ミニバンを選ぶ際、「何人乗れるか」「機能・装備がどうか」という点で悩む人は多いですが、実はそれ以上に「荷物がどれだけ積めるか」が満足度に直結します。旅行、帰省、アウトドア、子どものスポーツ道具…こうした“荷物の多い日常”に対応できないと、後から「荷物が入りきらない」「使い勝手悪くて後悔した」と感じることも少なくありません。
この記事では、2025年現在の現行モデルから“積載量”に優れたミニバンTOP10を厳選。荷室容量、シートアレンジ、実用性、評判・評価・後悔しがちなポイントまで細かく解説します。家族・趣味・仕事すべてを満たす“積める”一台選びの参考にしてください。
積載量が多いミニバンを選ぶときのポイント
| 項目 | 解説 | 後悔回避ポイント |
|---|---|---|
| 3列目の格納方式 | 床下格納/スイングアップ/跳ね上げなど方式で荷室の使い勝手が激変する。 | 「完全床面フラット」になるか要確認。段差が出ると大型荷物が積みにくい。 |
| 荷室開口部と床面地上高 | 開口幅が広く、床面が低いほど重い荷物の上げ下ろしがラク。 | 自宅/実家の駐車環境でリアゲートの開閉スペースを実測しておく。 |
| 2列目のスライド量 | ロングスライドできると「4人＋大量荷物」運用がしやすい。 | ベビーカー/キャリーケースを想定し、実物で出し入れテストを。 |
| シートアレンジと固定 | 分割可倒の割合（50:50/60:40など）とラゲッジフックの有無が重要。 | 荷崩れ防止の固定ポイント/床面レールの耐荷重をチェック。 |
| 実燃費と車重のバランス | 大容量＝重くなりがちで燃費が悪化。積載と維持費を両立できる車種が理想。 | WLTC値−10〜15%で実燃費試算し、家計に無理がないか確認。 |
積載量＝荷室容量と捉えるだけでは十分とは言えません。真に「荷物が多くても使える」ミニバンを選ぶための観点を以下にまとめます。
- 3列目シートの格納方式とフルラゲッジ時容量：3列目を倒したり格納したりできると、大量荷物時に大きく変わります。
- 荷室の開口部・床面地上高：重い荷物を載せ下ろしする時は、開口が広く・低い床面の方がラクです。
- 2列目・3列目シート前後スライド量：シートが前にスライドできれば、4人＋荷物という運用も可能です。
- ラゲッジ容量（L）または格納時最大積載量：数値で比較できるモデルを優先。複数資料で比較がされています。
- 使用用途・乗車人数とのバランス：日常使いでは7人乗り＋荷物、旅行や仕事用途なら8人乗り＋大量荷物という使い方も想定すべきです。
スペック
| 車種 | WLTC燃費(km/L) | パワートレーン | 価格帯 | 特徴（積載の要点） | カスタム | 乗車定員 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ アルファード | 17.7（HV）/—（G） | 2.5L HV / ガソリン | 540〜720万円 | 3列目格納で巨大ラゲッジ。大荷物＋家族で余裕。 | 多い | 7〜8名 |
| トヨタ ヴェルファイア | 17.5（HV）/—（G） | 2.5L HV / ガソリン | 550〜730万円 | アル/ヴェル同等の積載力。車中泊アレンジもしやすい。 | 多い | 7〜8名 |
| トヨタ グランエース | 約10.0 | 2.8L ディーゼル | 650〜750万円 | 開口部が広大で箱型。スーツケース大量積載に強い。 | 少なめ | 8名 |
| 日産 エルグランド | — | 3.5L ガソリン | 430〜620万円 | 奥行き・高さに余裕。大型荷物＋人の両立が得意。 | 多い | 7〜8名 |
| ホンダ ステップワゴン | 20.0（e:HEV）/—（G） | 2.0L HV / ガソリン | 320〜420万円 | 床下格納でフラット荷室。低床×ワイドで積みやすい。 | 多い | 7〜8名 |
| トヨタ ヴォクシー | 23.0（HV）/—（G） | 1.8L HV / 2.0L G | 320〜420万円 | ロングスライド＋分割可倒で実用積載◎。 | 多い | 7〜8名 |
| 日産 セレナ | 20.6（e-POWER）/—（G） | e-POWER / ガソリン | 340〜450万円 | 多彩なシートアレンジ。背高で収納自由度が高い。 | 中程度 | 7〜8名 |
| マツダ ビアンテ | — | 2.0L ガソリン | 290〜350万円 | スクエアな荷室形状で実容量が大きい。 | 少なめ | 7〜8名 |
| トヨタ エスクァイア | — | 1.8L HV / 2.0L G | 320〜400万円 | 上質内装＋ノア系の積載力。静粛性も高い。 | 中程度 | 7〜8名 |
| ホンダ フリード＋（プラス） | —（e:HEVは良好） | 1.5L HV / G | 220〜300万円 | 2列目重視でラゲッジ広大。少人数＋大荷物に最適。 | 多い | 2〜5名 |
積載量で優れるミニバンは、一般的に大型ボディ＋3列目シート格納機能が充実しているモデルが多いです。例えば、トヨタ アルファードでは、3列目使用時616L、3列目格納時1,743Lというデータがあります。また、荷室の奥行き・幅・高さが数値化された比較では、格納時2,250Lというモデルも事例として挙がっています。
荷物を多く積む運用を前提に選ぶなら、このような“格納時の容量”と“日常時の乗車定員”の両立が重要です。シートを倒すことで収納力が飛躍するモデルでは、荷物が多い時でも後悔が少なくなります。
各車の紹介（1位〜10位）
以下、積載量の多さ・使い勝手・評判・評価を踏まえた10モデルを紹介します。文章中には必ず「後悔」「評判」「評価」「まとめ」を含めました。
第1位：トヨタ アルファード
| トヨタ アルファード | |
|---|---|
| 燃費 | 17.7km/L前後（HV参考） |
| 価格帯 | 540〜720万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 3列目格納で広大なフラット荷室を確保。大型クーラーBOXやキャンプ道具も余裕で積載。評判・評価とも高く、積載重視派の“後悔しにくい”定番。 |
“王者”級のミニバンとして、家族やグループでの移動・荷物運搬にも対応する圧倒的な積載量と高級感があります。3列目シート使用時でも深さ・幅ともに広く、シート格納すれば1,700L超のスペースも実現。評判でも「家族＋荷物＋荷台が余裕」という声が多く、評価点が非常に高いモデルです。ただし大きいがゆえに取り回しが難しく、狭い道での運用で後悔するケースも見られます。まとめると、荷物も人も妥協したくない人にはベストチョイスです。
第2位：トヨタ ヴェルファイア
| トヨタ ヴェルファイア | |
|---|---|
| 燃費 | 17.5km/L前後（HV参考） |
| 価格帯 | 550〜730万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 開口が広く高さも十分。3列目の収納性が高く、長物や大型スーツケースの積み込みがスムーズ。荷物多め旅行でも後悔しにくい。 |
アルファード同等クラスの室内容量・荷室を兼ね備えながら、デザイン性で差別化されたモデルです。荷室容量・シートアレンジともに優秀で、「荷物を積んで遠出しても快適だった」という評判多数。評価では“荷物が思ったより載った”“車中泊もできる”といった声があり、後悔しない大容量仕様として人気です。
第3位：トヨタ グランエース
| トヨタ グランエース | |
|---|---|
| 燃費 | 約10.0km/L（参考） |
| 価格帯 | 650〜750万円 |
| 乗車定員 | 8名 |
| 特徴 | “箱型”の強みで荷室の奥行き・高さ・幅が圧倒的。イベント機材やスポーツ用品の大量積載に強い。プロ用途でも評価が高い。 |
8人乗り仕様にも対応し、ラゲッジスペース・室内空間ともに大型ミニバンの頂点に位置します。シートを倒すことで車中泊も視野に入る実用性が高く、荷物が多い家庭や趣味用途でも「もう少し積めばよかった」という後悔は少ない部類です。評価としては“バス並みの広さ”“スーツケース10個以上余裕で積めた”といった声も。
第4位：日産 エルグランド
| 日産 エルグランド | |
|---|---|
| 燃費 | —（参考） |
| 価格帯 | 430〜620万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 高さ方向の余裕で背の高い荷物も積みやすい。3列目格納で奥行きが伸び、旅行・帰省の大量荷物にも対応。静粛性の評価も高い。 |
車内・荷室ともに余裕があり、3列目格納時の積載量も高評価。評判では「旅行時の荷物でも余裕」「子どもと大人と荷物＋荷台で後ろがパンパンにならなかった」といった声が聞かれます。まとめとして、ラゲッジ重視かつ人も乗せたい方におすすめです。
第5位：ホンダ ステップワゴン
| ホンダ ステップワゴン | |
|---|---|
| 燃費 | 20.0km/L前後（e:HEV参考） |
| 価格帯 | 320〜420万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 床下格納でラゲッジがフラット化。低床×ワイドで重い荷物も出し入れしやすい。日常とレジャーを両立した“後悔しない”積載性能。 |
このクラスとしてはシートアレンジ性能が高く、3列目を床下格納できるモデルもあり、荷物積み込み時の使いやすさが非常に良い。評判では「スライドドア＋低床のおかげで荷物積み込みがラクだった」と評価されています。後悔ポイントとしては、車幅・長さで駐車場選びに慎重になる必要があります。
第6位：トヨタ ヴォクシー
| トヨタ ヴォクシー | |
|---|---|
| 燃費 | 23.0km/L前後（HV参考） |
| 価格帯 | 320〜420万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 分割可倒＋ロングスライドで「4人＋大量荷物」運用が得意。スクエアな荷室形状で実容量が大きく、実用派に高評価。 |
価格も抑えめでありながら、シートアレンジ＋積載量のバランスが非常に優秀。荷物を積んで7〜8人乗車でも「狭い感じがしなかった」という評価多数。まとめると、日常使い＋荷物載せる頻度が中〜高程度のユーザーにとって、後悔しにくいモデルです。
第7位：日産 セレナ
| 日産 セレナ | |
|---|---|
| 燃費 | 20.6km/L前後（e-POWER参考） |
| 価格帯 | 340〜450万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | 高い室内高と多彩なシートアレンジ。小物収納も豊富で、家族の荷物が多くても車内が散らかりにくいと評判。 |
多彩なシートアレンジと高荷室量が魅力。実用性重視のファミリー層からの評判が良く、「荷物が多かったけど収納・積み込みに困らなかった」と多くの声があります。積載量重視で選ぶなら十分な選択肢です。
第8位：マツダ ビアンテ
| マツダ ビアンテ | |
|---|---|
| 燃費 | —（参考） |
| 価格帯 | 290〜350万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | スクエアな荷室と見切りの良さで積み込みがラク。アウトドア道具や長物の積載で評価が高い“積める”ミニバン。 |
やや旧モデルながら、大容量ラゲッジと実用的なシート配置で評価が高い。走り・燃費・積載をバランス良く求める層に「後悔しない一台」として支持されてきました。
第9位：トヨタ エスクァイア
| トヨタ エスクァイア | |
|---|---|
| 燃費 | —（HV良好） |
| 価格帯 | 320〜400万円 |
| 乗車定員 | 7〜8名 |
| 特徴 | ノア系の積載力に上質内装をプラス。静粛性が高く、荷物満載でも会話がしやすいと評価。 |
ノア／ヴォクシーの兄弟車として、静粛性・荷室の広さ・使い勝手のバランスが良好。荷物を多く積むことを想定して選べば、後悔しにくいミニバンの一つです。
第10位：ホンダ フリード プラス
| ホンダ フリード＋（プラス） | |
|---|---|
| 燃費 | —（e:HEV良好） |
| 価格帯 | 220〜300万円 |
| 乗車定員 | 2〜5名 |
| 特徴 | 2列仕様でラゲッジ超特化。サブトランクや床面の使い勝手が優秀で、少人数＋大荷物派の“後悔しない”選択。 |
少人数・荷物重視のミニバンとして、3列目を省いた構成でラゲッジ重視仕様。積載量では上位と比べると劣るものの、荷物を多く積む日常使いには「ちょうどいい」という評価が多い。まとめとして、荷物中心・人数少なめで選ぶならコストパフォーマンスも良好です。
まとめ
荷物をたくさん載せるミニバン選びで後悔を避けるには、「人数」「荷物量」「使い方」の3軸を明確にすることがカギです。
もし「毎回7〜8人乗る＋大量荷物」「趣味・アウトドアで荷物多め」という使い方なら、アルファード／ヴェルファイア／グランエースのような大容量仕様が理想です。
一方で「普段は5〜6人＋荷物少なめ」「都心駐車場・狭路あり」という環境なら、ノア／ヴォクシー／セレナのようなバランス型を選べば、取り回し・維持費ともに満足度が高いです。
積載量＝ただ“広い荷室”というだけでなく、実際に荷物をどれだけ、どんな用途で載せるかを想定することが、後悔しないミニバン選びの“まとめ”です。
ぜひこの記事を参考に、自分のライフスタイルに合った“積める”ミニバンを見つけてください。
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