バイク好きでも意外と知らないのが「白バイの排気量」。
見た目はとにかくゴツくて大きい。まるで1000cc超の大型ツアラーに見えることもありますが、実際の排気量はどれくらいなのでしょうか?
本記事では、白バイに使われているバイクの排気量や採用される理由、さらには白バイにまつわるちょっとした雑学まで、わかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
• 白バイに採用されるバイクの排気量
• 白バイが750cc前後を使う理由
• メーカーごとの白バイ採用モデル
• 普通のバイクとの違い
• 白バイに関する雑学・裏話
白バイの排気量は750cc前後が一般的
結論から言うと、白バイに使われているバイクの排気量は750cc前後が主流です。
警察庁や各都道府県警察が導入しているモデルでは、以下のような車両が多く採用されています。
| メーカー | モデル名 | 排気量 |
|---|---|---|
| ホンダ | VFR800P | 781cc |
| ホンダ | CB750P(旧型) | 747cc |
| ヤマハ | FJR1300P(特殊部隊など) | 1298cc |
| スズキ | GSF750P(過去採用) | 749cc |
ほとんどのモデルは750〜800ccクラスに収まっており、公道での取り締まりにちょうどいいパワーと扱いやすさを兼ね備えています。
なぜ750cc前後なのか?その理由を解説
① 高速道路や一般道での追跡能力
取り締まり対象となる違反車両は、原付だけでなく高速道路を走行する自動車や大型バイクも含まれます。
そのため、高出力で高速巡航ができる排気量が求められるのです。750ccクラスであれば、安定した加速性能と高速域での余裕を確保できます。
② 車両バランスと取り回しの両立
市街地でのUターンや停車中の取り回しでは、重すぎる車体はデメリットになります。
1300cc超の大型ツアラーよりも軽快に動ける750ccクラスが最適とされており、実際の操作性も高いと評価されています。
③ 警察用装備とのバランス
白バイには無線機、サイレン、スピーカー、サイドボックス、フラッシャーなど、さまざまな機材が取り付けられています。
これらの重量に耐えつつ、なお加速性能が維持できる排気量として、750cc〜800ccがバランスがよいとされています。
白バイと市販車の違い
白バイはただの「大型バイク」ではなく、専用にカスタマイズされた車両です。市販車との違いを表でまとめてみましょう。
| 項目 | 市販バイク | 白バイ |
|---|---|---|
| カラー | メーカー純正カラー | 完全な白 |
| 装備 | 最小限の装備 | 無線機・スピーカー・パトランプ等 |
| ハンドル周り | 標準 | 特殊スイッチ多数 |
| サイドボックス | オプション扱い | 標準装備(書類・備品用) |
| ナンバープレート | 通常の形状 | 一部は専用サイズ・保護カバー付き |
| 点検 | 個人管理 | 専属整備士による定期点検 |
白バイに乗るためには、ライダーも高度な訓練を受ける必要があります。車両も人間も“プロ仕様”というわけですね。
雑学:白バイにまつわるちょっと面白い話
「なぜ白なの?」実は理由がある
白バイが“白”である理由は、「視認性の高さ」と「威圧感」を両立できる色だからとされています。
また、昔の制服とのコントラストを意識して白が選ばれたとも言われています。
白バイ隊員は全員エリートライダー
白バイに乗れるのは、警察官の中でもごく一部。
二輪教習をトップクラスの成績で卒業し、さらに専用の訓練(いわゆる“白バイ訓練”)を経てようやく乗車できます。
倒さずに超低速で走る訓練や、一本橋などの極限バランス技術が求められます。
実はイベントで一般人も乗れる
地域によっては交通安全イベントや警察署の公開日で、白バイにまたがって記念撮影ができることがあります。
実際に乗ってみると、その大きさと重さに驚くこと間違いなしです。
白バイが使うバイクは市販されてるの?
一部モデルは市販車がベースになっていますが、白バイ専用の「P型バイク」は一般販売されていません。
たとえばホンダのVFR800Pは、ベースは市販車のVFR800Fですが、白バイ仕様に大幅に変更されています。
そのため、同じ車体を個人で購入することは基本的にできません。
まとめ:白バイの排気量は“性能と実用性”のベストバランス
白バイに使われているバイクの排気量は、750cc前後が一般的です。
その理由は以下の通りです。
• 高速走行時の追跡・安定性に優れている
• 市街地での取り回しも可能なサイズ
• 警察用装備を積んでもパワーに余裕がある
見た目の迫力に負けず、しっかりと機能性と操作性を考慮した選定がされているわけですね。
白バイはただのバイクではなく、装備も技術も“プロ仕様”の究極の仕事用バイク。
次に見かけたときは、排気量や装備にもぜひ注目してみてください。



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