が進んだ車は、価格が強めでも後悔しにくい傾向です。
まとめ
エブリイワゴンは、大きく使えて小さく曲がるという軽1BOXの魅力をわかりやすく体現した実用派です。後悔につながりやすいのは横風・風音、空荷での上下動、駐車場の高さ制限、ターボ時の燃費差。ここを実走試乗(巡航/合流/横風)・静粛系タイヤと空気圧管理・駐車場サイズの事前確認・装備/駆動の見極めで丁寧にケアすれば、評判どおり“生活にも趣味にも寄り添う相棒”になります。あなたの使い方に合うパッケージを選んで、長く満足できる評価の一台に仕上げましょう。







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