これまでCanonやSonyを中心に何台もミラーレスを使ってきた筆者ですが、今回はVlog用途に興味が湧き、Nikonの「Z 30」を選んでみました。Z fcのデザインは魅力的だけど、より動画に特化したモデルがZ 30──という情報を見て購入を決意。
実際に旅行や日常のVlog、自宅での商品撮影などに使ってきましたが、「軽い！簡単！だけど気になるところも…」という印象。この記事では、Z 30を実際に1ヶ月使った筆者が、他メーカーとの違いも交えながら、その使用感を徹底的に語っていきます。
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Z 30ってどんなカメラ？
Nikon Z 30は、Nikonが初めて「Vlog用」として明確に打ち出したAPS-Cミラーレスカメラ。Z fcやZ 50と同じセンサー・画像処理エンジンを搭載しつつ、ファインダーを排除してコンパクト化。バリアングル液晶・マイク端子・高感度性能など、動画撮影に必要なポイントを押さえつつ、初心者にも扱いやすい設計になっています。
手に持ったときの軽さ、操作の直感性、撮って出しJPEGの色味など「思っていたより使いやすい！」というのが最初の感想。一方で「なるほど、この価格帯でこの割り切り方か」と納得する部分も。これから詳しく解説します。
良かった点（強み）
APS-Cらしい高画質
人物も背景もシャープで立体感のある描写。Vlogはもちろん、旅先の風景写真でも満足の仕上がり。
とにかく軽い！
約400gとコンパクト。長時間撮影や旅行中の携行でも疲れにくく、ミニ三脚との相性も良い。
バリアングル液晶＋タッチ操作が優秀
直感的な操作ができるので、初心者でも迷わず使える。
NikonのZマウントレンズが使える
Z 50やZ fcと共通のレンズ資産が活かせるのは大きな利点。
動画・写真のどちらも自然な色味
Nikon特有のナチュラルなトーンが好印象。人物の肌色も変に盛らず自然に写る。
気になった点（弱み）
ボディ内手ブレ補正がない
歩き撮影や片手撮影では映像がブレやすく、電子補正だけでは物足りない場面も。
ファインダーが非搭載
液晶のみの構成は晴天時の視認性にやや不安。屋外での静止画撮影ではやや不便に感じる。
AFは悪くないが、Sony機ほど爆速ではない
特に動体や暗所では若干迷う場面も。
Zマウントレンズの選択肢が限られる
標準ズームや単焦点はあるが、他社よりも高価で種類も少なめ。
内蔵マイクの音質は普通
Vlogを本格的にやるなら外部マイクは必須レベル。
スペック表
| 項目 | Nikon Z 30 |
|---|---|
| センサーサイズ | APS-C（DXフォーマット） |
| 有効画素数 | 約2,088万画素 |
| 動画性能 | 4K 30p / フルHD 120p |
| 手ブレ補正 | 電子式（ボディ内補正なし） |
| ファインダー | 非搭載 |
| 液晶モニター | 3.0型 バリアングル式 |
| 重量（バッテリー込み） | 約405g |
| 平均価格 | 約11〜12万円（レンズキット） |
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購入時に比較されるカメラ
Z 30は「Vlogに強いけどファインダーは要らない！」という割り切りカメラ。以下のモデルとよく比較されます。
| 比較カメラ | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| Sony ZV-E10 | 高性能なAF、4K動画対応、周辺機器が豊富 | 動画中心・手ブレ補正が欲しい人 |
| Canon EOS R50 | 軽量・直感的操作・色再現に優れる | 初心者で扱いやすさを重視したい人 |
| Fujifilm X-S10 | ボディ内手ブレ補正搭載・美しい色表現 | 写真メインで作品づくりを楽しみたい人 |
| Panasonic Lumix G100D | 音声性能に優れ、YouTube向け設計 | Vlogで音質を重視する人・超軽量重視 |
Z 30はどんな人におすすめ？
Z 30は、特にこんな方におすすめできます：
• Nikonのカメラに馴染みがあり、Zレンズを使いたい人
• 軽量でVlog向けカメラを探している人
• ファインダーを使わずライブビューで完結する人
• 適度な画質と使いやすさを重視する中級者〜初心者
• 他人と被らないカメラが欲しい人
まとめ（感想と注意点）
Z 30は「割り切った潔さ」が魅力の一台。ファインダーを削って軽さと価格を優先したスタイルは、Vlogを手軽に始めたい人にとってベストな選択肢にもなりえます。
ただし、手ブレ補正がない、レンズが高いといった弱点は購入前に必ず確認を。動画だけでなく日常のスナップでも活躍できる機種なので、自分のスタイルに合うかをじっくり見極めましょう。
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