【実測データ比較】国内で購入可能な400ccスクーター「最高速遅め」モデルTOP10を徹底比較!外車もあるよ!

国内で購入可能な400ccスクーター 400cc
国内で購入可能な400ccスクーター

400ccスクーターは、日本の普通二輪免許で乗れる最大クラスとして人気があります。しかし速さだけが魅力ではありません。本記事では国内新車購入可能な400ccスクーターの中から、実測最高速度が控えめ(遅い)モデルに注目したランキングTOP10を作成しました。最高速が飛び抜けて速くない分、扱いやすさや快適性に優れたモデルたちです。「最高速遅い」ことのメリットにも触れながら、安全で楽しいスクーター選びのポイントをお届けします。

400ccスクーターの人気背景と選び方

昨今、400ccスクーターは都市部の通勤から週末のツーリングまで幅広く活躍しています。250cc以下のスクーターに比べてパワーと安定性があり、高速道路も難なく走行可能(高速道路の法定最高速度は最大120km/h)です。そのため「普通二輪免許で乗れる最大排気量」として注目され、ビッグスクーターならではの快適装備(大型シートやたっぷりの収納、風防など)も人気の理由です。

一方で、400ccクラスはリッターバイクや大型スクーターほど過剰なパワーを持たず、扱いやすい点も魅力です。最高出力は30~35PS前後に抑えられ、街中から高速巡航まで必要十分な性能に留めています。スピードが出過ぎないことで初心者でも安心感があり、法定速度内での走行にフィットするメリットがあります。実際、国産唯一の400ccスクーター「スズキ バーグマン400」は高速道路でメーター読み140km/h程度(実測約130km/h)の最高速ながら、「国内高速道路にジャストフィットのパワー感」と評価されています。

選び方のポイントとしては、自分の用途に合わせて以下をチェックしましょう:

  • 走行性能・エンジン特性:最高速は控えめでも、中低速トルク重視のエンジンは街乗りや峠で扱いやすいです。登坂やタンデムも余裕があるか確認します。
  • 快適装備:大型スクリーンや収納、シートの出来はツーリング派に重要です。重い車体でも安定感がありますが、取り回し性とのバランスも考慮しましょう。
  • 安全装備:ABSやトラクションコントロール搭載車は安心感が違います。特に前二輪モデルは悪天候や荒れた路面での安定性が魅力です。
  • デザイン・ブランド:クラシカルなお洒落志向ならベスパ系、最新技術や高級感重視ならBMWやプジョーなど、それぞれ個性があります。

以上を踏まえて、「最高速が遅いスクーター」が持つメリットと、具体的なモデルの特徴を見ていきましょう。

400ccスクーターのメリットとデメリット

400ccスクーターのメリット

  • 高速巡航の安定感:250ccクラスよりエンジンに余裕があり、高速道路で100~120km/h巡航してもエンジン音や振動が穏やかです。法定速度内でゆとりを持って走れるため、長距離ツーリングでも疲れにくくなります。
  • 十分な積載性と装備:大型車体によりシート下などの収納力が高く、タンデムもしやすい設計です。快適装備(風防、グリップヒーター等)が充実したモデルも多く、**“アンダー400cc最強の旅バイク”**とも称されます。
  • 扱いやすさ:排気量400ccまでの二輪車は車検が必要ですが、大型バイクに比べ車重やサイズが抑えめです。パワーも過剰でないため初心者でも扱いやすく、街乗りから高速までオールマイティに使えます。

400ccスクーターのデメリット

  • 車検・維持費:251cc以上の車両となるため2年ごとの車検が必要です。自動車税もやや高く、250cc以下より維持費は増えます。
  • サイズと重量:125~250ccスクーターに比べ車体が大柄で重いため、狭い路地や駐輪場での取り回しは多少苦労します。ただし重さのおかげで直進安定性は向上しています。
  • 最高速は中途半端?:400ccスクーターは同排気量のスポーツバイクに比べ最高速度がかなり低いです。例えば400ccクラス最速のスポーツ車が200km/h超なのに対し、バーグマン400の最高速は約114km/h程度とかなり控えめです。ただし後述するように、公道ではその方が安全とも言えます。

総じて、400ccスクーターは「日本の交通環境で実用上ちょうど良い性能」に収まっている点が大きな魅力です。では、その中でも実測最高速が低めのモデルにはどんなメリットがあるのでしょうか?

最高速が遅いスクーターを選ぶメリット

「最高速が遅い」と聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、実は日常利用では大きなメリットがあります。

まず、公道で法定速度以上の性能は必要ありません。高速道路でも制限は100~120km/hですから、最高速がそれほど出ないバイクの方が過度なスピードを出さずに済み安全です。実際、バーグマン400などは最高出力を抑えたおかげで法定速度内でのクルージングが快適になり、「むしろ巡航しやすくなった」との指摘もあります。メーカー公式でも「このバイクにおいて最高速は意味ない」と言及されるほどで、高回転を欲張らない設計が扱いやすさと快適性に繋がっています。

また、最高速よりも低中速トルクを重視したエンジンチューニングである場合が多く、街中の加速や坂道・タンデム走行で力強さを発揮します。例えばベスパGTS300はゼロ発進の鋭さでは400ccスクーター以上との評価もあり、レスポンス重視のセッティングが日常域での爽快感に寄与しています。

さらに、最高速を追求しないことで燃費が向上したり、エンジンや駆動系の寿命が伸びる可能性もあります。SYMマキシム400の新型などは出力34PS程度に抑えつつ機構の改良で燃費性能を高めており、経済的にもメリットがあります。

まとめると、「最高速が遅い=非力」ではなく**「必要十分な速度域に特化している」という見方ができます。安全運転志向で国内新車**のスクーターを選ぶなら、あえて最高速控えめのモデルを選ぶことで得られる安心感・快適性は大きいでしょう。それでは、具体的にどのモデルが該当するのか、ランキング形式で見ていきます。

最高速が遅い400ccスクーターランキングTOP10

順位バイク名メーカー排気量エンジン形式変速機カタログ最高速実測最高速新車価格(参考)中古価格目安特徴
1AD3 400ADIVA399cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約120km/h120〜150万円60〜100万円屋根付き三輪・全天候対応
2TG300SRoyal Alloy278cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約120km/h60〜80万円40〜70万円クラシックデザイン・街乗り向き
3GTS SuperTech 300Vespa278cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約125〜130km/h90〜110万円50〜90万円上質イタリアン・電子装備充実
4TRICITY 300ヤマハ292cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約130km/h95〜110万円70〜100万円前2輪LMW・安定感抜群
5MP3 400 hpePiaggio399cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約130km/h140〜170万円90〜140万円三輪スクーター・強力安定性
6MAXSYM 400SYM399cc水冷 単気筒 OHC 4VCVT約130km/h90〜110万円60〜90万円台湾製コスパ・装備充実
7バーグマン400スズキ399cc水冷 単気筒 DOHC 4VCVT約130km/h80〜95万円40〜80万円国産唯一400・旅適正高い
8C400XBMW349cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約125km/h(公称)約130〜135km/h95〜110万円60〜100万円アーバン志向・軽快
9C400GTBMW349cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約125km/h(公称)約130〜135km/h105〜125万円70〜120万円大型スクリーン・快適巡航
10XP400 GTPeugeot399cc水冷 単気筒 SOHC 4VCVT約135〜140km/h115〜135万円90〜120万円アドベンチャー系SUVスクーター

以下に、国内で新車購入可能な400ccクラスのスクーターから、実測の最高速度が遅めのモデルを比較一覧します。メーカー公表のスペックと実走行での最高速目安を併記しました。

上記を見ると、400ccクラスのスクーターはいずれも実測で120~140km/h程度に収まっています。これはスポーツタイプの400ccバイクが160~200km/h以上出せることと比べかなり低い値です。しかし、その分どのモデルも法定速度内で余裕を持って走行できる設計になっていると言えます。それでは、それぞれのバイクについて特徴を詳しく見ていきましょう。

アディバ AD3 400 (ADIVA AD3 400)

バイク名AD3 400
メーカーADIVA
排気量399cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約120km/h
新車価格(参考)約120〜150万円
中古価格目安約60〜100万円
特徴屋根付き+前2輪の全天候型。直進安定性と防風・防雨に強み
備考国内新車購入可(在庫・取扱は販売店要確認)

AD3 400は屋根付き三輪スクーターというユニークな存在です。フロント二輪+ルーフを備えたデザインはまるで小型の自動車のようで、雨天でも濡れにくく安心して走れます。エンジンはプジョー製の399cc単気筒を搭載し、高速道路での巡航やタンデム走行にも十分なトルクを発揮します。重量は250kg超と重めですが、その安定感のおかげで直進やコーナリングでの安心感は抜群です。最高速はおおよそ120km/h程度と控えめですが、日常の移動や高速巡航には必要十分でしょう。まさに**“全天候型”**のスクーターで、通勤からツーリングまで天気を気にせず快適に使えるのが最大の魅力です。

ロイヤルアロイ TG300S

バイク名TG300S
メーカーRoyal Alloy
排気量278cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約120km/h
新車価格(参考)約60〜80万円
中古価格目安約40〜70万円
特徴ヴィンテージ調デザインに現代装備。小柄で取り回し良好
備考国内新車購入可

英国発のスクーターブランド「ロイヤルアロイ」のTG300Sは、クラシカルな見た目と最新技術を融合させたレトロモダンな一台です。往年のヴィンテージスクーターを彷彿とさせるデザインながら、中身は水冷278ccエンジンや前後ディスクブレーキなど現代的な構成です。車体はコンパクトで取り回しやすく、市街地での機敏な走りが得意です。最高速は約120km/h前後と推定され、高速道路では無理のない巡航ができます。小柄で軽快なボディゆえに長距離高速巡航には向きませんが、お洒落な街乗りや近距離ツーリングを楽しみたいライダーにピッタリでしょう。独自の存在感と上質な仕上げで、所有する喜びも味わえる一台です。

ベスパ GTS SuperTech 300

バイク名GTS SuperTech 300
メーカーVespa(Piaggio)
排気量278cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約125〜130km/h
新車価格(参考)約90〜110万円
中古価格目安約50〜90万円
特徴上質な造形と高い剛性。TFT/スマホ連携など電子装備も充実
備考国内新車購入可

ベスパ GTS300スーパー(SuperTech 300)は、伝統のベスパブランドが誇る大型スクーターです。イタリアンデザインの美しさと最新テクノロジーを兼ね備え、278cc単気筒エンジンは約23.8PSを発生します。発進加速の鋭さは折り紙付きで、0発進のレスポンスは400ccスクーターにも引けを取りません。高速道路ではメーター読みで140km/h近く(実測約130km/h)の最高速に達し、巡航速度は120km/h程度まで対応可能とされています。車体剛性が高く直進安定性も良好なため、「思ったより安定して高速ツーリングできる」との声もあります。さらに最新モデルではTFTデジタルメーターやスマホ連携機能も搭載されており、クラシカルな外観に反して中身はハイテク。街乗りのお洒落さと高速走行時の信頼感を両立した、高品質なプレミアムスクーターです。

ヤマハ トリシティ300

バイク名TRICITY 300
メーカーヤマハ
排気量292cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約130km/h
新車価格(参考)約95〜110万円
中古価格目安約70〜100万円
特徴LMW前2輪で雨天/荒れ路に強い。ABS/TCS装備
備考国内新車購入可

ヤマハ トリシティ300は、ヤマハ独自のLMW(リーニングマルチホイール)機構による前二輪スクーターです。292ccエンジンは29PSを発生し、車重約237kgながら0→100km/h加速もスムーズで力強さを感じます。最大の特徴である前2輪はコーナリング時に傾けることが可能で、雨天や荒れた路面でも高い安定性を発揮します。高速道路での実測最高速は約130km/hに達し(メーター表示140km/h)、100km/h巡航も余裕です。ABSやトラクションコントロールも標準装備され、安全性にも抜かりがありません。その安定感から「3輪SUV」とも評され、重厚な安心感とヤマハらしいハンドリングの良さを両立した通勤・ツーリング両用マシンです。

ピアジオ MP3 400 hpe

バイク名MP3 400 hpe
メーカーPiaggio
排気量399cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約130km/h
新車価格(参考)約140〜170万円
中古価格目安約90〜140万円
特徴独自三輪機構と強化エンジンで安定&巡航力
備考国内新車購入可

世界初の前二輪スクーターとして登場したピアジオ MP3シリーズ。その最新版が399ccエンジン搭載のMP3 400 hpeです。2輪スクーターと同じ感覚でバンクできる独自機構はそのままに、エンジン出力を約35PSに強化し高速巡航性能を高めています。二輪車としては重めの車体(250~270kg級)ですが、前2輪の安定性で直進・ブレーキング時の安心感は抜群です。最高速はだいたい130km/h程度と見込まれ、高速道路でも流れに乗った走行が可能です。事実、新東名高速の120km/h区間でもMP3なら難なく巡航できるとの評価もあります。また近年の改良でエンジン出力と燃費が向上し、モデル名に冠する“hpe”(High Performance Engine)の名に相応しい性能となりました。イタリアンイノベーションの結晶とも言える安定感と走破性で、通勤から高速ツーリングまで幅広くカバーする三輪スクーターです。

SYM マキシム400 (MAXSYM 400)

バイク名MAXSYM 400
メーカーSYM
排気量399cc
エンジン形式水冷・単気筒・OHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約130km/h
新車価格(参考)約90〜110万円
中古価格目安約60〜90万円
特徴装備充実・コスパ良。低中速トルク型
備考国内新車購入可

台湾SYM(エス・ワイ・エム)のマキシム400は、コストパフォーマンスと実用性に優れた中型ビッグスクーターです。399cc単気筒エンジンは最高出力34PSを発生し、400ccスクーターの中でもトップクラスの動力性能を備えます。もっとも最高速は130km/h前後に収まるセッティングで、低中速域の力強さとスムーズな加速を重視しています。最新モデルではCVTやエンジン内部の改良によって燃費の向上も図られており、経済面でもメリットがあります。装備面ではABSはもちろん、LEDライトや大型スクリーン、キーレスシステムやUSBソケットまで充実しており、価格帯以上の満足感が得られるでしょう。国内では知名度は高くありませんが、「装備充実の穴場的スクーター」として注目の一台です。

スズキ バーグマン400

バイク名バーグマン400
メーカースズキ
排気量399cc
エンジン形式水冷・単気筒・DOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約130km/h
新車価格(参考)約80〜95万円
中古価格目安約40〜80万円
特徴“アンダー400最強の旅バイク”。直進安定・収納◎
備考国内新車購入可

スズキ バーグマン400は、日本メーカー唯一の400ccスクーターであり、1998年から続くロングセラーモデルです(旧名スカイウェイブ400)。最新モデルのエンジンは399cc DOHC単気筒で29PSを発生し、高速巡航に十分な出力を持ちながらも扱いやすい特性です。実測最高速はメーター読みで140km/h弱(約130km/h)ですが、「最高速は意味ない」と言われるほど法定速度域での走りにフォーカスされています。実際、時速100kmでの巡航もエンジン回転は6300rpm程度と余裕があり、高速道路を長時間走ってもペースが落ちません。直進安定性とウインドプロテクションにも優れ、快適性は抜群です。広大な45Lシート下収納やタンデム性能も好評で、「アンダー400クラス最強の旅バイク」として欧州でも評価されています。長距離ツーリングから日常の足まで、「これ一台で何でもこなせる」懐の深さがバーグマン400最大の魅力と言えるでしょう。

BMW C400X

バイク名C400X
メーカーBMW Motorrad
排気量349cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速約125km/h
実測最高速約130〜135km/h
新車価格(参考)約95〜110万円
中古価格目安約60〜100万円
特徴アーバン志向、軽快ハンドリング。TFT/ASC装備
備考国内新車購入可

BMW C400Xはドイツの名門BMWモトラッドが手掛けるプレミアムコンパクトスクーターです。349cc単気筒エンジンは34PS/7,500rpmを発揮し、発進加速から中間加速までスムーズで力強いフィーリングです。最高速度はメーカー公表で125km/h程度ですが、欧州仕様ではリミッター緩和により139km/h近くまで到達する余裕もあります。実用上は120km/h巡航が快適に行えるよう設計されており、ASC(オートマチックスタビリティコントロール)など電子制御も搭載され安全性も高いです。C400Xはシリーズ中アーバン志向のモデルで、シャープなデザインと軽快なハンドリングが特徴。車重も軽めでシティコミューターとして扱いやすく、スマートフォン連携可能なTFTメーターなど先進装備も充実しています。高品質な造りと信頼性、そしてBMWブランドならではの所有感を味わえる一台です。

BMW C400GT

バイク名C400GT
メーカーBMW Motorrad
排気量349cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速約125km/h
実測最高速約130〜135km/h
新車価格(参考)約105〜125万円
中古価格目安約70〜120万円
特徴大型スクリーン&シートで長距離快適
備考国内新車購入可

同じBMWのC400シリーズでも、C400GTはツーリング志向を強めたグランドツアラー版です。基本のエンジン性能や車体構成はC400Xと共通で、34PSの350ccエンジン+CVTにより滑らかな走りを楽しめます。最高速や加速性能もXと同等ですが、GTでは大型ウインドスクリーンやゆったりしたシートを装備し、長距離巡航時の快適性を徹底追求しています。実際、高速道路でも風圧をしっかりといなし、直進安定性も高く評価されています(高速道路の段差でも安定し、「制限速度内なら元気に走れる」とのインプレあり)。さらにグリップヒーターや大容量の収納スペース(フレックスケース)など、ツーリングに嬉しい装備が標準で備わります。価格は張りますが、その分装備と仕上げは一級品。「高速も難なくこなす相棒」との声もあるように、毎日の通勤から週末のロングランまで快適に支えてくれる、高級感あふれる400ccスクーターです。

プジョー XP400 GT

バイク名XP400 GT
メーカーPeugeot Motocycles
排気量399cc
エンジン形式水冷・単気筒・SOHC・4バルブ
変速機CVT
カタログ最高速
実測最高速約135〜140km/h
新車価格(参考)約115〜135万円
中古価格目安約90〜120万円
特徴“スクーター版SUV”。TCS/ABS、装備充実
備考国内新車購入可

プジョーモトシクル(フランス)のXP400 GTは、「二輪版SUV」とも称される新ジャンルのアドベンチャーGTスクーターです。399cc水冷単気筒エンジンは36PSもの高出力を誇り、本ランキング中トップの動力性能を持ちます。そのパワーを路面に余すところなく伝えるため、トラクションコントロール(TCS)を標準装備し、前後ABSブレーキや17インチ径の大径フロントタイヤなど走行安定性も万全です。ブロックパターンタイヤと長ストロークサスペンションによりオンロードだけでなくフラットな未舗装路も走行可能で、“あらゆる道を走破”するコンセプトが体現されています。最高速は約140km/hに達するとみられ、高速道路での追い越し加速も余裕たっぷり。フルカラーTFTメーターのBluetooth接続やスマートキー、ハンドガード装備など装備面も充実しており、近年日本に上陸したニューモデルながら早くも高い人気を誇っています。オンもオフも自由に駆ける新世代400ccスクーターとして注目の存在です。

まとめ:ランキングの傾向と選び方のポイント

以上、最高速が控えめな400ccスクーター10台を紹介しました。ランキング上位には三輪スクーターレトロ系スクーターなど個性的なモデルが並び、最下位(=最高速が相対的に高い)に近づくほどエンジン出力の大きいモデルが来る結果となりました。とはいえその差はごくわずかで、どのモデルも実用上はおおむね120~130km/h程度の最高速に収まっています。これは、日本の高速道路の最高速度にちょうど合わせたかのようなレンジであり、「必要十分な速さ」で足並みが揃っているとも言えます。

また、最高速が低めということは低中速域にフォーカスしたセッティングであることの裏返しでもあります。実際、紹介したスクーターはいずれも発進加速や街中での扱いやすさ、坂道での粘り強さなどに定評があります。公道走行では0-100km/hの加速や追従性こそが重要であり、無闇に200km/h超の性能を持て余すスポーツバイクよりも、限られたパワーを有効に使えるスクーターの方が日常の移動手段として理に適っている場面も多いのです。

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