1998年に登場したホンダ ジュリオ（Julio）は、「レトロ調なのにどこか近未来」な独特のデザインで原付市場に新風を吹き込んだ名スクーターです。
パステルカラーの外装や曲線的なフロントマスクなど、今見ても古さを感じさせない造形が魅力。
現在は生産終了しており、中古市場での人気が再燃している一台です。
本記事では、ジュリオのスペック、魅力、注意点まで徹底的に解説します。
【この記事でわかること】
• ホンダ ジュリオの基本スペックと特徴
• おすすめユーザーと購入時の注意点
• 故障・整備の傾向やカスタム情報
• ライバル車との比較
• 実際の口コミや市場評価
バイクの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バイク名 | ホンダ ジュリオ |
| 排気量 | 49cc |
| エンジン形式 | 空冷2スト単気筒 |
| カタログ燃費 | 約65.0km/L |
| 実燃費 | 35〜45km/L |
| タンク容量 | 6.0L |
| 航続距離 | 約210〜270km |
| 新車価格（当時） | 約18万円（販売終了） |
| 中古車価格相場 | 5〜15万円 |
このバイクがオススメな人
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| レトロで珍しいデザインのバイクに乗りたい人 | ジュリオの角ばった外観は非常に珍しい |
| 個性的な原付を探している人 | 発売当時からユニークさが際立つモデル |
| 街中で目立ちたい人 | 見た目のインパクトが強く注目される |
| カスタムベースを探している人 | 2スト特有の構造でいじりがいがある |
| 原付でファッション性も重視する人 | 他と被らないデザイン性が魅力 |
ホンダ ジュリオは、とにかく見た目の個性でバイクを選びたい人におすすめ。
丸でも四角でもない独特なレトロフォルムは、他のどの原付にも似ていないスタイルです。
ファッション感覚でバイクに乗りたい、SNS映えを重視したい、という人には刺さる一台。
また、2ストならではの加速感を楽しみたい方にもぴったりです。
このバイクで後悔するポイント
| 後悔ポイント | 内容 |
|---|---|
| 部品の流通が少ない | 純正部品は中古や流用品を探す必要あり |
| 重さが気になる | 他の原付よりもやや重たく感じる |
| メンテナンス頻度が高い | 電装系やキャブの不具合が出やすい |
| 燃費があまり良くない | 2スト特有の燃費とオイル消費がある |
| 現代的な快適装備がない | セルなし車両もあり始動性に注意 |
ジュリオはすでに生産終了して20年以上経過しており、メンテナンスやパーツ供給に不安があるのが最大の弱点。
2ストエンジンのため、燃費や排ガス・騒音面で現代基準に劣る点も要注意です。
さらに、車体が重く、取り回しやすさを重視する人には不向きな場合も。
個性に惚れ込んだ人には楽しいですが、「便利さ」を期待する人には後悔につながる可能性があります。
このバイクの壊れやすさ
| 故障部位 | 内容 |
|---|---|
| キャブレター | 長期保管や詰まりでエンジン不調の原因に |
| 電装系 | 接触不良や球切れが起きやすい |
| ウインカー | 配線の老朽化により動作不良の例あり |
| ブレーキ | 引きずりや固着の症状がある個体も |
| 外装パネル | 樹脂の経年劣化による割れや褪色 |
ジュリオの故障ポイントとしては、キャブレターの詰まり、電装系の接触不良、ブレーキ系の固着などが挙げられます。
特に放置期間の長い個体や、雨ざらしだった中古車は注意が必要。
しかし、構造自体はシンプルな2スト原付で、旧車に強いバイクショップで整備を受ければ長く楽しめるバイクです。
このバイクとライバルバイクの比較
| 項目 | ジュリオ | ビーノ | ヴェルデ |
|---|---|---|---|
| デザイン | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 積載性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 走行性能 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| カスタム性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 価格 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
ジュリオの主なライバルは、ヤマハ ビーノ（2スト世代）やスズキ ヴェルデです。
どちらもレトロ調ですが、ジュリオは一段と“変わり種”な印象で、角ばったフォルムやツートンカラーが独自性を際立たせます。
一方、走行性能や快適性は平均的で、完全に「見た目で選ぶ」タイプのスクーターです。
カスタムパーツの豊富さ
| カスタム部位 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|
| シート | ★★★★☆ | 張替えやブラウン系レザーが定番人気 |
| ミラー | ★★★★☆ | レトロな丸形やクロームミラーと好相性 |
| 外装カラー | ★★★★★ | ツートン・マット塗装で印象激変 |
| ウインカー | ★★★☆☆ | 小型ウインカーやクリア化が定番 |
| グリップ・レバー | ★★★★☆ | 細部にこだわることで雰囲気が一変 |
ジュリオは流通量が限られているため、専用パーツは少なめですが、ビーノやトゥデイのパーツを流用できる例もあります。
シート張替え、外装ペイント、ウインカー交換、ミラーやグリップのカスタムなどで「映える」仕上がりに。
DIYやレストア好きのユーザーからは「いじるのが楽しいバイク」として人気です。
みんなの口コミ
| 良い口コミ |
|---|
| 見た目が最高におしゃれ |
| 人と被らないので所有感がある |
| 2ストの走りが楽しい |
| 悪い口コミ |
|---|
| 部品が手に入りにくい |
| 重くて押し歩きが大変 |
| 電装系のトラブルが起こりやすい |
ホンダ ジュリオは「唯一無二のデザイン」に惹かれて購入したという声が非常に多く、「街で被らないのが嬉しい」「見た目がレトロで映える」といった高評価が目立ちます。2ストエンジンならではの加速感や音も「走って楽しい」と評価されています。一方で「車体が重く、取り回しが大変」「電装系が弱く、トラブルが出やすい」「パーツが少ない」という声も。とはいえ“バイクを愛でる”気持ちを持つユーザーからは、多少の欠点を超える満足感が得られているようです。
このバイクの評価
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | ★★★★★ |
| 燃費性能 | ★★☆☆☆ |
| 走行性能 | ★★★☆☆ |
| 快適性 | ★★☆☆☆ |
| カスタム性 | ★★★☆☆ |
ジュリオはデザイン性で圧倒的な存在感を放つバイクです。スクーターでは珍しい角張ったフォルムに2灯式ライト、ツートンカラーなど、見た目だけで人を惹きつける魅力があります。カスタムやレストアを楽しむ人にとっては理想のベース車両でもありますが、快適性や燃費性能では現代車に劣る部分も。とはいえ「個性を楽しみたい」「街で目立ちたい」というライダーには、他では得られない満足度を提供してくれる原付です。
中古市場での価格帯
| 状態・仕様 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 実働・要整備 | 〜7万円 | 安価だが整備前提の個体が多い |
| ノーマル良好 | 8〜12万円 | 純正重視ならこの価格帯が狙い目 |
| カスタム車 | 12〜15万円 | 外装変更や社外パーツ装備が多い |
| 極上美車 | 15〜18万円 | 外観・走行ともに良好な希少車両 |
ジュリオは希少性が高まっており、中古市場では実働ベースで7〜15万円前後、整備済・美品で20万円近くになることもあります。
見た目重視の人気車種なので、状態の良い個体から売れていく傾向があります。
購入時は整備履歴や保管状況をしっかり確認するのがポイントです。
まとめ：ホンダ ジュリオは“唯一無二の個性”に魅かれる人にこそおすすめ
ジュリオは、レトロでありながらどこか未来的な、不思議な魅力を持つスクーター。
利便性や快適性よりも「スタイル」や「世界観」を大切にする人にとっては、まさに理想の相棒です。
今や希少となったこのバイクは、持つだけで“語れる”原付として、今なお多くのファンに愛されています。
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